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2015年04月27日 イイね!

アメリカで車を買う(後編)

アメリカでの「一年限定」の車選びの続きです。前回書かなかった話題として,「マニュアルかオートマか」ということがあります。アメリカは日本と並び世界有数の「オートマ天国」と言われていますが,個人売買の掲示板を見る限りでは,マニュアルは日本よりかなり多いという印象です。特にスポーティーグレードはマニュアルが多い。

だったら今回マニュアルで行くっきゃないでしょ!……と言いたいところなんですが,実は今回,スーパー同居人ちゃんがアメリカにて車の免許を取る「かも」しれないという事情があり,オートマを主に考えていました。スーパー同居人ちゃんはMTは絶対ムリなので。ぼく自身,車歴ではMT→AT→AT→MT→MTときているわけですが,寄る年波によってMTによる腰や左脚ひざへの負担も馬鹿にならないという状況もあり,σ(゚∀゚ )オレ的にも「そろそろATに戻ったほうがええんちゃうか」と思わないでもない,という背景もありました。

しかしそうなると逆にいろいろと車選びが難しくなります。あまり日和すぎるのは嫌だ!と思うけれども,日和った車こそオートマ中心で,日和らない(?)車こそマニュアルが多いからです。

そんな中,σ(゚∀゚ )オレが注目したのは……パイクカーです! 人気のパイクカーは球数が多いと同時に値落ちも激しいという特性があり,同じ年式・走行距離でも他の車に比べ,相場が安い傾向があります。

ということで,さあこれから個人売主にコンタクト取るぞ,何にしようか,という最終段階で急浮上してきたのがクライスラー・PTクルーザーです。

日本でもさほど珍しくない車なんで,その意味では「せっかくアメリカにいるんだから」という意味での希少感はありませんが,アメリカでヒットした車なんで球数は多い,そのわりにユーザーの満足度はさして高くない車ですので,中古市場価格が安いんです。日本でも乗れる車とはいえ,クライスラーのロゴが入ったステアリングをカリフォルニアの青空の下で運転するのは似つかわしいような気がして,そして,車を運転したことのないスーパー同居人ちゃんの練習用の車としてふさわしい気もして,「10年落ち以内,10万マイル以内,5000ドル以内」で探しました。

で,2007年式,9.3万マイル(約15万km),5000ドルのPTクルーザーが中古車ディーラーから出ているのを掲示板で見たので,比較的近所だということもあり,渡米3日目に見に行きました。上述したように個人売買が狙いだったのですが,アメリカに来ていきなり個人にコンタクトを取ることに対してちょっとひるんだということと,ディーラー販売ながらも個人売買にわりに近い値付けだったということで見に行って,試乗もしました。

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まず,乗り込んで思ったのは,清々しいほどのパイクカーだなということです。ステアリングは往年のクラシックカーを彷彿とさせる大径のもの。オートマ・シフトの柄はやたらと長く,ノブは丸っこい,これもクラシック。時計はアナログ。インパネにデジタルインジケーターがあるのは今風ですが,そこに表示される情報はなんと「方角」。面白い。全体にパイクカーらしいあざとさはあるものの,アメリカで乗るんだもの,なんちゃってアメリカンに浸るのも良いではないですか。

動力性能は,まあ噂通り,非力。話によれば中身はダッジ・ネオンらしい(未確認)。ネオンより車体が大きいので,そんなに軽快には走らないのは当然でしょう。でも,耐えられないというほどでもなく。

ただ,外装はそれなりに傷があり,うーん,と思いました。いちばんひっかかったのが,一箇所サビが見られたこと。大きなマイナスです。そして何より,中古車ディーラーのオーナーと波長が合わなかった。中東系の若い人だったんですが,こっちが「タイベルとか交換した?」「記録残っている?」と質問すると,けっこうdefensive aggressiveに言い返してくる。「今すぐ記録はでてこないが,すぐそこの工場でやったから疑うならそこに聞けばわかる!」と言って工場の連絡先を渡してくる。

いやこっちは念のために聞いているんだからそんなアグレッシブに反論しなくても。

まあ向こうもアグレッシブに言っているつもりはなくてそういう言い方になってしまうだけなのかもしれません。でも,車を買う買わないは,ほとんどセールスの人との相性だと思っているから,その意味では全然波長があわず,ダメ。スーパー同居人ちゃんも「あんな人から車買いたくない」ということで見送り。

