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ウッキーさいとーのブログ一覧

2008年09月22日 イイね!

ハルデックス4について

KAPPEさんのブログにハルデックス4の記述があったので、実際に試乗した(TTSではありませんが)印象をちょっと書いてみます。


ハルデックスカップリングは、いうまでもなくFF車用の4WDユニットで、リヤデフ直前に取り付けられています。
つまり、ミッションからアウトプットされた出力は、フロントデフのスパーギヤ(=リングギヤ)から駆動システムに入り、フロントデフケースを介し、これと直結した中空シャフトによってべベルギヤ(傘歯歯車)システムに駆動力が伝えられています。そしてべベルギヤシステムからプロペラシャフトに伝えられ、リヤデフ直前のハルデックスカップリングに駆動力が伝わるという経路になっています。


大雑把にいうと、ミッションから出力されたトルクは、リングギヤとデフケースを回転させています。この回転力はデフケースと直結したベベルギやシステムのベベルギヤも回転させ、プロペラシャフトの後ろに取り付けられているハルデックスカップリング直前まで動力が伝わっているわけです。

つまりミッションからの出力は、プロペラシャフトまで直結しているわけです。


前後の駆動で考えるとややこしいのですが、これを左右の駆動に置き換えてみると、ちょっとわかりやすくなるかもしれません。
この仮想のデフは変則タイプで、左側(フロント)の車輪は通常のデフのようにドライブシャフトが出ており、右側(リヤ)はデフケースと直結しているというシステムです。
そのデフケースの先端にクラッチシステムがついており、任意に(コンピュータ制御で)クラッチの断続をしているわけです。

そのため左のタイヤが空転してもリヤには駆動力が伝えられるので、理論上0対100が成立するということになります。
100対0は、左のタイヤがグリップしているときに右のクラッチを切れば成立します。

前後のタイヤがグリップしている状況でハルデックスカップリングのクラッチが完全に圧着している場合は50対50のトルク配分となります。

100対0から0対100という数値はここから来ているのではないかと思うのですがいかがでしょうか?



※考え違いをしていたらご指摘ください。



で、実際に試乗した印象ですが、100対0も0対100も例外的な状況で、実際には50対50に限りなく近いところで制御されているように感じました。

例えばフロントタイヤ両輪を滑りやすい路面に乗せアクセルを強く踏み込んでもフロントタイヤは空転することなく、走り出すし、後輪を滑りやすい路面に乗せて発進しても同様でした。

第4世代のハルデックスカップリングは、クラッチ断続のための油圧を常にスタンバイ状態にしており、車輪速だけでなくアクセル開度によっても作動するようです。
特に発進の際はハルデックスカップリングのクラッチの圧着を100%か限りなくそれに近い状態に持っていくので、50対50かそれに近い状態にしてくれるわけです。

滑りやすい路面を使ってドリフトした場合も、ハンドルを握りこぶし2個分くらい内側に切り込んだ状態でアクセルを踏み込むとスムーズにリヤが滑りだしてくれます。
これは50対50のトルセンセンターデフ式のクワトロシステムに非常に似た初期挙動になります。

また、ADEシチュエーション3、4、5に参加された方はわかると思いますが、
旋回の中心を向いたままのゼロカウンタードリフトも可能です。
リヤにより多くのトルクがいっている場合には、スピンモードになるため、カウンターが必要になり、フロントに多くの駆動がいっている場合にはハンドルの切り込みが必要になるのですが、それがないということは、滑りやすい路面で4輪を空転させた場合には、トルク配分が50対50付近になっているであろうということが想像できます。

面白いのは、ハンドルを切り込んでスピンモードイン陥ったとき、カウンターステアをあてながらアクセルを戻すと、フロントの舵が効くようになり、リヤの滑りが収まることです。このときハルデックスカップリングはクラッチを滑らせリヤへの駆動力を少なくしているのだと思います。


もちろんそれほど単純な制御ではなく、もっと緻密に駆動力制御を行っているのだと思いますが、いずれにしても、第4世代のハルデックスカップリングは50対50のトルセン型クワトロシステムの動きにかなり近づけるように制御ロジックを組んでおり、スタンバイ4WD的な後輪への駆動力伝達の遅れや、それによるアンダーステアがほとんど見当たらないものになっていると感じました。


第4世代のハルデックスカップリングは、ユニットのクラッチ断続にタイヤの回転差に頼らない油圧経路を備え、かつ作動レスポンスを高めるためにアクセル開度センサーもセンシングユニットの一つに加え、より違和感のない4WDシステムにしているといえると思います。








Posted at 2008/09/22 03:15:09 | コメント(2) | トラックバック(1) | 日記
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