白川村集落の合掌造り家屋はおよそ100~300年前に建てられたものです。
茅葺屋根の住宅は全国にたくさんありますが、豪雪地帯の飛騨地方では鋭角に大きな屋根を設け積雪に対応した豪雪地帯に合理的な住居に設計されています。
屋根はほぼ60度角くらいで延長線を地面に落とすと正三角形に近い形に見え、ほとんどの家が風の影響や日照条件がこの土地で最適とされる南北方向に向いています。
特徴的なのは1階部分は立派な柱と梁を組み合わせた大工仕事であるのに、大きな屋根部分は手作り感にあふれていること。そして、屋根部分を階層に分けて利用していること。
収入が少なく大工も居ない村で丈夫な家を建てるために、外部から技術のある大工を呼び柱や梁をつくらせ、屋根は村の材料を活用して自分たちで組み立てる手法がとられました。
当時は釘や鎹などの鉄は貴重だったので、丸太を縄で縛って三角形に組み上げ桁に乗せ、横方向にも三角形に丸太を渡しトラス構造のように応力の分散が効率的にできるように組まれています。
茅葺は村人総出で行われ、30~40年に一度すべての茅葺を取り替えます。
これには100~200人以上の人で1件をたった1日でやりきったそうです。
この作業を「結」と呼び、村人が助け合って長く続けられてきました。
現在は不便な土地からの離村や火災焼失に水源地開発などで現存しているものは白川集落のみです。村の保存活動により近年は世界遺産にも登録され観光客でごった返しています。
建築が好きな方は一度訪れておくと楽しいです。
この日はどぶろく祭りと言うこともありいろんな人がいっぱい居ました。
神社で賽銭箱に10円玉投げ込んだら弾かれて後に落ちましたわー
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2009/10/18 18:44:43