このブログは
素人 SQUARE が語る、補強の話。 - その1 (ボルト編) からの続きです。
本文とは関係ない余談ですが、このブログ。誤って縮小していないでかいファイルをタイトルフォトに指定した関係で確認ボタンクリックしたらサーバーエラーで一度ロストしました。3時間ほどかかっていたのに…。 (T_T)
心が折れかけました。幻の1回目よりも良い内容になっているといいのですが…。
ここからの内容は、主にMy オーリスとその仲間たち…トヨタ 新 MC プラットフォーム※の車種で話を進めています。登場するパーツは、それらの車でしか使用できませんが、考え方はその他の車種でも同じなので参考にはなると思います。
※その他の新 MC プラットフォーム車…2代目オーリス以外では、初代オーリス (NZE15#、ZRE15#)、ブレイド、カローラルミオン、Lexus CT200h / HS250h、SAI、プリウス / PHV / α (ZVW3#,4#)、マークX Zio、アベンシス (ZRT272W)、MIRAI などがあります。(SUV、ミニバンを除く。)
--- (つづきはここから)
そもそも、86 / BRZ のボルトは何を目指しているのか…これを素人 SQUARE なりに考え、図や写真などで解説します。
実は、ボルト購入前から多分そうだろう…と考えていたことがありまして、自分でこのブログ用に説明する図を作る過程でだんだんと「やっぱりそうだよね。」と。そう思えてきました。
『うちのオーリスには (フロントだけに限ると) 改善ボルトはいらないんじゃ!?』 (^^;)
では、その理由を順を追って素人ながら語ります。 (ついでに、その他の補強方法も合わせて解説します。)
その1で使用した図です。フロントクロスメンバー SUB-ASSY (品名コード : 51201 の部分) を…
この図中の赤枠で示したボルト (90119-14123) や、フロントサスペンションメンバーブレース RR (RH / LH) と一緒にオレンジ枠のボルトを使用し共締め、緑枠のボルトで支える形で数カ所をボルト止めしています。
フロントクロスメンバー SUB-ASSY が実車ではどこにあるのか。図を補足する写真としては…
赤色で塗るとこうなります。
別アングルで撮影するとこんな感じ。
赤色で塗るとこうなります。
この動画から見ると…
こんな感じです。
これを小学生が書いたような図 (^^;) で説明しますと、こうなります。(図1 左:助手席側)
うちのオーリスはボディーカラーが赤なので、赤い方がボディー。黒がフロントクロスメンバー SUB-ASSY。グレーはフロントクロスメンバー SUB-ASSY を留めるボルトです。
この部分は、車のボディーと強い力で一体化しないといけない部分であるため、ボルトはかなりのトルクで締め付けられていることは想像に難くないかと思います。
数値で言うと 137 N・m (1,397 kgf・cm) です。
※ ちなみに TOM's の補強パーツの取付要領書には 145 N・m (1,479 kgf・cm) と書かれています。
これだけの強トルクで締め付けられてはいますが、
(図2)
車が走り出すとこの部分はそれはもう微妙なずれが生じています。(図はわかりやすいようにかなりずらしています) おそらく 1mm 以下。動いても 2mm 程でしょう。
しかし人間の感受性は鋭いもので、このずれがわかるんですね。
いや、正確には別の症状ででてくるため、わかりやすくなります。
例えば、締結が甘いということですから、ガタとして現れますし、車の振動、ビビリとして現れます。
サスペンションの骨格ですから、これがずれるということは、ハンドルを切った時にハンドリングとして現れます。
オーリスはもとより、最近の車は昭和の車と違って、開発もコンピューターですが、部品を作るのもコンピューターです。ですから精度もことなり、かなりの精度が出ているはずですし、車体強度=部品同士の組み合わせ状況も大きく異なると思います。
ですから昔の車と比べたら、大幅に性能が良くなっているはずなのですが、それでも走行中はこうなってしまっている…らしいです。
それはどうしてかというと、工場の方がボルトを通しやすいように、すこしだけ隙間が作られているみたいなのです。それが図1、2のボルト周辺の白い部分になります。
これをなくせばもっと車体とサスペンションは一体化できるのですが、そうすると取り付けに時間がかかり生産性が下がりますし、部品の精度を上げるためコストも上がります。
そこでスバル※が考えた対策が…
※考えたのはトヨタかもしれないですが、現行のインプレッサやレヴォーグでも同じ対策をやっているらしいので、それを考えると…スバルだよね。
(図3)
ボルトのフランジを厚くして (補強して)、もっとぎゅーっと締め付けてしまえ!…というものです。
実際見てもらうとわかるとおり、ボルトの頭の平べったい部分 (フランジ) は隣に並べたオーリス用と違い、かなり厚みがあります。(86前期 最初期の4倍ほどあるそうです。) オーリス用はここが薄く、ワッシャーがついていることで厚くなってますが、ワッシャーだとずれますからね~。(ワッシャーも面積が稼げてないよりはいいです。)
しかし、ブログのその1の話題のように、オーリスに流用はできませんでした。残念。
でも、よく考えると、乗り心地の向上には、この隙間が問題らしい…というのがこれで見えてきましたね。
「この隙間をどうにかして埋められないかなぁ~」と思いますよね。ねっ!?