次に見に行ったのが,日本車。そう,アメリカだからこそあえて日本車もアリではないかと。ご存知の通り,北米では日本で出ていない日本車がけっこうあるんですが,その中でも特に気になったのがクーペ。日本では絶滅危惧種であるクーペが,アメリカではまだまだ健在なんです。アコードにもクーペがあるし,トヨタにもカムリ・ベースのクーペ,Solaraがある。どちらもけっこうカッコいい。

で,実は最初はスカイラインの北米版,インフィニティG35のクーペ(日本でも出ていましたが)をチェックしていたんですが,いかんせんインフィニティは中古車相場がかなり高い。2005年式10万マイルでも個人売買で平気で1万ドルする。そこで注目したのが,アルティマ・クーペ。外見はスカイライン・クーペにかなり似ているがスカイラインより安い。てか,お尻からのラインがかなりセクシー。ということで,PTクルーザーを見たあと,個人売買で相場よりちょっと安めのこれを見てきました。

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2009年式,7.1万マイル(11万km),1万900ドル。狙っていた価格よりだいぶ高いが,この年式,走行距離のアルティマ・クーペでこの値段は相場より安い。売るときも高く売れそう。しかもブルーはσ(゚∀゚ )オレが好き色。

ということで,一瞬いいなと思ったんですが,聞けば,エアバッグが開かない程度の事故歴があるとのこと。これで萎えた。ただ,アメリカでは大きな事故があると,「Title」と呼ばれる車の所有証明書にSalvageという印が付くことがあり*1,これがあるかないかでかなり売値が変わるのですが,いちおうこの車はClean Titleなのは救いか。いちおう構造ダメージおよびエアバッグ展開は記録されていません。

*1正確に言うと,修理費用が車両価値を上回った場合,保険会社が全損扱いにしていったん廃車にする。その後修理して復活した車がSalvageとして公式記録される。

試乗してみると,ピンとこない。思ったほどの動力性能がないんですね。レンタカーで借りていたMazda 3のほうが全然良くエンジンが回るじゃん,と思いました。あとから分かったんですが,CVTだったんですね←運転しているときに気づけよ。だからトルコンのつもりで踏み込んでも,思ったのと違う感じだったという。

ということで,いったん保留にしました。

翌日もう1台見に行きました。ちょっと遠方だったんですが,パイクカーの王様,ニュービートルです。2005年式,10万マイル(16万km),カブリオレ,ターボ,5650ドル。

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これまたσ(゚∀゚ )オレの好きなブルーだし,非力な車とはいえ,今回はターボなのでかなーり期待して見に行きました。

待ち合わせた場所が,夜になってけっこう恐い街だったので,大丈夫かとビビリましたが,「マッチョはビートルには乗らない」という予想通り,現われたのは優しそうな中東系のクリスチャンでした。そういやアルティマのオーナーも中東系で,これで3連続中東だな。

しかし実車は,全然洗車していないので汚れすぎ。あれで洗ってピカピカだったら印象も違っただろうに。まあ,汚れは洗えば済むんだからいいとして,試乗したのですが,これまた微妙で。なんせ10年落ちのカブリオレなので,幌の音や車体のきしみ音が賑やか。動力性能もターボなのに非力。「Sモードにするとスポーティーになるんだ」と言われてSモードにしてみたけど,回転を引っ張ってエンジンがうなりを上げるだけで全然進まない(;´Д`)。加えて,低速でステアリングがめちゃ重い。アイドリングでステアリングに振動があって気になる。

うーん,青い車体にキャメルの幌という組み合わせはかなり好きなんだけどなー! スーパー同居人ちゃん,どう? と意見を聞いたところ。

「自分がいいと思うならこのボロ車でもいいよ」
「……やっぱボロだと思う?」
「うん,だってボロじゃん」

もう一つ気になったのは,オーナーに「このビートルいつ買ったの?」と聞いたところ「2ヶ月前」と答えたこと。なんで2ヶ月で売るの??!! 「もっと大きい車が欲しいから」と答えていたけど,やっぱちょっと気になるよねー。なんかあるんじゃないかと。

