この前の金曜日、河口湖から甲府盆地に掛けてのコースを舞台にして開かれたプレス試乗会で、新型スバル・レガシィに乗ってきました。
レガシィ誕生から20年目に登場したこの5代目、先代より確実に大きくなったボディサイズと、これまでのレガシィのイメージが希薄なそのスタイリングによって、従来からのレガシィユーザーを中心とするスバリストたちからの評価は、どうやらイマイチ不評であるように伝え聞いています。
もちろんそういう人たちの気持ち、僕にもよく分かります。
だってポルシェ911が水冷の996に替わったときだって、僕自身、それと同じような気持ちになりましたから。
でもその場合、なかでも特に996に関しては、ドライビングしたら即座に見解が変わりました、スタイリングはともかくとして、乗ってみるといいクルマじゃん、と。
で、今度のレガシィにも、僕は同じことを感じました。つまり乗ってみると断じて悪くないんですな。
ボディはセダン=B4、ツーリングワゴン、それにやや車高の高いSUV系のアウトバックの3種類、そこに載るパワーユニットも2.5リッターSOHCフラット4、2.5リッターDOHCフラット4ターボ、それに3.6リッターDOHCフラット6の3種類で、駆動系はすべて4WD。
例えばそのなかの、B4とワゴンにある2.5ターボのSパッケージ、これは固めたサスペンションが動いている感じがしなくて、正直なところいただけなかった。
でもそれ以外のモデル、2.5リッターNA搭載車や、アウトバックだけに存在する3.6リッターフラット6搭載車なんか、エンジンもトランスミッションもスムーズな上に、脚が実にしなやかに動いて乗り心地も快適だし、なおかつハンドリングもそれなりに心地好い切れ味を持っていることに、けっこう感心したのであります。
つまり、こういう走り味を持った日本車は、なかなかないのではないかと・・・。
たしかに、このボディサイズと、パッと見のアピールに欠けるエクステリアは、「欲しい!」と直感させる魅力には乏しいといわざるを得ませんが、写真のセージグリーンメタリックのアウトバックなんか、意外と飽きがこないんじゃないかという意味も含めて、僕は悪くないと思いましたね。
ところがカタログを見てみたら、このセージグリーンメタリックや、サンライトゴールドオパールといったいい感じの中間色は3.6リッター専用色で、2.5リッターには選べないんですね、残念なことに。
そんなケチ臭いこといわないで、2.5にもこういう洒落た色が選べるようにする、というところが購買意欲を掻き立てる上で大事なことなんだと思いますけどね僕なんか、クルマの出来は断じて悪くないんだから。
以上、ニューレガシィに対する吉田 匠的評価でした。
Posted at 2009/05/31 17:40:01 | |
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