
晩年のじいさまは実は日本にいなかった。
財閥解体から、仕事やる気が失せたらしい。
何を思いついたのか定かでないんだけど、船でドイツに渡り、数年帰って来ない、
という状態だったようだ。
古いタンスのようなヴィトンの荷物入れがかなりネンキが入っていた。
しかしじいさまは何をしにドイツへ行っていたのだろう?
誰かと一緒に行った話も聞かないし、、、、
Violetが中学生になった時、じいさまのアルバムを親戚一同眺めていた。
まだ当時はあの家・・・庭が広すぎて家と思われてなかった家に住んでた時で、
中国自動車道が家の庭のど真ん中を横切る事になり、しょうがないから東側を
手放して庭が半分になったらしいけど、それでも桁違いに広く、庭というよりも
鬱蒼とした森で、いつでも幽霊に肩を叩かれそうな雰囲気が漂っていた。
家の造りとしては、御影の蘇州園がそっくりだ。ライトアップすりゃあ綺麗でも、
真っ暗な中では恐怖の館でしかない。
鎧兜が置いてある部屋なんか、まるでお化け屋敷そのもので、怖いなんてもんじゃ
なかった。
けど、探検すると床下から真ん中が四角く穴が空いたコインがカメにいっぱい
入ったのが出てきたりとか(昔の隠し金か?!)昼間は子供にとっては探検に
もってこいの家だった。
じいさまによると阪急電鉄の創始者にそそのかされてその場所にしたのだとか、
急に京都が嫌になったのでは、とか諸説あるけれど確証無し。
京都の友人には、牧場でもやる気か?とか色々言われたらしい。そりゃそうだな。
当時の京都からすれば、まるで「都落ち」扱いだっただろうに。
お金に困った日本画家の邸宅を買い取ったんだけど、昔の家にしてはガラス張りの
部屋があったりして、そこにピアノを置いたり、何故かビリヤードの台なんかまで
あった。
残念ながら震災で大崩壊してしまった。
話を戻してじいさまのアルバム。
その時たまたまVioletが横から見てたアルバムがあった。
歴史上結構皆知ってる名前の人と写ってる写真が出てきてなかなか芸能人の
プライベート写真でも見るようでワクワクしていた。もちろん全部白黒を
通り越してセピア色になっていたし。
すると。。。
何冊かの中にじいさまがドイツにいた時のものらしい写真が出てきた。
ある記念写真らしきものが。。。
じいさまとドイツ女性、そしてその腕の中には明らかにハーフの赤ん坊。。。。
焦って速攻で叔父と叔母は閉じたが、Violetは見た。しっかり見た。見たぞ。
という訳で、Violetには親戚にドイツ人がいるらしいという事実。。。
じいさま最強伝説。
ドイツ遠征は数回だったようだけれど、最後には3台程車を連れて帰って来て
いたようだ。でも、その車は家に持って帰ってくる事なく、どこかに持って
行ってしまっていたそうで、何だったのか不明なのも残念な限りだ。
ほんと勝手気ままなじいさま・・・
もうちょっと長生きして、色々Violetに残してくれてたらなぁ・・・(ー_ーメ)
何かを残す事に一切興味の無かったじいさまのところに生まれたVioletは
不幸だーーーーっヽ(`Д´)ノ
Posted at 2012/01/10 13:13:19 | |
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