遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。
とブログを書いていたものの、結局書き殴っていたら3月になっていました。1月に書かれたものとして読んでください。
1.前話
さて、年が明けて気づけば1月も末。ここまでくればタイヤ交換とは無縁なシーズンですが、需要がないこんな時期だからこそ安価な掘り出し物が出てきます。
このタイミングで我が家はわんこ送迎カー(RC2)用の純正ホイール(ガリ傷なしのバリモン)を、ガリ傷まみれのホイールよりも安価な値段で確保しました。
そして、ホイールを買ったところでレジェンドの夏タイヤが絶命寸前だったということを思い出しました。内減りが酷く、スリップサインは出ていないものの、インサイド側はもうそろそろワイヤーが見えるか、という状態です。
夏用のタイヤとしてこれまで使っていたのはBSのPOTENZA S007A。所謂UHP(ウルトラハイパフォーマンス)タイヤで、そこそこのハイペースでも安心して走れる性能を有していました。
そんなわけで、KC2に入れる次のタイヤを検討することにします。
2.方向性の検討
KC2(前期)は車検証上で
・車両重量:1980kg
(前軸→1140kg後軸→840kg 約58:42)
・車両総重量:2255kg
のワガママボディを持っていますが、その巨体を4.5〜5L相当のパワー(システム出力382ps/463Nm)とSH-AWDによって自在に操ることができます。
前軸重を見て分かる通り、実質フロントタイヤ2本だけで軽やらコンパクトカーやらを支えているようなものですから、少し速めのペースで走るだけだったとしても、タイヤに掛かる負担が相当なものになっているという事は想像に難くありません。
では、世の中のKC2はどのようなタイヤを履いているか。やはりREGNOやADVAN db、Veuro等のプレミアムコンフォートタイヤが多い印象があります。
車そのものはホンダのフラッグシップサルーンであり、窓ガラス全面にAGCのラミセーフを採用するなど静粛性についてもかなりコストが掛けられています。そのため、REGNO等のプレミアムコンフォートが選ばれるのは必然でしょう。
しかし、逆を返せば車そのものの静粛性が既に高い次元にあるため、多少静音性を犠牲にしたタイヤ(=スポーツ系統のタイヤ)を選択しても、さほど気にならないとも言えます。
さらに言えば、KC2の純正装着タイヤはMIのPS3(プレミアムスポーツ)ですから、メーカーの求める性能に対してはこの系統のタイヤがひとつの答えとなるのではないでしょうか。
(※私のKC2はフロントタイヤハウスにデッドニングを施してあるためか、S007Aであってもロードノイズがうるさくて不快になるという場面はありませんでした。ただ、スタッドレスに変えたらさらに静かにはなったので、プレミアムコンフォートによる静粛性強化も大いに効果アリだと考えます)
以前のブログで書き殴ったように、私は車のパーツを選定するコンセプトとして「グランドツアラー要素」を重視しているつもりです。
"要素"と言っても結局はトータルバランスであるため、車ごとに適切なものを選択する必要があります(私であればKC2とRCはタイヤその他のパーツに求められる能力がやや異なります)。
このブログ(怪文書)はあくまでKC2において私の用途を勘案した上での考察であり、万人に当てはまるものではありませんので悪しからず。
グランドツアラーを『長距離を安心して快適に走ることができる車』と定義した際、この車の場合は車体側である程度"快適性"を確保できていることから、タイヤは"安定性(安心)"を重視する方向に振って差し支えないと考えます。
なお、KC2にREGNO(GR-XⅡ)を履いていた時期もありましたが、正直なところタイヤの剛性感はもう少し欲しいと思うシーンもありました。
つまり、私の場合はプレミアムコンフォートよりもUHPタイヤの方が求める方向性にマッチしているとという結論に至ります。
3.銘柄の選定
タイヤの方向性が決定したところで、次はタイヤの銘柄を選定します。
選定と言っても、履いたことのあるUHPタイヤが片手で数える程度しかないため、他は伝聞と想像で語ることしかできません。一部タイヤは英Auto Express誌にて各社のUHPタイヤをテストした結果を参考にしています。
また、お財布事情と相談する関係から、価格の比較も欠かせません。記載されている金額はいずれもフジタイヤの1本あたりの価格です。
また、安心料として同店のパンク保証を付帯させる予定のため21,800円(タイヤ価格:3.75万〜5万/本)もしくは25,800円(タイヤ価格:5万〜6.25万/本)が別途掛かる見込みです。
無料付帯キャンペーンもあるため、該当のタイヤには(☆)マークと、パンク保証の料金を4で除した金額を引いた実質金額を記載しています。
(フジタイヤが近場にある上、パンク保証を付帯させる事ができるので、事実上同店で買える物から選ぶ前提としています)
※価格はいずれもKC2純正サイズである245/40R19、本ページ執筆時点での価格になります。
◯MICHELIN PILOT SPORT 4S
¥43,100-
現状の有力候補はKB2にも履かせていたMIのPS4Sです。同社のタイヤはいずれも名前が似通っていますが、Sの付いていないPS4やその後継であるPS5とは別ライン・別グレードのタイヤです。
PSS(PILOT SUPER SPORT)の後継モデルとして開発されたこのタイヤは『技術と情熱を結集した次世代の走りを生み出す ハイスペックスポーツタイヤ』と謳われています。
切り込んだ時の初期応答の早さや剛性感はPSSの方が好みではありましたが、雨天時や路温が低い際の安心感はPS4Sに軍配が上がります。
