
宮城県の釜房ダムは、柴田郡川崎町に位置する、一級河川・名取川水系碁石川に建設された多目的ダムです。
桜も咲いていてきれいでした。天気はあいにくの雨でしたが。


釜房ダムふれあい学習資料館
パネルやビデオ上映を通じて、ダムの役割や歴史、建設の経緯などが紹介されています。
釜房湖や周辺に生息する魚や昆虫の標本模型なども展示されており、自然環境についても学ぶことができます。
入館料・駐車料: どちらも無料です。気軽に立ち寄ることができます。
開館時間: 8:30から17:00
休館日: 土日祝日、年末年始(12月29日~1月3日)は休館です。訪問の際は平日にご注意ください。


釜房ダムでは「ダムカード」を配布しています。ダムカードは、ダムを訪れた記念として配布されるトレーディングカードのようなもので、そのダムの写真やスペックなどが記載されています。ダム愛好家の間で人気の高いアイテムです。
ダムカードは、釜房ダム管理所で配布されています。
開館日(平日):
時間: 午前8時30分から午後5時00分まで。
ふれあい学習資料館の開館時間と同じです。資料館内で受け取ることができます。
休館日(土日祝日、年末年始:12月29日~1月3日):
休館日でもダムカードは受け取ることが可能です。
配布方法: 釜房ダム管理所の入り口にあるインターホンを押して、職員に「ダムカード希望です」と伝えてください。
注意点: 庁舎や堤体等の巡視のため、担当者が一時的に不在となる時間帯がある場合があります。この場合は、少し待つ必要があるかもしれません。
基本的に、ダムを訪れた人にひとり1枚の配布
釜房ダムの概要と特徴
型式: 重力式コンクリートダム
堤高: 45.5メートル
完成年: 1970年(昭和45年)
管理: 国土交通省東北地方整備局釜房ダム管理所
多目的ダムとしての役割
釜房ダムは、様々な目的を持つ「特定多目的ダム」であり、その用途の広さが特徴です。主な目的は以下の6つです。
洪水調節: 名取川下流の仙台市における洪水被害を軽減するため、洪水のピーク流量をカットする役割を担っています。
不特定利水: 河川の正常な流量を維持し、下流の生態系保護や景観維持に貢献します。
かんがい: 仙台市、名取市、岩沼市などの名取川沿岸農地へ農業用水を補給します。
水力発電: 東北電力による水力発電(認可出力1,200kW)も行っています。
上水道供給: 仙台市をはじめとする宮城県中枢部の広範囲にわたり、水道用水を供給しています。仙台市の水道水供給量の約36%を占める「仙台市の水がめ」として重要な役割を担っています。
工業用水供給: 仙台内陸工業地帯や仙台新港工業地区へ工業用水を供給しています。
歴史
釜房ダムの計画は、太平洋戦争中の1940年(昭和15年)に仙台塩釜工業地帯建設計画の一環として立案されました。しかし、戦況の激化により一時中断され、戦後の1954年(昭和29年)に再度計画が注目され、1966年(昭和41年)に工事が着手され、1970年(昭和45年)に完成しました。
周辺環境と水質保全
釜房ダムによって形成された人造湖は「釜房湖(かまふさこ)」と命名され、2005年(平成17年)には「ダム湖百選」にも選定されています。ダム周辺では、全国に先駆けて自然環境の保護や河川敷の整備事業が進められ、1989年(平成元年)には東北地方で初めての国営公園「国営みちのく杜の湖畔公園」がオープンしました。
釜房湖は「湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)」の指定も受けており、良好な水道水源を確保するため、長年にわたり厳重な水質管理と保全対策が実施されています。過去にはカビ臭の問題が発生したこともありましたが、空気揚水筒(曝気式循環装置)の設置など、継続的な対策が行われています。
このように、釜房ダムは宮城県にとって治水、利水、発電、そして地域住民の憩いの場という多岐にわたる重要な機能を果たしています。
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