③ Hunting
猟師となりました。 もちろん副業ですよ!
これだけでは食っていけませんので(笑)
さて、ちとマジメなお話し。
日本全国、狩猟界は高齢化が進みジリ貧状態。次世代を担う若手が居ないのです。
過疎が進む我が町においても同様で、衰退の一途をたどっていたのですが
ある時、当方に白羽の矢が立ったのです。
狩猟と聞き、嫌悪感を覚える方もいらっしゃるでしょう。動物を殺すな、趣味で鉄砲を撃つ奴なんか居なくなればいい!あーだこーだ…などなど…
しかし、増え過ぎたエゾシカや外来生物による莫大な農業被害を知っておいででしょうか?
死活問題となる農家さんの悲鳴、生態系が崩れ枯れてゆく山の悲鳴を知っておいででしょうか?
その実情を目の当たりにした時、当方はかなりのショックを受けました。何事もバランスが大事だと考えます。 人里、里山、裏山、そのバランサーとして、こんな自分も役に立てるのなら協力したいと思ったのです。そして、ルーキーながら「鳥獣被害対策実施隊」の任命を受け、有害鳥獣駆除業務にも従事しております。同時にこれは「羆撃ち」にも従事することとなりました。
こんなにも開発が進んだかに思われる北海道ではありますが、道路から一歩外に出ると、そこは野生動物のテリトリーになるのです。それは大都市である札幌市においても同様で、生態系の崩れた山から、餌を求めた羆が街におりてきたりもするのです。
世界最大の獣害「三毛別羆事件」ではありませんが、現代社会においても、その危険性は充分はらんでいます。
従来、羆をいう生き物は非常に慎重な生き物で、滅多に人目に触れる行動をすることはないのですが、餌の消えてしまった山を下りざるを得なくなった時、人里において食べ物を求めてしまいます。
当初はコソ泥タイプで残飯や農作物を漁るのですが(この時点で問題熊)、人の気配を感じると直ぐに逃げ出します。
そして、人間は羆の出現に驚き、残飯や作物を片付けるなどの対応をとることとなるのですが、獲物に執着する羆は、自分の餌を獲られたと思うようになり、その人間の臭いを追跡し、報復に出るのです。このようなコソ泥タイプが居直り強盗タイプ(異常熊)となった時が本当に危ないのです。
仮に羆が人を傷つけてしまった場合、人は肉体的に弱い動物だという事実を知ることとなり、最悪の想定として、人の味を覚えてしまう… そうなった時、その羆はどんな事をしてでも射殺しなければなりません。 何故なら、また同じことを繰り返すからなのです。それは必ずです。
だからこそバランサーたる者が必要なのです。そして、山の藪に分け入り、羆の足跡を読み、自分の足で追跡し確実に仕留めてこられる、本物の「羆撃ち」が必要なのです。
今現在、その羆撃ち達は高齢となり、引退間近な方々ばかりです。その人達が居なくなった場合の対応はどうなるでしょうか?想像してみて下さい。体長3m、体重300㎏の巨大な羆が、餌と認識された自分に襲いかかってくる様を!
人知を超えたパワーで引き裂かれ、とんでもない咀嚼力で噛み砕かれる様を!
次の日の朝には羆のウ○コになってしまうのです。
そうなる前に手を打つのがリスクマネジメントであり、北海道の各市町村が抱えている一つの闇の問題なのです。とまあ、色々な思いと期待を背負い、当方は猟師となりました。
んで、ココからがみんカラ的なお話しw
狩猟用に “パジェロミニ” を仕上げました!
この個体、農家の友人宅に捨ててあった一台でして 「乗りたいなら持って行ってもいいよ」
と、言われるくらいボロでした。
この画像、フツーにキレイじゃん! と思われる方もいらっしゃるでしょうが、とんでもない!!
最初の状態を写真に収めていないのが残念。 泥とゴミにまみれ、水没でもしたんじゃネーか!?
ってくらい酷い状態… 「こんなの、よくオコす気になったね」 とは友人の弁w
まあ、なんせタダだからね(バカ)
↑デッキブラシでゴシゴシこすり、ここまでキレイにしたのです!
そしてヤバイ部分がでるわでるわwww
まず、サイドシの穴…
下にもぐると、パネルの繋ぎ目の5割程度がサビサビ
ましてや、フレームまで腐食で一部欠損…
スポット溶接の部分がかなりの確率でヤラレています
ウチの統括本部長のお話しでは、この時期、三菱にはA国のC社が介入しており
安い輸入鉄を使用させられていたとか…しまいにはインチネジまで使っている部分もあるから、ココもかー!な~んて、かなりウケてしまったw
当時の輸入鉄は、精製の段階で鉄から酸素を抜く技術が甘かったため、鉄が酸化しやすく穴が空いてしまう。とのこと。 コレは三菱に限らず、この年代の国産車は、けっこうヤバイ鉄を使用しているみたいです…(泣)
Y!で安く手に入れたヒッチメンバー取り付けるべく、リヤバンパーを外すと
これまたサビでボロボロ…
が、諦めません! ここはみんカラ的にDIY補修と逝こうではありませんか!
補修にかかる、ほとんどの材料を “ホームセンターで揃えます”
使用した材料は、フツーの錆び止め(確かアサヒペン)、金属用コーキング、ホルツのパテ、ステンレス板、単管パイプ、単管用クランプ、その他こまごました物w
ただ、フレームの補修だけ2㎜厚のステンレス板を3Mのパネルボンドで接着し、隙間を金属コーキングで埋めます
どんどん補修していきます。 ココはパテ補修
サビの出ているフロアパネル部分は、金ブラシで簡単にケレンし、フツーの錆止め(確かアサヒペンw)を入れ、その上に金属用コーキング(変成コーキング)を塗ったくっていきます!
ステンレス板を “トンチンカントンチンカン” 叩いて形成しながら
コーキングで張り付けていきます
単管用クランプでスコップホルダーを作製し
Cピラー上部にアンカーをつける
獲物を乗せるヒッチキャリアも取り付ける&単管パイプで補強
更にCピラーアンカーからワイヤーも張り、耐荷重強度を高める
完成!!
去年からコレに獲物を積んで運搬していますが、まだ壊れていませんよ!
約70kg程度のエゾシカを2頭積んでも大丈夫でしたw
海外製のヒッチキャリア丈夫だわ~w ア○ゾンで20,000くらいだったと思います。
狩猟具編につづく