70年代、英国のロック・バンドにとって、ドイツという国は重要な営業活動の場所
だった。本国ではクラブでしかプレイできないバンドでも、ドイツではヘッドライナー
でツアーできたり、レコードが本国イギリスで売れてなくても、ドイツで売れるなら
(主にインディーズだが)レーベルが契約したりするケースも多々あったという。
エディ・コクランのカヴァー曲でデビューしたUFOも、本国よりもドイツで圧倒的な
人気を誇っていた。だがあるツアーで、オリジナルメンバーのミック・ボルトンが神
経衰弱で突然失踪したために、急遽前座の(ドイツの)スコーピオンズのギタリスト
だったマイケル・シェンカーを代役に立ててショウをこなした。
そしてマイケル・シェンカーに「バンドに入ってくれ」とアプローチして、黄金時代の
英国でUFOは成功を掴む。
エキセントリックな性格、不安定な情緒、言葉が通じない孤独感がその独創的で
美しいメロディを生んだ…などととんでもない言われ方をしている彼だが(笑)、そ
んなふうに美化されるのも納得するほど、そのギター・プレイは圧倒的に個性的で、
そして斬新だ。UFO時代のプレイは今聴いても全く古臭くない。
ドラッグとアルコールの問題で78年にマイケルとUFOは別の人生を選択するのだ
が、やはり彼が在籍した時代が一番美しい。
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Posted at
2008/05/27 23:32:19