あと,カリフォルニアの車事情も判断に影響しました。カリフォルニアではちょっとした移動でも高速道路(無料)に乗る機会が非常に多いのですが,前も書いたように車線がやたら多く,片側4車線は普通,LAとかになると片側7車線(両側で14車線!)とかいう恐ろしい世界になるわけです。で,交通量も多い為,車線移動もかなりスリリング。そんな戦場のような高速道路だから,スイスイ運転できる車のほうがやっぱストレス少ないよなあ……と,レンタカーのMazda 3を運転していて思っていました。それほどMazda 3は軽快で快適,高速でも問題なく加速できる車だったのです。

その「静か,乗り心地がいい,エンジンも軽快」なMazda 3と,試乗したニュービートルの個体の「うるさい,遅い,重い」感じがあまりに対極的で,ちょっと引いてしまったということもあります。もしかしたらカリフォルニアのあの高速道路がなければ重さを愛情でカバーしてニュービートルを買ったかもしれません。しかし,あのビートルであの戦場を生き残るのは疲れるのではないか……。

ということで,日和って2番目にみたアルティマ・クーペに決定してしまいました!!! てか,個人売買でこれ以上いろんな人に連絡取るのがめんどくさくなって決めちゃいました!!!

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その後,いろいろ問題もあったんですがそれはまた後日……
Posted at 2015/04/27 18:31:59 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2015年04月24日 イイね!

アメリカで車を買う(前編)

かつてぼくはアメリカ東海岸に9年近く住んでいたとき,ボロいゴルフIIに乗っていました。いっぽう7, 8年前に同じ東海岸で半年過ごしたときは車は買わず,ZipCarだけで過ごしました。東海岸の都市部は車なくても全然生活できるのです。

しかし今回は西海岸,おそるべきモータリゼーションの世界です。ミッシング・パーソンズが「Nobody Walks in LA」と言っていたのは本当であります。一部をのぞいて,西海岸の街は歩くようにはできていません。



ということで,車を買わなければいけないし,それは車好きとしては望むところなんですが,問題は何を買うかです。ずっと住むならもっとストレートに考えられるのですが,なんせ1年しか滞在しません。ふだんはリセールバリューなど鼻から気にせずクルマ選びをするんですが,1年後に売ることが決まっているとなるとどうしても買う値段と売る値段を気にせざるをえません。

で,どんな車を買うにしても,ディーラーで買ってディーラーで売るとかなりお金がかかってしまうのは明らかです。たとえばディーラーで130万で中古車を買ったとして,1年後にディーラーで売ったらどうでしょうか。楽観的に考えても,80万ぐらいにしかならないでしょう。その差50万。1年で50万。一月4万。うーん。考えてしまいます。

ということで個人売買を考えました。個人売買なら,うまくいけば110万で買った車を1年後に90万で売ることは十分に可能でしょう。

次に問題なのは,どの車種を買うか,そしてどの価格帯を買うかです。あまり買値が高いと売値との差額が大きくなるリスクがあります。その点,安い車の方がローリスクです。たとえば個人売買で50万の車が1年で10万まで下がることは(通常は)考えられません。20万の車を買えば,最悪1年後廃車になっても売値と買値の差額は20万にとどまります。

しかし安すぎる車はやはり修理リスクがあります。車好きとしては修理やら何やらにお金をつぎ込むのは一般の人に比べると心理的抵抗は相対的に少ないのですが,それでも1年しか乗らない車でミッション載せ替えとか勘弁こうむりたい。タイベル&ウォーターポンプ交換もイヤだ。

しかーし! ここはアメリカ西海岸。日本とは走行距離の考え方が違います。個人売買だと,走行距離10万マイル(16万キロ)の車が堂々と誇らしげに「低走行車」扱いで売りに出されています。しかしいくら「低走行車」と胸を張られていても,いくら高速道路走行が中心でエンジンが快調だとしても,やっぱり16万キロも走った車だとタイベルやミッションが大丈夫か不安になります。

とはいえ,σ(゚∀゚ )オレがかつて乗っていたゴルフIIは4000ドルで買った時点で10万マイル行っていたけど,その後6年乗って,オルタネーターが逝った以外は別に大きな修理はなかった*1ので,そのへんは運かもしれません。

*1:冷房は一切効かなかったり,リアドアの一枚が開かなくなったり,窓がちゃんと閉まらなかったりしましたが,放置。

でもまあ以前は車のこと全然わかってなかったので,なーーんも考えずに10万マイルのゴルフ買いましたが,今回は中途半端に知識があるので,安けりゃいいとなかなか思えない。ずっと乗るなら修理しつつ乗る覚悟はありますが,1年しか乗らないんじゃなあ〜。

