2002年の「ジロ・ディ・イタリア」。
2000年に優勝したステファノ・ガルゼッリは、春先のレースから調子も良く最有
力候補だったが、第2ステージ終了後に実地されたドーピングチェックで、尿から
禁止薬物が検出された。
プロベネシドというやつで、これを摂取すると他の薬物の使用痕跡を消すことが
できるというものだった。
だけど、検出された量はごくわずかで、効果を発揮するにはほど遠いものだった。
陽性反応者となったガルゼッリは、もう1つの尿サンプルの検査結果が出るまで
走り続けた。
2つのサンプルの検査結果が異なった例はほとんどなく、それを承知で走り続け
ることに、「潔くない」「スポーツマンシップのモラルに反する」とみんなが批判の
声を上げた。
激しい雨が降る第6ステージ。マリア・ローザを着たガルゼッリが集団の前方で、
走りながら泣いている姿がTVに映った。
ガルゼッリは、プロベネシドを本当に摂ったのかもしれない。
以前に摂ったものが、体内に残留していたのかもしれない。
入っていることを知らずに、何かの中に偶然含まれていたのかもしれない。
真実はだれにも分からなかった。
そして、ガルゼッリはBサンプルの検査結果も陽性となり、ジロから排除された。
Posted at 2008/09/12 01:57:30 | |
トラックバック(0) | 日記