さて、ミッションブローしてから2週間程経ちましたがそろそろ"ある"手を打ち始ています。
その内容を書く前にそもそも今のミッションについて考えてみたいと思います。
自分の乗っているGC8型インプレッサのミッションにはいくつかの形式があります。
大きく分けるとA型・B型・C型・D~E型・F~G型の5種類にそれぞれ2~4種類のミッション形式があります。
小変更を繰り返しているためにその内容も多岐に渡りますのであくまでも自分の乗っているF型のSti Ver.Ⅴについてのみピックアップしてみます。
F型のSti Ver.Ⅴは標準車とされるWRX Sti Ver.Ⅴと競技ベース車のWRX TypeRA Sti Ver.Ⅴ、2ドアクーペモデルのWRX TypeR Sti Ver.Ⅴの3種類があります。
ミッション形式は標準車の『TY754VBAAA』とTypeRA・Rの『TY754VB1CA』があり、前者の5速ミッションに対して後者はロークロスタイプのギア比となっています。
自分のクルマは2ドアクーペのTypeRですのでクロスミッション搭載車になります。
ちなみにここではギア比のみを書いていますが厳密にはフロントデフ形式、センターデフ形式も関係していますが今回はあくまでもギア比のみを考えてみます。
まずは通常のギア比とクロスミッションのギア比の比較です。
下にX軸=エンジン回転、Y軸=速度のグラフを載せてみます。
実線が標準車、破線がクロスミッション搭載車になり、下から1~5速になります。
グラフを見ると標準車がほぼ均等にそれぞれのギアの間隔が離れているのに対して、クロスミッション搭載車は5速と4速が離れ、全体的に低いギア比ということがわかります。
ここら辺が加速重視の競技ベース所以であり、燃費や高速巡航などの使い勝手を無視していることにもなります。
サーキット走行に使用する場合、特にスポーツランドやまなしなどのようなミニサーキットではクロスミッションがかなり重要になってきます。
SLyでは2、3速中心に使っていますが2コーナーなどのような低速コーナーではクロスミッションの場合は2速を使用するとタービンの機能するパワーバンドギリギリまでエンジンの回転が落ちます。
もちろん標準車の場合はさらに低い回転まで落ちるため1速の使用を考える必要があります。
シフトチェンジの回数が増えればそれだけ空走距離が増えるため、出来る限りシフトチェンジの回数は減らしたいところです。
そのような意味ではこのクロスミッションは非常にSLyにはマッチングしています。
...で、ここからが本題です。
現状のクロスミッションの使用感を維持したままでミッションをどのような形で直すかです。
考えられる手段として、ブローしたミッションをオーバーホールする、耐久性の優れているといわれるGDB型インプレッサの6速ミッションに載せ変えるというというものがあります。
さてここで問題が出ます。
1つは5速ミッションを直した場合と6速ミッションへと換装した場合の費用とそれぞれの耐久性です。
費用に関しては5速のOHにかかる費用は最悪の場合と想定したとしても、フロントデフを入れる必要のある6速の乗せ替えの半分程度の費用で済みます。
おまけにかなりの重量増となります。
これだけ見ると6速載せ変えはデメリットばかりですが重要なポイントがあります。
先ほど書きましたがミッションの耐久性です。
F型のGC8に搭載されたミッションはそれ以前に比べるとかなり耐久性が向上しています。
ただ、あくまでも同じミッションケース内で行われた小変更で、抜本的な解決にはなっていません。
そのため、フルモデルチェンジする際、メーカーは内製で6速ミッションを作製するということをしました。
その結果はよほど馬力を上げない限りは容量の十分て、GC8のオーナーからも載せ変えの対象となったミッションになりました。
デメリットは確かにありますが次にまた5速ミッションを壊した場合のことを考えるとやはり6速載せ変えが今回選択できるベストのものでしょう。
まぁ、お金はどうにかするとして、重量増は体重を減らせというところでしょう。
さて、残る問題は実際に使用するステージでどうなるかです。
...ですが、長くなったので続きは気が向いたら書きます。
まだ、載せ変えの予定もついていませんので暫くはクルマネタもありませんので...
Posted at 2010/06/27 22:13:32 | |
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