そう考えると,走行距離はせいぜい11万マイルぐらいまで,年式は10年落ち以内だな。ということで個人売買の宝庫,Craigslistを毎日物色しておりました。

で,車種を何にするかですが,まず,アメリカにはイタフラ車はチンクとマセラッティ以外は売っていません(スーパーカーのことは知らん)。マセは高すぎる,チンクはアメリカでは小さすぎる(あとアメリカではニッチすぎて売却に時間がかかりそう)ということでイタフラ車は選択肢からはずれます。リセールだけ考えるなら圧倒的にトヨタ,特にカムリあたりが狙い目なんですが,リセールだけで選ぶのもやはりイヤだ。

ここはアメ車も考えたい。とはいえ,アメ車の選択肢もなかなかに微妙で,一部車種以外はリセールが低いことはおいておくとしても,選択肢が(i) 日本車みたいな普通乗用車,(ii) マッスルカー,(iii) 馬鹿でかいSUV,(iv) トラック,ぐらいしかない。正直,(i)を買うなら普通に日本車買う。(iii), (iv)は必要性が低いのでパス。となるとマッスルカー。特に定番のフォード・マスタング,ダッジ・チャージャーは注目していました。特に2005年までのちょっと日本車チックなマスタングは相場がこなれているので,「10年落ち以内」という基準からははずれますが,タマ数も非常に多く,目を光らせていました。

あとはキャデラックCTSもひそかに考えていました。

しかし! 結局このあたりの「アメリカンど真ん中」には踏み込めませんでした。期待していた人,すみません。

日本でこのあたりの「アメリカンど真ん中」に乗っている方というのはイカつい人が多いというイメージ(あくまで印象)があるんですが,アメリカに来たらアメリカでもそんな感じでした(;´Д`)。やはり「日本車」「韓国車」「ドイツ車」「スウェーデン車」「日本車的なアメ車」といった豊富な選択肢がある中で,マッスルカーをあえて選ぶ人はアメリカでもやっぱりイカつい人が多いイメージ(あくまで印象)です。スキンヘッドでサングラスでタンクトップで入墨,とゆー人がマスタングのオープンカーに乗っているのを目撃すると,うおっ,イカつっ!と思うわけです。

まーもちろんそんな人ばかりではないわけですが,みんカラ見ていても,車種とユーザーの雰囲気といいうのはゆるやかな関係があるわけで,そう考えると,個人売買でマッスルカーに手を出すのは根性なしのσ(゚∀゚ )オレにはちょっと心理的ハードルがあるわけです。なんてったって,買うときと売るとき,両方において,イカつい人に当たってしまう可能性があるわけですから。

その点,たとえばチンクとかVWビートルを個人売買で買うとしたら,恐い人に当たる可能性は低いことは容易に想像できます。恐い人はそんな車には乗らないからです。

ということで,今回はアメリカンど真ん中な車には踏み出すことなくクルマ選びを終了することになりました。実は第4候補ぐらいにはチャージャーが入っていたんですが(金持ちが住む地域で売りに出されていたので,恐い人ではないだろうとの予想で),第3候補までで車を決めてしまったので,そこまで行きませんでした。

続きはまた次回。

実車を見て試乗した#1から#3候補までの写真を貼り付けておきます。#3は一発で分かると思いますが(;´Д`)

#1
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#2
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#3
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Posted at 2015/04/24 18:39:45 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2015年04月21日 イイね!

Futon Sofaについて

すみません,買った車のことは次回書きます(;´Д`)



今回は(も?)家具のことを。

相変わらず部屋はスカスカですが,なんとなく生活も軌道に乗ってきた気がしますし,キズ補修に出していた車ももどってきたし,よく仕組みがわからなかった大学の方でもホストしてくれる先生とようやく会えて,オフィスももらえて,これから頑張りたいと思っているところです。

ところで,前回のエントリで写真を載せたうちの安ソファは,Futon(フートン),またはFuton Sofa,またはFuton Sofa Bedと呼ばれている種類のものです。

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フートンというのは,日本語の布団と語感が似ているとお思いの方も多いかと思いますが,実際のところ,語源は日本語の布団です。そうなると逆に「これのどこが布団やねん」と思いたくなるのが人情だと思います。

