
今日の午後、仕事が終わってから何となくネットを見てたら気になった記事がありました。
7年くらい前に、オリンパスOMシステムの開発リーダーの米谷氏が生前にインタビューを受けた際の記事です。
本当は転載はいけないんですけどね。
OM1~4とOM2000ではシャッターのフィーリングが違うことを質問されたときは、「OMシステムは宇宙からバクテリアまで撮れ、南極、北極から赤道直下まで使えることを狙った。高温から低温まで動作させるには通常の油ではだめで、固形潤滑剤のモリブデンを採用した。固形だからしっとりした感じが出ないが、写真を撮りたいのだから、動かなければ困る。だからフィーリングを捨てて動くことをとった」と述べた。
極限下での使用例として、OMシリーズを愛用した登山家の加藤保男氏について、「大規模な登山隊ならグリスなどを抜いた特注のカメラを持っていくこともできたが、個人でそのようなものは用意できないから、市販のカメラを持っていくしかない。OMシリーズはマイナス20度までの動作を保障していたが、実験ではマイナス40度くらいまで動作させていた。(自分は)自分の経験の中から欲しいものを作ったが、エベレストに登ったことはない。だから加藤さんと直にお話できたのは幸せだった」と語った。
この記事を読んでから、自宅のOM-4シリーズの取説を読んだら、適正動作温度の表示がありませんでした。
ついでにHS20EXRの取説を見たら、0~40℃とありました。
ところで、今のプロ用機器はどれくらいの温度で使える用になってるんでしょうかね?
マイナス40℃は無理でしょうね。そんな温度で使える電池は市販ではありませんからね。
あれ?OM-4シリーズは電子制御横走り布幕フォーカルプレーンシャッターだし、演算用の4BItコンピューター積んでるじゃんって思った方、安心してください。1/60とBはメカニカルシャッターです。
使いかってはOM-4に少々劣るけどメカニカルシャッターのOM-3欲しいな。
ちなみに、岐阜で氷点下零度以下の夜間に月食の撮影をしていたら、アルカリのLR44電池は電圧低下で動かなくなりました。というわけでメカニカルシャッターに切り替えました。
北海道の冬場もLR44はとまりました。
最近までCR1/3Nというリチウムがあったんですが日本国内での生産が終了しています。
冬場はどうするんだろ
ところで、この記事を読んでいて、OMシステムのカメラに、感触やフィーリングが悪い部分がいくつかあるんですが、その全てにわざとそのような仕様になっているのだという事も知りました。
ドクター米谷氏恐るべし・・・僕たちなんて所詮素人なんですね、スペックや見かけのこけおどしがいくらすごくても、ここ一番で動かない機械なんてあってもただのゴミなんですね。
さて、オリンパス信者の私ですが、他のメーカーも認めてるんですよ。
まずは、ニコン僕が好きなのはニコンF3シリーズ。
泣く子も黙る、プロ用高級機、設計思想はOM1桁と同じ、絶対に写真を撮るという強い信念を感じます。
皆さんもさわってみれば判りますよ。
デザイナーはあのジウジアロー。
続いてアサヒペンタックスのLXシリーズ。
何処がすごいの?
これは、究極の普通のカメラです。
なにせ普通のカメラですから、防塵・防滴・耐寒とまさに究極のふつうのカメラです。
そしてあのファインダー最高です。
これも絶対に写真を撮るという強い信念を感じます。
あとは、カメラからは撤退しましたがミノルタ好きなカメラは9シリーズ。
AFカメラでは絶対に不可能と言われたチタンのカメラを造ってしまったんです。
チタンのカメラは、それだけですばらしいんです。
そして、エルンスト・ライツ(現ライカ)
いつまでも変わらない普遍的な価値を持ってます。
さて車のSNSでこんなつまらないネタを書いてごめんなさい。
あと、皆さんが使っている機材の否定をしている訳ではありません。
コストや販売戦略の為にこんなキチガイな事は普通は実現しません。
皆さん忘れてください。
Posted at 2012/09/17 21:49:09 | |
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