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2025年08月01日 イイね!

フェラーリとポルシェの共通点

フェラーリとポルシェの共通点 自宅ガレージでフェラーリ348を愛でていると、ご近所の奥様から、「あら、その赤いポルシェは何年式かしら?」と訊かれた。逆に、昔ポルシェに乗っていた頃は女友達を迎えに行った際、「すごい!フェラーリ!」と言われた。車好きからしたら全然違うと思う2ブランドだが、世間一般的には、同じ高額な海外製スポーツカーであり、何より馬のマークが付いているので、混同されやすいのだろう。

 この馬、一説では同じ馬がモチーフではないかという話もある。フェラーリの馬は、第一次世界大戦のイタリア空軍の撃墜王、フランチェスコ・バラッカ伯爵の機体に描かれていた「カヴァリーノ・ランパンテ」だ。若きエンツォがレースで優勝した際に、バラッカの母親から、幸運のお守りとしてその馬を授かり、以降スクデリア・フェラーリの車体に描かれるようになったという。対してポルシェの馬は、ポルシェの本拠地、シュトゥットガルトの市章の馬がモチーフだ。説によると、バラッカ伯爵の馬は、かつて彼が撃ち落としたドイツ空軍機に描かれていた、シュトゥットガルト市章の馬から取った、所謂撃墜マーク的なものだったという。

 この説が本当なら、何の因果か2つのブランドの運命めいた共通点となり、とてもロマンチックだ。しかし、残念ながらこの説はあまり有力ではないらしく、本当のところは、バラッカの馬は、彼がかつて所属していたイタリア陸軍騎兵隊のシンボルマークだったそうだ。いずれにせよ、世界を代表する高性能車ブランドのシンボルマークが、いずれも馬であることは面白く、両ブランドがそれぞれの馬に恥じないポリシーある車づくりを一貫してきたことが、共通点として広く認識されているのだろう。
Posted at 2025/08/01 07:18:14 | トラックバック(0)
2025年07月31日 イイね!

フェラーリとポルシェの相違点

フェラーリとポルシェの相違点 自慢だけど私はフェラーリもポルシェも所有したことがある。共に中古のエントリーモデルかつ、各ブランドの「本流」ではないミッドシップだが。よくこの2ブランドは比較されるが、乗ってみると全く違う哲学によって作られていることがわかる。まず、ポルシェは「日常の乗用車」で、フェラーリは「非日常のマシン」だ。よくある言い回しだが、私がそう感じた点は乗降性にある。フェラーリ348は、太いサイドシルを跨いでコックピットに収まる。これが意外と大変で、色んな意味で一度乗ったら降りたくない車だ。だからフェラーリでは寄り道をしない。ポルシェ・ケイマンは、コンビニでも路肩の自販機でもららぽーとでも、気軽に行ける。さすが「国民車」の発明者が立ち上げたブランドだ。そしてフェラーリはやっぱり、どこまでいっても「レーシングチーム」なのだ。

 次にボディの作り。ポルシェが「工業製品」なら、フェラーリは「工芸品」。例えば、ポルシェは製造方法や使い勝手に従ってボディパネルの分割を決め、それが美しく見えるようにデザインされている。見えないボディパネルのプレスまでちゃんとしてあるイメージ。対してフェラーリは、まず美しいデザインがあり、それを実現するためにボディパネルの分割を溶接し、職人が磨いて消しているし、さらにそこに細いルーバーの別体パーツを付ける。エンジンルームなどを覗き込むと、鉄の角材でフレームが組まれているのがわかる。無骨で手造り的なのだ。

 最後に走り。ポルシェの走りはまるで「先生」。ドラポジからして常に正しく、「この路面状況でこれだけ踏み込むと、これだけリアが流れるよね?」と、生徒に教えを説くような挙動を示す。対してフェラーリは「師匠」といったところだろうか。ただ背中で語るのみ。ステアリングを握る己で対処せよ、という感じの挙動。まあ、2007年式のケイマンと、1994年式の348を比べるのは、何もかもコンディションが違いすぎるとは思うが、実際に所有してみてそういう印象を得た。というお話。
Posted at 2025/07/31 07:24:18 | トラックバック(0)
2025年07月30日 イイね!

FR12気筒だけがフェラーリなのか?

FR12気筒だけがフェラーリなのか? 私のフェラーリ348はミッドシップ(MR)の8気筒モデルだ。今は各メーカー、モータースポーツでも市販スーパーカーでも、MRが主流だし、フェラーリの中でも一番人気なのはこのMR8気筒シリーズだ。一方で、これはフェラーリの「本流」ではないという意見もある。映画『FERRARI』の中で、コメンダトーレが、「車は前から引っ張るものだ」と言うシーンがある。この台詞は有名なもので、コメンダトーレは根っからの「FR厨」だったのだ。そればかりか、「12気筒以外はフェラーリと認めない」とも発言しており、創業者が誰よりも「厄介オタク」であった。

