死守　

この曲を聴いて思う
死守セヨ！！

機動戦士ガンダム　MSイグルより

死守とは「命がけで守る事」と意味する。
ある意味究極の命令とすら言える。要するに「死ね」と言う事。

無論それなりの意味と意義を持っての命令なのろう。
しかし、生きる望みの無い戦いに命ぜられる者はどのように受け取るのか？

回りが敵に囲まれ　補給は絶たれ　援軍の見込みは無い　此の様な状況下にても・・・・・いや此の様な絶望的な状況下だからこそ下される「死守」命令は多い。

望みの無い戦いの中で人はどのようにして状況を飲み込みそしてその命令の意味と己の運命を悟るのか・・・・・・

無論その状況の中に居る人しか知り得ない事である事は分かっているものの、その「想い」とは・・・・・・　と分かる筈の無い「想い」を考えてしまう。

必ずしも「死守」が必要だったのかと歴史を振り返ればそうでも無い事の方が多いと思わざるえない。

それは国や指導者や指導部の「意地」や「名誉」又は「判断ミス」・・・・・　間違いとわかれどおもえど命令された者は其れに従う以外道はない。

そうやってその命令に従い命令どうりに「死」を迎えた多くの人、其の犠牲の意味は本当にあったのか？

いや其れが無駄だとしても死んだ側が無駄とわかっていても自分は其れを決して「無駄」の一言で片付ける事は出来ない。

多くの対価を支払った行為を否定する事等出来るだろうか？？　確かに「善悪」「正否」はあるだろうがそれを差し置いても「否定」する事は自分は出来ない。

ただただ支払った対価となった人に心の底から「哀悼」と「敬意」を評す事が自分に出来る唯一の事だと思う。

物事を教訓にし其れを次ぎに生かすのが最も大事だが物事の過程で生じた「犠牲」に背を向けず向き合いそれを評価する。　それも大事だと思った今日この頃。