5月31日のモニター当選通知以来、7月いっぱいまでの有償モニター期間が満了しました。今回、この様な素晴らしい機会を与えて頂きました事に対し、関係する皆様に心よりお礼申し上げたいと思います。
今回私がモニターさせて頂いたのは、パイオニア、サイバーナビの最新型、
AVIC-ZH0009CS です。
HUD も別途、自費で購入し、モニター品が届く日にHUDも到着しました。また、既設ナビの撤去と、モニター品のナビやHUDの取付は自分で行ないました。取付後は週5日以上、朝・晩、首都高を利用して、プローブ情報のアップをしました。今回、7月末でモニター期間は終わりですが、モニター品のナビは今後もこのまま使わせて頂くことができます。
この新しいサイバーナビ、若し今回モニターに選ばれず、自分で全額出すとしたら、自分は購入するかしないか?
答えは、「買う」です。
でも実際に使ってみないと分からない事って多いですよね。実は今回モニターさせて頂いたナビの前に使っていたナビは、同じくパイオニアのサイバーナビ、
AVIC-ZH9000 でした。全データバックアップもまだ提供されるし、地点情報も毎月更新されるので、余り不便は感じていなかったのが本音です。
しかし、もう、AVIC-ZH9000には戻れないかな…。
いや、AVIC-ZH9000が駄目だってことじゃないんです。
ただ、新しい機能を使い出してそれに慣れてしまうと、それの無い生活には戻れないって言うだけです。特にHUD。これは今回のモニター品には含まれないのですが、今回のモニター品と組み合わせて使える、とても素晴らしい物です。
とはいえ、AVIC-ZH9000と比べて「あれっ?」ってなるところもあり、そこは今後の改善を望みたいです。
以下に、気になった点や、要望、良いなと思ったところを記します。
// ナビの反応
稀に、「あれ、まだ反応が返ってこないぞ?」となるような処理のもたつき。ZH9000の時には気した事が有りませんでした。感じたのが稀だと言うのと、いかんせん運転中なので、もたつく原因が、CPUでの処理なのか、DiskのI/Oなどか、通信か、同時に処理している物が何の時か、ちょっと絞り込めませんでした。処理すべき仕事が増えているので仕方もないのかなと思いますが、(人間の) 調子が狂う時が有ります。
// 測位
都心で、一般道路と首都高が同じ平面上にある様な箇所での、走行している道路の認識誤り。これも、発生頻度は低いのですが、例えば、首都高都心環状線内回りを走っていて、千代田トンネルを出て、谷町JCTから首都高3号線へ進んだ時、その下の一般道路を走っていると認識される時が有りました。(毎回ではありません)ご存知の通り、首都高の周りには高いビルが多数有ります。
ナビ用のGPSアンテナはダッシュボードの上に専用の金属マットを敷いて設置しています。ダッシュボードの左端、Aピラー付け根あたりですので、衛星の位置関係によっては (3D的な) 現在地を捕捉しづらかったのかもしれません。衛星の捕捉個数は、同じ車両でも、時間や場所で変わってくると思いますが、私の場合、どれくらい捕捉出来ているのかなぁとチェックしたタイミングでは5個から9個位の間の様です。ナビ用GPSアンテナの設置場所はAVIC-ZH9000の時とほぼ同じです。AVIC-ZH9000の時にはこの3号線での測位ミスの記憶はありません。
「これ、測位が間違っているな」と感じたのは、自分の走行中だけでなく、スマートループ・アイのサーバにアップロードされていた画像でも見つけました。この画像は、私のアップロードしたものではなく、スマートループ・アイを搭載されている「私以外の、どなたか」のものです。写って居た映像から、表示されているスマートループ・アイ_スポットの近くで撮影された情報の様で、注目すべきは、ちょっと長め&カーブのある、アンダーパスを抜けた所の画像だと言うところです。
※このアップロード画像については、「位置が異なりますよ~」とフィードバックしておきました。
そうです、先ほどの首都高千代田トンネルを抜けた後の3号線で、とか、幹線道路のアンダーパスを抜けた後、どちらも、一旦GPS衛星が直接見えなくなり、その後、再び衛星が捕捉出来たであろうタイミング、しかもトンネル/アンダーパスは真っ直ぐでは無くて曲っている、と言う所が共通点です。
尤も、私がサイバーナビを評価している事の一つには、圧倒的な測位の正確さにあります。スマートフォンとかのナビとは比べ物になりません。ですので、今後も「測位」については、是非、正常進化を続けて欲しいと思います。
// スマートループ・アイ
今回のモニターの主なミッションともなる、スマートループ・アイのプローブ情報送信。冒頭に書きましたように、今回、この点では自身を持って役目を果たせたと思います。
スマートループ・アイも、まだまだこれからの機能かなと思います。ですが、実は、AVIC-ZH9000の時にも、スマートループ機能が、日々、どんどんと使える機能になって行くのを実感させて頂いていました。ですから、スマートループ・アイでも、日々進化して行く過程を我が身をもって体験出来ると確信しています。
それが証拠に、モニターを始めた頃には、自分のアップロードした画像がサーバー経由で容易に見れた或る地点について、最近ではめったに見られなくなりました。つまりこれは、プローブ情報を送信するユーザーが確実に増えてきている事を示していると言えます。
スマートループ・アイ機能対応のナビを買うか買わないか悩んでいらっしゃる方に、是非お伝えしたい事が有ります。
スマートループ・アイの進化をリアルタイムで実感したいなら、今しかないです。特に大都市にお住まいの方。自分のアップロードした画像がサーバーで見る事が出来る機会は、日々確実に減って行きます。尤も、それは困ったことでは無くて、嬉しいことなのですけれどね。自車がアップロードした画像を見ると言うのは、やはり嬉しいものですよ。
あと、要望です。
