ゆーさく＠アリスタント⑨州支部のブログ一覧

　今日は地元の花火大会・・・しかし自分は部屋で佇む、とりあえず思いっきり濃く珈琲を垂れた・・・全く底の見えないブラック・・・あぁ此の歳にして夏の一大イベントに参加せずただ啜るブラックコーヒー、なんと寂しいことか・・・しかし本当に寂しいのは寂しいと思う「心」ではないだろうか・・・

　かのモンテスキューは「ペルシャの手紙」の中でこう記している「飲む物に才気を与えるようにコーヒーを入れてくれる店があり、その店から出てくる人のうち入ったときより４倍の才気を感じないものはいない」　４倍の才気・・・しかしその４倍の才気は精神の世紀といわれた１８世紀ではそれでも足りぬといわれた・・・今はどうだろう４倍の才気があれど使い方がわかっていないのではないだろうか？　フランス革命時カフェパレロワイヤルで声たからかに議論する片手に持つ黒々した珈琲は遥か彼方西インド諸島のプランテーションより作られた「ニグロの汗」であった・・・

　意味も無く思いや思考をを廻らせ珈琲を啜る・・・特に何があるわけだもないがその中に何かが無いわけでもない・・・そんな事の繰り返しで何一つ変わらないようで少しずつ変わっていく気がつかないのは自分だけ恰も時の流れに取り残されたかのように。　最後に「珈琲をもう一杯、道のために、珈琲をもう一杯、下方の谷間へと、僕が出発するまえに」（ボブ・ディラン作）