ということで,今日はぼくが知っている範囲で少しだけフートンについて書いてみたいと思います。

日本の居間の主役はちゃぶ台ですが,欧米の居間の主役はソファです。ソファの存在しない日本の居間はアリですが,ソファの存在しない西洋の居間はナシです。

しかしソファはいかんせん高い。特に学生のようにお金がない場合,なかなかソファに手を出しづらいでしょう。

そういったことを背景にしたかどうか分かりませんが,ある時期から,日本の布団をベースにした,Futon Sofa Bedが登場します。少なくともぼくが院生をしていた20年のアメリカではわりとポピュラーになっていました。

ちなみにFuton Sofa Bedのまえに,ふつうのSofa Bed(Sleeperとも言う)がどのようなものかといいますと,ふつうはソファの座面をひっぱると折りたたみ式のスプリングマットレスが出てくるという形になっています。




上のビデオを見てわかるように,けっこう複雑なメカニズムです。しかしFuton Sofaはもっと単純です。

20年前主流だったフートンがどのようなものだったかと言いますと,背もたれが倒れる形式のソファフレームがあって,そのうえに,日本の布団のもっと分厚くて硬いやつを敷くというものでした。たとえば以下のようなものです。

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Futon - Wikipedia, the free encyclopedia

日本人から見るとソファっぽいですが,ソファはふつう手すりの部分もファブリックやクッションで覆ってあるので,違うことがわかります。さらに,背もたれを倒すだけでベッドになるという非常に単純な仕組みですので,安く上がるという利点があります。200ドル前後で買える。当時の学生にとってみれば,これを自分のベッドとして使い,昼は背もたれを起こしてソファにすることができるので,せまいドミトリーの部屋も有効活用できるということである程度の支持を得ていました。かくいうぼくも持っていました。

しかしここで疑問をもたれる方もいるかもしれません。「背もたれがもちあがるソファのフレームに厚手の布団が乗っかっているだけだと,その布団,ずり落ちてこないの?」

そう,その通り,ずり落ちてくるんです! フートンは日本の布団よりだいぶ固めで分厚いので,簡単にはずり落ちませんが,それでも何日も使っているとさすがにずり落ちてきます。だからたまにはフートンをひっぱりあげて整えてやる必要があります。

この欠点を解消するためなのか,最近は上記のような,「フレームに布団を乗せる式」のフートンはすっかり影をひそめてしまったようです。今回渡米して,上記のような「初期型フートン」がまったく見当たらないことに驚きました。実は今回の渡米ではベッドを買わず,フートン・ソファのフレームを抜いたフートン本体のみを買って,それを寝床にしようと思っていたのですが,売ってない!

かわりに,フレームにフートン・マットレスが固定されたフートンが主流になっていたのです。

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この形式ですと,マットレスがフレームに固定されていますから,「フートンがフレームからずれる」ことは起こりません。また,かつてのフートンはフレームから分離できることもあり,マットレス自体にカバーが着脱できたのですが,現在のフートン・ソファはフレームと一体になっているため,カバーを着脱できません。また,レザーソファを模したものが中心であるため,マットレスもかつての丸みをおびた布団的なものから,スプリングマットレスと同じようなスクエアな形状にかわりました。

こうして,オリジナルの布団とは似ても似つかない,西洋のソファに見た目がそっくりなフートン・ソファが出来上がったわけです。オリジナルのフートン・ソファは,フレームとマットレスがあり,そのマットレスが日本の布団をモデルにしていたためフートンと呼ばれていたわけですが,現在のフートン・ソファは布団マットレスを実質的に廃止し,「背もたれを倒す」というフレームのほうだけを継承していると言えます。布団とは似ても似つかないのに,いまだにFutonと呼ばれているのは,そういう経緯だと思われます。

とはいえ,厳密にいえば,現在のフートン・ソファのフートン・マットレスも,通常の西洋のソファよりもクッションがかなり硬いという点,また,マットレスとして見てもスプリングを用いていない点,この2点において,布団の機能を継承しているということは言えるかと思います。

でもまあ,現在のFutonを見て「布団だ」と思う日本人は一人もいないでしょうね。かつての,より布団に近かったFutonを知っている身としてはなんとなく感慨深いものがあります。輸入文化とは一人歩きするものですね。

ただ,この「イマドキのフートン」は昔のフートンに比べるとカッコいいことはカッコいいんですが,固くて寝心地は悪いです(;´Д`)
Posted at 2015/04/21 16:51:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2015年04月17日 イイね!

