2008年05月01日
私が選手だった90年代、欧州のプロレースはもちろん、欧州アマチュア(当時)の
ハイクラスのレースでは、ステロイド(筋肉増強剤)やEPO製剤(エリスロポエチン)
なんかを殆どの選手が使用していたことは、レースに関わる人も我々ロードレース
ファンも、みんな知っていた。
80年代後半からは、それまでの勘と経験だけのトレーニングから科学的に裏打ち
された効果的なトレーニングメニューが確立したのと、強力な効果がある薬物が出
回ったことで、レースのスピードも信じられない程速くなった。
今一番思うことは、プロレースのファンが、「しょうがないよ」と目をつむってしまって
いたこと。
3週間で3000km以上走るグランツールや260kmの過酷すぎるクラシックレース
なんかは、スポーツというよりも、“冒険”に近い(苦笑)
だから選手に同情的になって、みんな許していた。そしてそれは、みんなが卑怯だっ
たと思う(私も含めて)。想像を超えたパフォーマンスを見たいファンの気持ちは冷酷
で、ドーピングの効果が超人的なレースを生み出すのなら、やらないよりやってほし
い、くらいに思っていた。
1998年のフェスティナ事件以来、ロードレースの人気は低迷し、スポンサーの獲得
も難しい状況は続いているみたいですが、閉鎖的な世界のモノサシで動く時代はとっ
くに終わって、グローバルな視点でロードレース(や物事)を見る感覚を持たなきゃい
けない…のでしょうね。
Posted at 2008/05/02 01:34:58 | |
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