それがあるんですよ、社外のカスタマイズパーツに。
リジカラというものが!
(図4)
リジカラについてはメーカーの「
リジカラとは?」の説明を見ていただけるとより詳しくわかると思いますが、ここでざっくりと説明するとボルトを締め付ける時に隙間を埋めることで、サスペンション側のずれを防止、ボルトの力を引き出しより車を塊に近づける…というのが狙いのパーツです。
・オーリスでリアがダブルウィッシュボーンの場合 →
NEW オーリス フロント・リアの検証
※プラットフォームが同じで、サスペンションの仕組みが同じであればもちろん部品も同じなので、ブレイド、
マークX Zio、SAI、Lexus HS250h、Lexus CT200h などでも同じように取り付けできます。
・オーリスでリアがトーションビームの場合→
オーリス リアの検証 ※説明は初代ですが2代目も150X 2WD であれば同じです。その他、
プリウス(ZVW30)、プリウス PHV (ZVW35)、
プリウスα、カローラルミオンなどが同じサスペンション構造になっています。
おっ、これいいな~。気になるお値段は…
・フロント用 品番:50261- ZVW-000 ¥21,600 (税込)
・リア用 品番:50300-BLA-000 ¥21,600 (税込)
高い… (>_<)
しかも足回りを外すので、工賃もおそらく高め。さらにアライメント調整も必要になってくるでしょうから、予算的には10万近くかかるはずです。
オーリス乗りで お友達登録していただいている
yoshizo☆ さんは
装着済み。う、うらやましかとです。
お友達登録をしていただいている方には、
tikky さんのように、自分で同等品を探る!という強者もいらっしゃいます。(^^ゞ;;
①
POSH アルミスペーサー改リジットカラー →
整備手帳
②
THINK DESIGN リアサスペンションメンバーカラー →
整備手帳
皆さんうらやましかとです。
あれ、でもまてよ?
うちのオーリスはここ…フロントクロスメンバー SUB-ASSY に対して2か所補強を入れてるじゃんか。
これについて考察。
1つはこのブログの最初の方にこっそり記載した
TOM'S サスペンションメンバー強化ブレース FR (51403-TZW31) が私のオーリスには取り付けられています。(写真は右:運転席側)
(図5)
図で示すとこんな感じです。
… … …。
!!
そうなんです!フロントクロスメンバー SUB-ASSY を後ろから支える、突っ張る形で装着されてます。
だからか!これを付けてハンドリングがシャープになるのは!
実際コレを取り付けられた方の感想はハンドリングが良くなると言う感想が多いですね。
このパーツ。もともとはプリウス / PHV / α (ZVW3#,ZVW4#)、Lexus CT200h (ZWA10) 用なのですが、ブレイド (AZE15#,GRE156)、初代オーリス (NZE151,ZRE15#)、カローラルミオン (NZE15#,ZRE15#)、Lexus HS250h (ANF10)、SAI (AZK10)、マークX Zio (ANA10,GGA10)、ハリアー (ZSU6#)、RAV4 /ヴァンガード (ACA3#,GSA33) などには取付ができそう。(取付はご自身でよく調べて自己責任でお願いします。)
あと、フロントクロスメンバー SUB-ASSY を後ろから支えるという意味では、
トヨタ純正部品 フロントサスペンション ブレーズ LWR CTR (53689-WY050) と関連パーツで後ろから支えている状況です。
・
トヨタ純正部品 フロントサスペンション ブレーズ LWR CTR (53689-WY050)
├
トヨタ純正部品 フロントサスペンションメンバーブレース RR RH (52257-WY020)
└
トヨタ純正部品 フロントサスペンションメンバーブレース RR LH (52258-WY010)
※このほか
ボルトが数本必要です。
この部分はプリウス (ZVW30) と共通であるため、社外品も結構な数あります。選び放題 (笑) 私は社外品より安くて確実な効果が出るであろう純正流用としました。もともとは プリウスα GR (G's) 用です。
ここまでいろいろと考えて見て思ったことは、(フロントに関してだけ言えば) スバルのボルトもリジカラも私のオーリスには不要なのでは?そう思えるようになってきました。
仮に実施しても効果は薄いかもしれません。
この補強の効果をまとめると…
・不快な振動、揺れが少なくなる。
・ハンドリングがシャープになる。
・車がまっすぐ進む。
・多少はサスがよく動く。
乗り心地に関して言えば、これまで説明した理屈から、ボルト交換、リジカラ、TOM's の補強のどれを行っても「サスペンションが固くなる」というのはほとんど感じないのでは。
むしろ不快な振動や揺れが少なくなって上質感は上がると思います。
(その3 につづく)
【関連ブログ】
・調査報告と考察 (オーリスのサスペンション / 補強編) - 2016年11月14日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/38855361/