2012年01月21日

1月20日 父が入院した。
太い腕も細くなった
怖かったかつての父の姿は無い
もちろん分かっていた
親や自分の老い
自分も40を過ぎると
急に体力が落ちた気がする
「歴史上のあらゆる支配者も
老いには勝てない」という言葉がある
老いは「若さを奪うもの」であれば
悲しいと感じざるを得ない
だけど
人類の歴史、
地球の歴史からすれば
人間の一生なんて「一瞬のまばたき」ほどもない
次々と継がれる生命の連鎖
自分の命が灯されたのはほんの一瞬
その「ほんの一瞬」をただの一瞬と感じず
次々に「ドラマ」が見れるのが人の生涯
今、第3幕くらいにはなったろうか・・
この幕の変わり目を演出してくれるのが
「老い」という変化なのかもしれない
姿は若いまま、ある時突然幕を閉じるのでは
心の準備も足りないような気がする
最終幕の頃にはその幕なりの風貌をして
流れる時も緩やかに感じる
共演者に感謝しながら終焉を迎えるから
人は涙もろくなるのかもしれない
ほんの一瞬の間に尽きる命
その一瞬に与えられた演出の中で
人は人生を永遠にも感じる
白い髪への変化も、細い体への変化も、
神様の心にくい演出であるなら
その演出の中を堂々と生きて
いい幕を降ろしたいと思った
Posted at 2012/01/21 21:32:50 | |
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