 実際、フェラーリは主戦場のF1でも、英国のクーパーがMRで圧倒的な速さを見せつける中でも、FRに固執し遅れを取っていた時期がある。ロードカーにおいても、ピニンファリーナからの提案でMR6気筒のディーノを登場させるも、前述の言葉の通り、これはあくまでディーノというブランドの車で、フェラーリのバッジが着くMRロードカーは、ランボルギーニ・ミウラから遅れること約7年後の、365GT4BBが初になる。いずれも他社の後塵を拝する形でMRに舵を切ったことになる。

 今でもフェラーリは、12チリンドリというFR12気筒モデルをフラッグシップに据えている。これは彼らの絶やしてはいけない伝統で、ポルシェで言うところのRR6気筒911なのかも知れない。しかし、スポーツカーは走りが良くてナンボ。MRの車は、加減速時の車両姿勢や、コーナリングでの一体感、背中で感じるエンジン音など、スポーツカーとして運転していて一番バランス良く魅力的なレイアウトだと私は感じている。だから私はポルシェもあえてMRのケイマンに乗っていたし、フェラーリもMRの348を選んだ。また、フェラーリはその歴史の中で、4気筒エンジンも作っていたことだってあるし、何気筒だろうが、フェラーリの技術者が懸けた想いは同じだと思う。だからたとえFR12気筒でなくても、フェラーリはフェラーリだと私は考えている。ただ、次はFR12気筒フェラーリも味わってみたいというのが、正直な本音だ。
Posted at 2025/07/30 07:46:49 | トラックバック(0)
2025年07月29日 イイね!

そこはシールだった

そこはシールだった 私のフェラーリ348をはじめ、この時代のフェラーリは、ボディを一周ぐるっと囲むように、黒のキャラクターラインが入っている。先代の328や、それをベースとしたGTO、F40、F50といったスペチアーレまで、このデザインテーマは共通している。車両の視覚的な重心を低く見せる効果と、少し前傾姿勢にウェッジさせることでダイナミズムを生み出している、ピニンファリーナらしい知的なアプローチだ。

 先に挙げたスペチアーレモデル達を間近で観察する機会があったのだが、このラインは部位によってマットブラック塗装だったり、黒のゴムモールだったり、あるいは部品分割の隙間だったりと、一台の車両の中で様々な処理を用いて表現されていることに気付く。そんな目線で自分の348を観察してみると…剥がれているではないか。

 どうやら348はこの黒いキャラクターラインを、シール(というかテープ?)で表現しているらしい。合理的ではあるが、少々安っぽいソリューションではあるなと思ってしまった。剥がれ落ちてしまったら純正部品としてこのシールが出るのだろうか?
Posted at 2025/07/29 07:30:08 | トラックバック(0)
2025年07月28日 イイね!

クラシケの世界

クラシケの世界 今年2月、都内でフェラーリジャパンが主催するクラシケのイベントがあった。クラシケとは、生産から20年以上が経過したフェラーリ車の認証プログラムで、簡単に言うと血統書みたいなものを発行してもらう&そのレベルまでレストアするサービスだ。カーセンサーとかでフェラーリの中古車を検索すると、たまに「クラシケ取得済」みたいな文言が入っている個体があると思うが、まさにあれは、「この車両はフェラーリ本社がそのコンディションを認めたものですよ」という証明になり、その分車両価格も高くなる。私の348も年式的には20年どころか30年落ちなので、当然クラシケの申込対象車となり、このイベントへの参加を許されたわけだ。とはいっても、会場に車で来ることは許されず、地下鉄と徒歩で参加した。

 会場に車を停められるのは、参加者の中でも選ばれた人(車)のみ。古くは365GT 2+2から、ディーノ、デイトナ、BB、そしてテスタロッサや、新しいものでいくと612スカリエッティや430スクデリア、そしてエンツォまでの歴代スペチアーレと、とにかく豪華なラインナップだった。348もtbが一台あり、そのコンディションは自分のGTSと比べてもかなり良さそうだった。そうした参加車は既にクラシケ取得済のものもあり、我々地下鉄勢は寒空の下そんな極上のマシンと、暖かいカフェで振舞われるイタリアンランチを楽しみながら、「あなたの車もクラシケ取得しませんか?」というプレゼンテーションを拝聴した。

 とにかく、曲がりなりにもフェラーリオーナーになり、初めて公式イベントに参加できたので、とても良い経験だった。ただやはり参加者様のエレガントな感じというか、お金持ち感というか、住む世界が違うなと感じた。プレゼンでは、「クラシケは50万〜数百万円の非常にお手頃な値段で取得できます」的なニュアンスだったが、私にはたとえ50万でも払うのは難しい。実際の内容を考えると確かに50万は安いが、それよりも日々のメンテや故障に備えて置いておきたい。その点で、考え方の違いがあると思った。参加者へのアンケートで、普段自分のフェラーリにどのぐらいの頻度で乗るかという質問では、半年〜一年に一回、年間走行距離数百キロという方が多かった。半年で2000km走った自分は、彼らの10年分は乗っていることになるかもしれない。「乗る」ためのフェラーリか「持つ」ためのフェラーリか。クラシケは後者の方のためのサービスだと思った。
Posted at 2025/07/28 07:17:17 | トラックバック(0)

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 子供の頃、家にフィアット・プントがやってきて、イタリア車に興味を持つようになった。最初はそのユニークなデザインや、ブランドの歴史に惹かれていった。学生時代の卒...
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