ボルボ純正ヘッド～高音質USBデジタルオーディオケーブルへ交換

ボルボ純正ヘッドユニットから出ているUSBケーブルを高音質USBデジタルオーディオケーブルへ交換。

交換作業方法は少し前の整備手帳で純正USBケーブル交換した際のものをご参照ください。

こちらは、高音質ケーブルの作成方法について苦労したので、備忘録＆興味のある方向けに残します

USB2.0ケーブルはその規格上、基本的に配線の数＆色が決まっております。写真のとおり。

1:：赤 （５Ｖ）
2：白 (DATA -)
3：緑 （DATA +)
4：黒 (GND)
5：シールド線

信号のやりとりは白と緑の2本で行われ、電位差を使ったディファレンシャル通信。

このようにＵＳＢは電源ラインと信号ラインが一緒に通っていますのでノイズ対策や信号ケーブルの品質、シールド方法などによってかなりの信号伝送クオリティへの違いがあるようです。

ボルボ純正ナビに使われているUSBポート用のコネクタ。車載用の特殊なコネクタで一般的に入手は困難で、かつメーカー（日本航空電子）カタログを見るとコネクタ単体ではなくケーブルが接続された状態での出荷のみとされています。（接続品質確保のため）

コネクタ型番は日本航空電子(JAE) MX39 です。

追加入手方法は、このコネクタを採用している車の補修パーツとして取り寄せるのが近道です。

最初から装備されているケーブルをカットし、被覆を剥き、配線の色を確認し、別途用意した高音質USBデジタルオーディオケーブルとつなぎ合わせて製作します。

ボルボ純正の電気配線図を見て作業しましたが、どうしてもUSB認識せず、苦労した結果判明したのが、配線図の表記ミスでした。

下記が正解です。

1:：赤 （５Ｖ）
2：紫 (DATA -)
3：茶 （DATA +)
4：黒 (GND)
5：シールド線

圧着接続端子もしくは、半田に自信があればオーディオグレード用の半田を使って接続します。

網シールドを被せて、銅テープで高周波シールドを追加し、熱収縮チューブなどで保護。ここまでやれば完璧です

こんな感じに。反対側がAオスUSBコネクタとなっておりますが、用意できるならば片側AメスタイプのUSBコネクタ仕様のものがベストです。ケーブル長は1.5m。正確には1.4mで純正のコネクタが出ている箇所まで引くのに余裕で届きます。

こちらはAオスタイプなので、次の写真に写っている通り、メスへの変換コネクタを使ってます

うまくいけば、音質がかなりUPします。

純正オーディオ装備のままですと、ここまでやる優先順位は高くないと思いますが、スピーカ交換や外部アンプ追加などをされて、HiFi化を進めているのでしたらその音質向上効果ははっきりとわかります。

USB自体はデジタル方式でもUSBオーディオに関しては、出力されたデジタル信号がこの後でそのまま利用されてアナログ変換されますので、そこまでいかに綺麗な波形でデジタル信号を届けられるかがポイントになります。そのため、信号経路のUSBケーブルの伝達品質によって生まれる音質差が明確にでるようです。