スマートループ・アイで、プローブ情報をアップロードして居るユーザーには、全国のスマートループ・アイ・スポットの最新画像情報を、PCとかからも見れるようにして頂いたら泣いて喜びます。全国5000箇所から15箇所だけでなく、全てのスポットを。
ギブアンドテイクと言うことで、新規ユーザーを獲得するためにも有効じゃないでしょうか>パイオニア様
// 音声認識
AVIC-ZH9000とは比べ物になりません。やっぱり、サーバサイドでやっているので当然ですよね。サーバーとクライアントの間で通信が発生しますけれど、AVIC-ZH0009CSは通信ユニット同梱なので、通信料も気になりません。地点情報を喋れば、目的地にセット出来ます。折角優秀な音声認識なので、住所を喋って検索されたものであっても、それがそのまま目的地としてセットされれば、完璧ですね。
// 目的地到着予想時刻
これはかなりの精度だと思います。
勿論、出発地と目的地、日時等の前提条件に依りますし、道路の状況は刻一刻と変化しますので、修正も逐一入るのですが、スマフォのナビと同時に予想させると、やはりサイバーナビに軍配が上がります。
// リルート
特に不満は感じていません。
// オーディオ機能
純正の6スピーカー(ダッシュボード、フロントドア、リアトレイ)、純正のスピーカーコード、デッドニング無し、と言った環境ながら、CD、DVD、共に良く鳴ります。不満はありません。
// HUD (ヘッドアップディスプレー)
私が取り付けたHUDは今回のモニター商品には含まれません。ですので、最初はブログでも余り取り上げないようにしていましたが、CYBERNAVIアカデミーでも猛烈プッシュされていたので取り上げています。
まず、HUDですが、
「HUDカッコいい」という意見と、
「HUD、カッコ悪い」という意見が有ると思います。
でも、現在の日本の法律の中で、あのHUDのスタイルは良くできているんじゃないかなぁと思います。
こうしたHUD等のデバイスを後付け装置として製造・販売する場合、市場にある様々な車種で使えるようにするため、フロントウィンドウの形状や色、運転手の体格、運転姿勢、日光との関係等を考慮しなければならず、例えば、フロントウィンドウに直接投影させられれば更にスマートなんでしょうけれど、これは中々難しいですよね。保安基準(*) なんかも有りますし。
私の車の場合、AVIC-ZH0009CSにHUDを追加したことで飛躍的に使い易くなりました。以前のブログにも書きましたが、昭和の設計の、古い車であるE3*ギャランの場合、ナビ本体(2DIN)の設置場所はかなり低く、ナビ本体の液晶画面をチラ見しながら運転するのは危険です。尤も、ナビ本体に表示されている情報の全てがHUDに表示される訳ではないのですが、それでもストレスはかなり減少します。
1987年の発表から既に四半世紀、この様な古い車に、最新ナビとHUD、痛快です。
残念ながら、今回のモニター期間内では (車検のため) DSRC対応ナビとしてのレポートをお送り出来ませんでしたが、また別の記事としてアップさせて頂く予定ですのでご期待ください。
スマートループ・アイ機能を搭載した新型サイバーナビ、
果たして、買いか否か。
私の答えは「買い」です。
最後にもう一度。
パイオニアさん、カービューさん、今回はこのような機会を与えて下さり、誠に有難う御座いました。
(*)
道路運送車両の保安基準 より抜粋。
(窓ガラス)
第二十九条 自動車の窓ガラス(最高速度三十五キロメートル毎時未満の大型特殊自動車、農耕作業用小型特殊自動車及び最高速度二十キロメートル毎時未満の自動車(幼児専用車及び旅客自動車運送事業用自動車を除く。)にあつては、前面ガラス)は、告示で定める基準に適合する安全ガラスでなければならない。ただし、衝突等により窓ガラスが損傷した場合において、当該ガラスの破片により乗車人員が傷害を受けるおそれの少ないものとして告示で定める場所に備えられたものにあつては、この限りでない。
2 自動車(大型特殊自動車、農耕作業用小型特殊自動車、最高速度二十キロメートル毎時未満の自動車及び被牽引自動車を除く。)の前面ガラスは、損傷した場合においても運転者の視野を確保できるものであり、かつ、容易に貫通されないものとして、強度等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
3 自動車(被牽引自動車を除く。)の前面ガラス及び側面ガラス(告示で定める部分を除く。)は、運転者の視野を妨げないものとして、ひずみ、可視光線の透過率等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
4 前項に規定する窓ガラスには、次に掲げるもの以外のものが装着され、貼り付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならない。
時系列メモ:
2013/05/26 (日) 有償モニター申し込みの締め切り日
2013/05/31 (金) 有償モニター当選通知受領
2013/06/01 (土) モニター参加の意思を返信
2013/06/09 (日) オプションの検討と注文
2013/06/13 (木) モニター品と自腹で購入したHUDが届く
2013/06/17 (月) モニター品とHUD、その他オプションの取付や結線完了
2013/06/18 (火) モニター品の付いた状態で首都高を走る。これ以降、毎週5日間以上、首都高を、そして、首都高に乗らない日は都内や近郊の幹線道路、都市高速を走った。
2013/06/29 (土) CYBERNAVIアカデミーに参加
2013/06/29 (土) 魔改造した変換ケーブル経由の汎用バックカメラが再び使えるようになる。
2013/07/01 (月) 首都高2号目黒線上りにて、路上落下物と遭遇
2013/07/18 (木) 更新プログラム適用と地点情報の更新
2013/07/31 (水) モニター期間満了
2013/08/01 (木) 記事書いているうちに日替わり、そして、総括 ←イマココ