あの晩からもう2週間が経ちました。何の手がかりもなし。警察は「車に乗せていたものは何か?」と3回も家に訪ねてきて、被害届の手続きばかりを気に掛けていて、何もしていない様子。探してくれてはいない。「あったら教えるからね」と言ったところだ。僕ができるのはネットに目を凝らし、手をかけた事のある部品や傷つけてしまった特徴をひたすら追いながら愛車の片鱗を探したり似た特徴の中古車を探す程度の事しかできない。あの晩以来、夜に外でエンジンがかかる音を聞くとドキッとしてしまう。僕の車とはかけ離れた車の音でも。理不尽で腹立たしくて悲しくて悔しくて怒りで爆発しそうだけど冷酷に年末の多忙な仕事が僕を押し流していく日々です。どんなに心が憤る一日でも、仕事の帰りにレカロシートに座りチョット転がすだけで頭をリセットしてくれた車。朝は、やるぞ!と気合を入れてくれた車。戦闘機に乗っているようにシャープで殺気に満ちた僕の心にちゃんと答えてくれた車。もう見つからないんだろうなと諦めたり、逆にふとなんでないんだとない事が理解できなくなる事が有る。いい車だった。本当にそう思います。また買いたいのだけれど今度もしまた盗まれたら僕はどんなふうになってしまうのでしょうか。。。足がないと不便で、今は会社の軽トラで通勤しています。車なんかこれでも充分だという嘘を自分についたり、もっと激しい車が欲しくなったり。でも結局自分の車に帰ってきてほしいだけなのにという思いに帰ってくる。。くそっ!いつかもっと稼いでもっといい車に乗ってやる。