レクサスLFAネタをもうひとつだけ。
『carview』のLFA試乗リポートの最後に書いたように、LFAのブレーキはちょっと感動的といえるほど絶妙な効きとフィールとを持っていますが、その重要な秘密がこれ、ペダルボックスですね。
ボックスといっても箱状になっているわけではありませんが、細長いオルガン型スロットルペダルと組み合わせられたいかにも軽そうな下ヒンジのアルミ製のブレーキペダル、おそびそれを支える剛性の高そうな支点とその後方のフレーム、見るからに精緻な印象の造りじゃありませんか。
いかに大径ローターにマルチピストンのキャリパーを奢ったブレーキでも、ペダルの支持が緩ければブレーキフィールは好くならないし、いかにタイトなステアリングギアボックスを持つクルマでも、ステアリングホイールが重くてナマクラだと途端にフィールが悪化、同様にいかに精巧な造りのギアボックスでも、リンクやシフトレバーやノブの重量といった部分の詰めが甘ければ、悦びに満ちたシフトフィールは得られません。
つまりいいクルマ、なかでも特にいいスポーツカーにとって、ドライバーが運転操作のために直接触れる部分の造りのよさや妥協のない詰めは、とても重要なファクターなんですね。
もっともLFAの場合、3750万円もするのだから、これくらいの見せ場があって当然、といえなくもありませんが・・・。
Posted at 2010/04/18 16:39:08 | |
トラックバック(1) | 日記