
ご存知の方も多いと思いますが、フェラーリのフェリペ・マッサがF-1ハンガリーGP予選中、事故に遭いました。
事故は予選Q2終盤に、マッサの前を走るルーベンス・バリチェロのマシンのサスペンションの一部が脱落し、それがマッサのヘルメットを直撃、彼は意識を失い、マシンはコースオフしてバリアにほぼ直角に突っ込みました。
↑パーツは、重さ約800gの鉄製で、脱落してから路上で跳ねて約4秒後に時速約270kmのスピードで現場を通りかかったマッサのヘルメットを直撃し、彼は前額部の裂傷、頭蓋骨の損傷、脳震とうを起しましたが、搬送先の病院で手術を受け一命を取り留めました。
先週には、60年代の元F1チャンピオン、ジョン・サーティースの息子、ヘンリー(18歳)が、英国ブランズ・ハッチで開催されたF2のレースにおいて、前走車がクラッシュしマシンから外れて飛んだホイールが時速約200kmで後ろを走るサーティースのヘルメット右側を直撃し、意識を失った彼はコースアウトしてバリアに衝突、病院に搬送されましたが、彼は残念ながら死亡しました。
2週連続で不幸な偶然が引き起こした事故でしたが、直撃したパーツの質量の大きさが生死を分けたのかもしれません。しかし、マッサの場合も衝突位置があと1~2センチ下にずれていたら、パーツは丈夫なカーボン製ヘルメットの帽体ではなくバイザー部分を突き破ってマッサの顔面と左目を直撃し、彼の命は無かったでしょうし、もし突っ込んだのが固いウォールや、また他車や観客を巻き込んでいたら大惨事になっていたでしょうね。
サーキットに限らず、一般道や高速道路においても、飛び石や落下物が車を襲うことは珍しくありません。私も飛び石でフロントガラスを割った経験がありますし、フロント周りには無数の傷跡があります。もしオープンで高速走行中に、こういったモノが頭を直撃したらと思うと、いつもゾッとします。バイク乗りであれば、高速走行中にコガネムシや小石がプロテクターの上からでも体に直撃した時の痛さと衝撃が分かると思います。
なので自分は、恐いので基本的には高速道路ではオープンにしません、オープンで高速を走る時は走行車線をなるべくゆっくりと流します。いつも帽子を被るのも、日差し避けはもちろんですが、頭部保護の意味合いもあって被ってます。実際には気休め程度でしょうけどね。まぁ、バイクの感覚が抜けず素頭で走るとスースーして落ち着かないってのもありますが…。(笑)
頭部直撃なんて確率的に低いし、心配しだせばキリが無く、それなら日常的にヘルメットを被って乗れって話になるかもしれません。もちろん自ら屋根を開けてオープンで走るのはことは自由ですし、他の人の考え方やスタイルを否定するつもりもありません(全身剥き身のバイクをTシャツ&短パンで乗るライダーは論外(苦笑))が、その開放感と引き換えに危険度は屋根付きと比べれば遥かに高く、そのリスクは十分承知の上で走らなければなりませんね。
心配性で臆病な小市民の戯言でした。m(_"_)m
Posted at 2009/07/27 12:04:13 | |
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