また、乗り味も好感触で、段差等を越えた時の当たりの丸さはスポーツタイヤであることを忘れるほどに丸く、転がり感も上質だったと記憶しています。
また、耐摩耗性も特筆すべきポイントだと思います。耐摩耗性能指数であるTWが300を指しているほか、普通に転がしている分には熱が入りすぎることもないため、このタイヤのユーザーは使い切るまでに30,000〜40,000kmほど走るのが一般的なようです。
ただ、モデルとしては長寿で2017年発売(もう9年前!)のため、最新の同格タイヤと比較して未だ優位に立てるかは疑問符がついている所でもあります。
なお、後継タイヤであるPSS5は数年前から存在していますが、基本がOEMタイヤとして生産されており、リプレイスタイヤのサイズが出揃っていないため諦めています。UKサイトで225/40R19があることは確認しましたが、245幅はありませんでした。
◯BRIDGESTONE POTENZA S007A
¥54,800-
当然おかわりも選択肢には入ってきます。
KC2はKB2と比較して軽く100kg以上重いため、純粋な比較とは言い切れませんが、先述のPS4Sよりも熱が入りやすい印象があります。そんなに負荷をかけずとも熱が入るので悲しいかな、街乗りであってもタイヤが消しゴムのように減っていく印象があります。現在使っているS007Aは25,000km足らずであの状態だったかと思います。
ドライグリップについてはPS4Sと同等程度であると思いますが、ウェット時の性能はやや劣っていると感じます。
性能こそ必要十分ではありますが、とにかく高価です。他の候補と比べて軽く1万円/本ほど高価となれば、富豪もしくは余程の理由がない限り選べないタイヤかと思います。
また、MI同様にモデルとしては長寿で2018年発売のモデルのため、全体的に最新モデルの他社製タイヤに劣ってしまうのではないかという懸念もあります。そろそろ新型が出てもおかしくない気はしますが、RE-71RZとAdrenaline RE005が発表されたばかりなので、今年は発表も無いような気がします。
◯DUNLOP SPORT MAXX RS(☆)
¥50,400-(☆¥43,950-)
ダンロップの新作UHPタイヤです。SPスポーツMAXX060+の後継となり、LUXとRSの2キャラクターに別れたようです。
ダンロップはGT-RやZの純正装着タイヤとして選ばれているイメージが強く、あれだけの重量級をしっかりと接地させるタイヤを作れるノウハウがあると考えると、この新作タイヤも気になるところです。
今回の実店舗購入候補の中で最も新しいタイヤのため、設計の新しさでこれを選択する可用性も大いにあると思います。
◯YOKOHAMA ADVAN Sport V107(☆)
¥43,200-(☆¥37,750-)
ヨコハマが誇るUHPタイヤです。KBレジェンドの純正装着タイヤにはこれの先々代モデルであるV103が選ばれていたと記憶しています。
執筆時点でパンク保証が無料付帯となっており、実質の1本あたりの金額は38,000円を切ってくる点もポイントが高いです。
英Auto Express誌によれば、ドライブレーキが他社を圧倒していたとのため、縦方向のグリップが強みでしょうか。
◯Continental SportContact 7
¥44,100-
コンチネンタルのUHPタイヤです。
コンチといえば、車よりも自転車競技の印象が強い(ロードのGPシリーズはお気に入り)ですが、車用のSCシリーズも割と評判が良さげで気になっています。
Auto Express誌のテストでもドライに関しては上位の性能を発揮しておりウェットもそこそこ、総合的にまとまったタイヤであることが見て取れます。
ただ、価格面を考慮すると、どうしてもPS4Sに流れてしまいそうな気がします。
この他にも、ネット購入が主となるものの気になるタイヤが幾つかあります(バラツキがあるため正式な価格表記は割愛します)
◯PIRELLI P Zero PZ5
Auto Express誌にて最高評価を得たタイヤです。F40あたりの時代からP Zeroは高性能というイメージを確立させており、今日まで世界の名だたるスーパーカーの足元を支えているブランドと認識しています。
また、私はグランドツアラーとしての最適解は語源である「グランドツアー」の起点でもある"英国"製のベントレー コンチネンタルGTであると考えており、ピレリとベントレーがパートナーシップを結んでいることから、グランドツアラー的な性格を求めた場合、このタイヤが適解なのではと思っています。
難点は実店舗で入手できないくらいのもので、実際に購入するタイミング(5月ごろ?)で買えるようになっていればアッサリ買っているるかもしれません。
なお、ネット購入であれば¥35,000/1本程度で購入できるので、雑誌のテスト評価をアテにするのであればコストパフォーマンスはかなり上位に食い込んでくると思います。
◯BRIDGESTONE POTENZA SPORT
Auto Express誌にてPZ5に肉薄する性能を示し2位を獲得したタイヤです。S001(S007Aの前身)の進化型で国内販売はありませんが、昨今のハイパフォーマンスカー(296GTBやウラカンSTOなど)の足元を支えるOEMタイヤとしてBSのリストにも載っています。
国内での正規流通がないことからネット購入になりますが、KC2のサイズであれば¥30,000/1本を切るため、パンク保証や実店舗購入にこだわらないのであれば、コストパフォーマンス的にも視野に入ってくるタイヤかと思います。
英Auto Express誌にて各社のUHPタイヤをテストした結果を参照すると、PIのPZ5やBSのPOTENZA SPORTが最適解のような気がしますが、いずれもフジタイヤで購入できない点がネックです。これを踏まえてタイヤの購入に踏み切ります。