
A3 Sportback 1st edition にて、これまでに5千4百kmほどを、主に高速道路上を中心に走って来ました。その高速道路上でのオートクルーズ走行中に、たびたび遭遇している謎の自動ブレーキ現象が有ます。
状況としては、次の3条件が重なった時のこと。
① 片側2車線の場合は追い越し車線、あるいは片側3車線の場合は中央車線もしくは追い越し車線を、オートクルーズで走る。
② 自車の走行車線上には、しばらく先にまで前方を走る先行車がいない。すなわち、バーチャルコックピットの「ドライバーアシスト」画面にて、先行車が検知されていない。
③ 自車より左側の車線の少し前方には、自車よりも遅い他車が走っている。
そうした状況にて、相対的に速度の速い自車が、左側車線の他車に追い付き横並びになる寸前、不意にブレーキが自動でかかってしまうことが、これまでに度々発生しました。
オートクルーズ状態なので、自車の走行車線の前方を走る車がいて、それに自車が接近していたのなら、ブレーキが自動で掛かるのは納得できます。なので当初は、左側車線上の前方の車を、自車の走行車線上にいるものだと、アシストシステムが誤検知したのかと思いました。
けれどそうした現象が度々発生するので、「ドライバーアシスト」画面を表示させたままで走ってみました。
すると本件現象に遭遇した際に、前方車両を検知の表示は現れておらず、その一方で画面上部には「追い越し不可」(英語表記設定では “UNABLE TO PASS” )の文字が警告表示されまていした。なおかつ画面の左側には、A3取説139頁の図154(添付画像)に類似した、左側車線上に車を検知したとの絵柄も表示されていました。
従ってアシストシステムは、自車の走行車線上の先行車ではなく、左側車線の他車の位置を正しく検知した上で、自車に自動でブレーキをかけていると思われます。
ではなぜ、左側車線の前方を走る他車を対象に、ブレーキが自動でかかるのでしょうか?
またその際に「追い越し不可」と表示されるは、他車の右側から追い越すこと自体は何ら問題無いはずなのに、なぜでしょうか?
ちなみに、隣りの車線の車両を検知してのドライブアシストとしては、“サイドアシスト” が思い浮かびます。しかしそれは、あくまでも後方から接近する車両が対象のはず。
一つの可能性としては、ドライブアシストがもともとは “右側通行” を前提に作られていて、“左側通行” 用に設定を変更する作業を Audi がサボっている疑惑です。
すなわち、“左側通行” の日本では、他車を追い越す時はその右側からとの規則(道交法28条)があります。しかしドイツ等の “右側通行” の国では、それが逆になっていると思われます。そして今回のように他車の右側からの追い抜きをかけると、“右側通行” 用のドライブアシストが、その動きを抑制すべく自動ブレーキをかけているのではないかと疑われるわけです。
左側車線の他車を検知した上で、「追い越し不可」なんて警告表示をすることからして、そうした疑惑は高まります。ちなみに冒頭に添付の文章画像は、A3の取説139頁の記載です。
本件は既に、Audi への問い合わせをしております。はてさて、どうなりますことやら…
Posted at 2021/08/01 09:23:36 | |
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