生活立ち上げ

さて渡米してすぐアパートに入居できたのは良いものの,アパートには家具がない。アメリカの賃貸アパートはたいてい冷蔵庫およびコンロやオーブンは付いていて,今回のアパートはさらに電子レンジ,洗濯機,それから照明およびシーリングファンも付いているんですが,寝具,テーブル,椅子,ソファ,棚,食器などは何もない。

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この状態から人が生活する状態まで持って行くのがなかなか大変でした。思えば7年前に半年だけ在外研究したときは家具付き(furnished)アパートに住んだので,こういう苦労はなかった。furnishedだと家賃が高くなるので今回は家具なしにしたんですが,こんなにめんどくさいなら家具付きにしとけばよかった(;´Д`)

てか,家具買うにしても,1年後には撤退するわけで,あまりたくさん家具あると処分するのも面倒だし,必要なものにしても,1年後に処分するモノにお金もかけたくない。そう考えると,「この家具オシャレだから買う!」ということも出来ず,かといっていくら安くてもクソダサいものは買いたくないし,なかなか難しい。

とはいえ,一週間でなんとか,車買うところまで含め,生活立ち上げることができました。以下,備忘録として一週間の生活立ち上げ行動をメモしておきます。

4/6 Mon
  • サンディエゴ到着
  • 4つ預けた荷物のうち1つがロストバゲージ(;´Д`)
  • レンタカー借りる
  • 新居に入居
  • マットレス買う
    • IKEAの低反発の一番安いやつ。クイーンで179ドル。スプリングマットレスは車で持ち帰りできないし。低反発マットレスは圧縮されているので乗用車でも持ち帰れる
    • ちなみにベッドフレームは買わない。日本人だから床に寝ることに抵抗ない
  • ロストバゲージ,夜来ると言っていたのに来ない


4/7 Tue
  • AT&Tのインターネットとケーブルテレビを注文。固定電話は付けない
  • ロストバゲージ配達
  • 車#1を見にいく
  • 車#2を見にいく
  • 知り合いの老夫婦のうちに夕食お呼ばれ


4/8 Wed
  • インターナショナルオフィスのオリエンテーション
  • 大学内にキッチンウェアのレンタルサービスがあったので借りる
  • Bank of AmericaでATMカードの発行手続き
  • 日本のクレカが止められたので日本へ国際電話してクレーム
    • 海外で日本のクレカ使っていると盗難や不正使用を疑われて止められることがあるが,電話して事情を話せばOK
  • テレビとアクティブスピーカを買う
    • 前者(シャープ)には満足。後者(ボーズのコンパニオンIII)には不満
  • 車#3を見にいく


4/9 Thu
  • 車#3をもう一度見にいく
  • フォールディング・チェアx2とフォールディング・テーブル買う
    • バルコニー用に買ったが現在は仕事机。あわせて49ドル
  • AT&Tのケーブルガイが来てケーブルとインターネット環境をセットアップ
  • 車#2をもう一度見にいく。これを買うことに決める
  • フォールディング・ローテーブルをコーヒーテーブル代わりに買う
    • Crate & Barelで69ドル


4/10 Fri
  • 銀行でCashier's Checkを作る(車代)
  • AAAに行って車の保険に入る
    • 保険は学位によって割引があるので,学位証があると良い
  • Sellerに車代を支払い,車とTitleを受け取る
  • AAAに戻って車の名義変更を行う
    • 本来はDMVでやるがAAAでも手続きできる


4/11 Sat
  • プリンターとApple TVを買う
    • Apple TVは本当に素晴らしい
  • レンタカーを空港まで返しに行く
  • バスと電車を乗り継いでHootersに行く(おい


4/12 Sun
  • Futon Sofaを買う(179ドル)
    • Miramar Rd.に家具屋が何件かある
  • オイルステインの棚とレンガを買ってテレビ台にする
    • Home Depotで


