
私のターボSはヨーロッパからの並行輸入車なのですが…
並行車と言うと中古車市場では非常に悪いイメージが付きまといます。
それは円高ドル安だったバブル時代、ヨーロッパ車のアメリカからの並行物が沢山日本に入ってきたことが理由に挙げられます。
当時、アメリカの大陸を何十万キロも走った個体をメーター戻して沢山売られました。
それが悪いイメージの大きな理由でありますが…
日本でも正規輸入車ディーラーは当時並行車の点検、メンテナンスを受け付けてくれないということもありました。
単に意地悪と言うわけでもありませんが、日本の安全基準に合わせるための保安部品等が並行輸入車は輸入業者の規模によってはやっつけ(他車の流用品であったり、ワンオフパーツだったり…)
そんな理由で面倒見てくれないところが沢山あったのです。
今現在でも点検等見てくれるようにはなってきましたが、パーツが合わなかったり、番号が出なかったりの弊害は時々あります。
ですから、車に詳しい人や面倒を見てくれる工場を知っている人以外は並行輸入の外車はディーラー車に比べると厄介な部類に入るのでしょう…
ディーラー車、並行車と言う言葉で一番のポイントはその車の新車からの履歴が確実なのかということが重要なことであります。
ですから、もし、中古車を買おうとする場合、やっぱりディーラー車のワンオーナーが一番確実なのでしょうね。
新車からの履歴を追えると言う意味で…
ですが、ヨーロッパ車の場合ディーラー車は日本の排気ガス規制の問題日本で馬力を抑えたり、ディーラーがユーザーに対する補償の問題から、小難しいオプション(特に電機系)をやめてしまったりと本国仕様と比べて劣る点もあります。
私のターボSの場合はヨーロッパ物にしかない(ディーラーでは販売されなかった)モデルですのでタービンがK-24タービンだったり450馬力だったり、ディーラーさんが見てびっくり、はじめて見たというようなオプションがついていたりと探しても見つからない個体でありますので、逆に今となっては気分のいいことであります。
勿論、私の場合このターボSが新車でどのように売られて何処の人が外国で乗っていて今まで来たのかは調べられる限り調べました。
それも、手に入れた当時は非常に楽しい作業でもありました。
話し飛びますが、このターボSに乗る前は97’993タルガ(アークティックシルバー)に乗っておりましたが、それもまた面白い話で、当時のポルシェディーラーミツワからサッカーの中田ヒデ●さんが新車で購入して、彼がイタリアのペルージャに移籍した際、その車もイタリアまで空輸して現地で乗っていたそうです。
その後日本に彼が戻ってくる際に日本にタルガも再度戻して、知人に売り、そのあとに私が手に入れました。
今は私のお友達が大事に所有されておりますが…
その車車で色んなドラマがあるものです。
特にポルシェの場合、程度のいい個体は業者の流通を逃れて知人同士、個人間で流通されているような気がします。
思いっきり手を加えて極上の状態に仕上げる人も沢山いますしね…
そういう車は並行だろうがディーラー車だろうが、中古車市場の流通相場の価格関係ないものです。
何が言いたいかと言いますと、並行車だろうがディーラー車だろうがそのオーナーさんの思い入れ次第でどうにでもなるものだと言うことです。
ただ、普段の足に使う車の場合だったら私は正規ディーラー車を買いますがね(笑)
Posted at 2010/10/05 11:51:11 | |
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