ゆーさく＠アリスタント⑨州支部のブログ一覧

ふとネットで調べもの・・・・・・・　今月の２４日に「オットー・カリウス」氏が亡くなったという・・・・・・　遂にカリウス氏も天に召されたのか・・・・・・・



オットー・カリウス


1922年、フランス国境に程近いドイツ西部の都市ツヴァイブリュッケン(Zweibrücken)に生まれる。

1940年にギムナジウム校（大学予科学校）を卒業。1939年に第二次世界大戦が勃発したため、陸軍を志望するが、身体検査で2度不採用。しかし、同年5月にポーゼン(Posen)の第104歩兵補充大隊への入隊が叶う。父は戦車部隊入りに反対していたが、ポーゼンでの歩兵基礎訓練中に戦車部隊へ志願、第7戦車補充大隊（後に第21戦車連隊、対ソ戦前に第20戦車師団へ統合）で装填手としてチェコ製38(t)戦車で戦闘に参加した。

1944年7月22日、「マリナーファの戦い」でアルベルト・ケルシャー曹長と共に2両のティーガーIで、IS-2を10両、及びT-34/85を7両撃破した。 カリウスは1944年7月24日偵察中にソ連兵と遭遇し首や体を数カ所撃たれる重傷を負ったが、3日後の7月27日に535人目の柏葉付騎士鉄十字勲章受章者となる。

負傷から回復した1945年初頭に第512重戦車駆逐大隊のヤークトティーガー中隊の指揮官となる。既に西部戦線は非常に混乱しており戦果は殆ど無く、4月15日にアメリカ軍に降伏する。

戦後は1952年に薬剤師の免許を所得し、1956年から故郷ツヴァイブリュッケンに程近い農村の薬局の経営者となる。1960年の転居に際し、ティーガー戦車に因んで薬局名を「ティーガー・アポテーケ(Tiger-Apotheke)」（虎薬局）と改称した。2011年に薬局を後継者に譲り、非常勤薬剤師となる。



2015年1月24日、短い闘病生活の末に死去。享年92歳。




ミヒャエル・ビットマン氏やエルンスト・バルクマン氏等と並ぶドイツの戦車エース、両氏は武装SSなのに対して氏は国防軍所属。




基本に忠実に　仲間を信じる　決して諦めない　常にベストを尽くした氏の健闘はどこまでも誇れるモノではないのかなと思う。　戦後は薬剤師として勤め９２歳というご長寿を全うされた。




歴史の生き証人はまた一人この舞台を去った。　歴史が本当に教科書や本の中だけの歴史になりつつある。生き証人もあと１０年もすれば更に減り２０年もすればもう居なくなってしまうだろう。




あの時の事を自分達は何処まで自覚することができるのだろうか？？　歴史の意味をどこまで理解出来るのだろうか？？





ただ今は天寿を全うされた「カリウス」氏に哀悼の意を捧ぐ。