4/13 Mon
  • 車,アラインメント調整
    • Suspencion Plusにて79ドル
  • 車,左のスモールライトが消えているので直してもらうと同時に,ボンネットの歪みを矯正してもらう(J.Auto Tech,300ドル)。オイル交換のタダ券もらう
  • ブックオフで20ドルのNumarkのモニタースピーカを買う
    • ボーズのコンパニオンIIIの音がクソすぎるので
  • ソファが配達される


4/14 Tue
  • 車,少々右側にpullされる感じなので,Suspencion Plusを再訪して調整してもらう
  • J.Auto Techでオイル交換してもらう(タダ)
  • タイヤを新品に交換(Discount Tire)
    • 驚くほど乗り心地が良くなった。


4/15 Wed
  • 車のエクステリア修繕を頼む(Metro Detailing Specialists)
  • 大学内のキッチンウェアレンタルで追加のレンタル(トースターや鍋など)


4/16 Thu
  • ホストプロフェッサーとアポを取っていたが先方が体調を崩しドタキャン
    • 生活立ち上げたが研究立ち上がってない(;´Д`)


↓テレビを買った状態。他に家具は何もない
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↓ホームセンターでいい感じの板があったので買う
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↓板を半分に切ってもらってレンガと組み合わせてテレビ台にする。1年しかいないのにテレビ台買いたくないから
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↓アウトドア用のフォールディングテーブルがちゃぶ台に
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↓ソファが来てようやく居間らしくなる。部屋スカスカだけど!
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↓リビングのはじっこに設置された仕事場
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いじょ。
Posted at 2015/04/17 18:29:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2015年04月16日 イイね!

Mazda 3に乗ったり

渡米するにあたって,住むところは幸いあらかじめ決められましたが,西海岸生活に必須の車がありません。悩んだあげく,レンタカーを1週間だけ借りて,その1週間のうちになんとしても買う車をみつけることにしました。レンタカーなしで行けるかどうかも考えましたが,初期のころこそ家具を買ったりあるいはそもそも買う車を見に行ったりで車が必要なので,やはりレンタカーを借りることにした次第です。

で,借りたのがこれ。

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Mazda 3ことアクセラのセダンです。ダッジ・アベンジャーも選べたんですが,トランクの奥行きがせまくてモノが入らなさそうなのと,アベンジャーは以前乗ったことがあるので,ここは以前ちょっとだけ乗ったことがあって気になっていたMazda 3にしました。

約1週間乗った感想ですが,(・∀・)イイ!ですね。車格もパワーも先月借りたフォード・フォーカスに近いんですが,はっきりいってフォーカスより気に入りました。なんというかエンジン(スカイアクティブなのかどうか未確認(おい))の吹け上がりが良いというか,加速がスムースかつ軽快です。フォーカスは「まあこんなもんかな」と思いましたが,Mazda 3は「おースイスイ走るなあ」という気持ち良さです。低速で飛行機みたいな「ヒュイーン」という音が聞こえるのも小気味いい。

内装はチープだと思いましたが,全体的には良く走る車という印象で,アメリカで日本車が売れるのもわかる,という感じでした。特に西海岸では高速道路が車線がやたら多くて戦場のようなので,スイスイ車線変更できるというのは重要です。ストレスなく走れる。

ということで,好印象でした。そしてこれが結局購入する車選びに影響しました……。
Posted at 2015/04/16 17:38:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「あけましておめでとうございます / ししまる 88888km / みえ松阪マラソン2023 走った http://cvw.jp/b/373021/47496920/
何シテル?   01/27 23:53
こんにちは。関西圏在住です。コンパクトカーが好きで(現在の住居の回りの道が細いこともありますが)、かつ、あまりメジャーすぎない方がいいので、自然と輸入車、特にラ...
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プジョー 308SW (ワゴン) ししまる (プジョー 308SW (ワゴン))
通称ししまる。11年11万キロ選手のバリやんがウォーターポンプ故障でクーラント漏れ起こし ...
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント レッド・バリやん (フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント)
レッド・バリやん。1.4Lターボ,160ps。走行5.5万で車体価格65万,乗り出し89 ...
北米日産 アルティマ あるやん (北米日産 アルティマ)
1年のアメリカ出張限定で購入。2009年式クーペを2015年に10900ドルで購入。走行 ...
ルノー トゥインゴ ごっさん (ルノー トゥインゴ)
いつものごとく衝動的に箱替え。初の仏車です! 2011年登録,走行距離9860kmの中 ...
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