『中日新聞記事』
静岡県警高速隊は、新東名は道幅が広く勾配やカーブが緩やかで、走りやすいことが要因とみている。東名も交通量が分散され、走りやすくなった可能性を指摘。両高速で取り締まりを強化したことも背景にある。高速隊によると、新東名が開通した四月十四日から七月十三日までの三カ月で、新東名での速度違反の摘発は三千三百八十一件。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120719/CK2012071902000073.html?ref=lcrk
新東名を自分で走ってみて違和感を感じたのは、道も広くコーナーもきわめて緩く設計されているのに、制限時速が100kmと言う点です、元々設計速度は140kmで設計されているものの、警察庁は頑として100km制限を譲らないため、制限速度は従来の通りです。
警察庁が100kmの制限を維持を主張する理由として、①70%のドライバーが制限速度の見直しを必要と感じていない。②トラックの制限速度は80kmに制限されており、速度差が大きすぎると危険を招く。③80km制限の高速と100km制限の道路の速度差はない。(80km制限の場合、ドライバーはそれを守らない)一方で、死亡事故の半数は被害者の自宅の半径500m以内で発生しているため(速度を抑制するための)速度制限は必要。
①はそれなりに納得できます。②は車線制限を設けることで解決できるように思います。アウトバーンではトラックは一番遅い車線をしっかり守ります。③はいったい何が言いたいのか、さっぱり意味がわかりません。
私の理解の悪さを嘆くべきか、あるいは大切な日本の新動脈にかかる規制を決める組織のレベルの低さを憂うべきなのでしょうか。
以下にリンクを張っておきましたので、皆さんも是非一読頂ければ幸いです。
http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/max-speed/k_3/pdf/s8.pdf
新東名は140kmを設計速度としたため、従来の東名より道幅を広げ、さらにカーブや高低差を減らしました。そのため、トンネルと橋が全体の六割も占めるという構造になり、1メートルあたりの建設費は2千万円にもなるそうです。制限速度が従来通り100kmのままなのであれば、わざわざ140kmの設計速度で道路を造ってしまった費用の高騰分は誰が払うのでしょうか、いえ、それ以前にわざわざ新東名が必要だったのでしょうか。
警察庁への根回しも不十分で、とりあえず見切り発車してしまったのでしょうね。もし民間企業であれば、設計仕様通りに商品が機能しなければ、商品は受け取ってもらえないし、顧客が極めて寛大な対応をした場合でも、仕様通りでない分の価格は割愛されます。もちろん、責任の所在は明確にされ、担当者は更迭されるでしょう。
140kmで造っちゃったのに、100kmの新東名、工事費の差分を負担させられるのは、ドライバー以外にありませんが、少なくとも、いったいどの位のお金をどぶに捨ててしまったのか、また、誰のせいでどうしてこんなことになってしまったのか、負担を強いるドライバーにしっかりと説明してもらいたいものです。
また警察もなぜ制限速度を100kmのままに抑えなければならないのか、しっかりと説明すべきです。それをせずに、元々140kmで走って安全な道路の取締強化とは一体何を考えているのでしょうか。
Posted at 2012/08/05 13:42:32 | |
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