フランクフルト方面から聞こえてくる話は、ヨーロッパは元気がいいけれど、日本のメーカーは元気がない、というものばかりのように思えます。
ヨーロッパのメーカーから次々と送り出されるニューモデルやコンセプトカーは、多彩ではあるものの必ずしもすべてが魅力に溢れているわけではないように見える一方で、日本のメーカーが送り出している新型車に、あまり魅力的なものが見当たらないように感じられるのも事実ではあります。
そんなかなにあって、レクサスLFAニュブルクリンクパッケージが、ノルドシュライフェのラップタイムで市販スポーツカーの新記録を樹立した、しかも日本人のドライビングによって、というのは嬉しいニュースでした。
それに加えてもうひとつ、スズキがフォルクスワーゲンとの提携関係解消を宣言したという話も、日本人としてなにやら勇気づけられる出来事だったような気がします。
鈴木 修会長によれば、スズキが望んでいた対等の関係が実現しそうにないこと、それによってスズキの独自性を保つのが困難になりそうであること、などが同社がフォルクスワーゲンとの提携解消を決断した大きな理由のようであります。
大樹の陰に寄らないと企業としての存続さえ危ぶまれそうなこの時代に、自らの独自性を守るために長いものに巻かれるのを嫌って提携解消という方法を選んだ決して大きくないメーカー、スズキの経営陣に武士の魂にもつうじる潔いものを感じたのは僕だけでしょうか。
今後の展開は必ずしも平坦ではないかもしれませんが、頑張れスズキ、という言葉を掛けておきたい気分であります。
Posted at 2011/09/15 23:37:41 | |
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