そういえば今月、つまり6月に乗ったヒストリックカーについて報告していないことに気づきました。
そこでまずはこれ、最新の991カレラSと一緒に山中湖周辺で走らせた、1968年ポルシェ911S。
特にスパルタンというわけではないけれど、装飾の類は皆無といえるビジネスライクなコクピット。
1968年型といえばショートホイールベースの最後の年のモデルですが、後のロングホイールベースモデルより敏捷な身のこなしと、160psの2リッター空冷フラット6のもたらすドライビング感覚は、試乗したこの個体のコンディションがグ極上なこともあって、すこぶる魅力に溢れたものでした。
この新旧911については、自動車誌『LE VOLANT』8月号「C&C」のページでリポートしています。
6月に乗ったヒストリックカーのもう一台はなんともクラシックな、1952年BMW/EMW327カブリオレ。
BMW327自体は1937~41年に現役だった戦前型のクルマですが、名古屋で走らせたこの赤と黒の個体は旧東ドイツのアイゼナッハで戦後に造られたEMW製で、年式は1952年型になります。
ちなみに「EMW」は「アイゼナッハ・モトーレン・ヴェルケ」=「アイゼナッハ・エンジン工場」の意味。
同じく赤と黒で仕立てられたインテリアが造りのよさを伺わせますが、前方からほぼ水平方向に伸びる4段ギアボックスの長いシフトレバーをスムーズに操作するには、少々熟練を要します。
全長4500㎜、ホイールベース2750㎜という堂々たるプロポーションのオープンボディは流麗ですが、そのボンネットには意外にも排気量2リッターのOHVストレート6エンジンが収まっています。
このBMW/EMW327のリポートは、自動車誌『GENROQ』8月号「ヴィンテージ試乗主義」に掲載中。
Posted at 2012/06/27 21:33:01 | |
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