カワラのブログ一覧

秋葉原の事件

無念にも犠牲になられた方のご冥福をお祈りします。

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最近続く無差別殺人、巻き添え自殺など

これだけ連続して起こると、単に犯人個人の問題に矮小化できない事態になっていると思う。多くの場合、学校時代は比較的いい子のタイプ、進学校に進むケースも多い。しかし、社会に出た時の挫折。それに対応できない人間としての成長度の遅れ。

受験、テストの競争、格差社会の中で、子ども時代の親や周辺からのプレッシャーは大人が想像する以上に子どもに影響を及ぼしていることを自覚すべきだろう。携帯の普及で大人との会話をしなくなった子どもたちは、非常に狭い範囲の人間関係をつくっている。しかもその関係たるや、本音が出せずお互いが相手を傷つけないものでしかない。

問題がない子は大人との会話もなく成長し、社会に出て初めて様々な苦労を味わうことになる。その時点での対応策をなにももつことなく。しかも、今の若い世代の働く環境は最悪だ。労働者ではなくひとつの機械としてしか扱われない。人間らしい暖かい関係はない。

そうなると、今回の事件の犯人のような人達の予備軍はそこら中にいると思っていいのかもしれない。格差社会の先輩であるアメリカでは銃の乱射事件が相次いだ。もし犯人がナイフではなく銃を持っていたら・・・と思うとぞっとする。あるいは、電車の中だったら・・・。

今の格差社会、新自由主義経済がさらに進むと、似たような事がますます増えるのではないかと危惧をする。

犯人個人の性格と行動に帰するだけでなく、社会全体のシステムをもう一度見直さないと、なんの解決にはならないように思う。