今月のクルマ雑誌はハイブリッド一色ですね!
だからというわけじゃありませんが、人気でなかなか予約が取れなかった新型をようやく一日レンタルできました♪
ディーラーでの試乗じゃないのでゆっくり見られました。
従来型は普段からよく借りているので比較もバッチリか?
一クラス上の走りということですが、如何に?!
今日はかなり長いですが、興味があればお付き合いくださいm(._.)m
さて、今回レンタルしたクルマにはホイールキャップが装着されていたから、ベースグレードの“L”だと思います。外見は基本的に従来型と大きく変わってないですね。はっきり言って、これでライトやグリル周りが同じだったらかなり見分けにくいと思います。
なんとか「新しい感」を出すためにライトがこうなっちゃったのでしょうが...
素朴な疑問。どういう客層がこれを好むのでしょう???もはや世界のプリウスですから、飽きのくるデザインはNGかと。今後のマイナーチェンジで普通のライト形状に戻る気がします。
さて、乗り込んで気づいた点をずらずら。
まずキーを差し込む場所が無くなり、スタートボタンがハンドルの右側から左側に移ってます。まあボタンの位置はどっちでも良いですが、キーを差し込む行為があった方が安心する古い人間は私だけでしょうか?(笑)
少し気になったのはシートポジション。従来型よりもずいぶん座面が高くなった気がします。高い目線で楽に運転できる、という言い方もできますが、つっ立った姿勢で座る上に、シートはホールド性が悪い(というより無い?)ので、不安でとても飛ばせません。おかげでスッパリ割り切って安全運転・エコ運転に励めます(笑)
内装は全体的に未来感を増した感じですが、個人的に質感はどんぐりの背比べというか...従来型と大して変わらないと思います。未来感というのは見方を変えれば「ちゃち」にもなりかねません。センターコンソールはダッシュボードまで伸びて一体化され、運転席と助手席が完全に隔離された形です。まあ好き嫌いは別にして、他のコンパクトカーとは雰囲気違いますよね。
操作系は殆ど変わってませんが、このシフトノブは...ライト同様の感想です。
従来型ではナビ画面を切り替えないと確認できなかったエネルギーモニターが、メーターパネル内に独立配置されてます。ドライバーに対し常にエコドライブを意識させるためでしょうね。実際走っていると気になって仕方ありません(笑)そうそう、オーディオの音質は少し良くなった気がします。
走行モードは従来のノーマルモード+EVモード(低速のみ)に加えてECOとPWRが加わりました。これらの新しいモードですが、ECOモードではいやはや流石、単にアクセル開度だけでなくエアコンまで弱冷房になります。このモードでもアクセルを床まで踏み込めばきっちりエンジンとモーターの両方で全開加速します。PWRモードはアクセル・レスポンスが鋭くなりますが、はっきり言って周りの流れに乗ってキビキビ走る程度であれば、PWRモードの必要はありません。このクルマの性格からして、常にECOモードが正しい乗り方のように思いました。
さて、いよいよ
「2.4Lクラスの動力性能」の走りです。
いや、その前に、
ん???一つ疑問が!!!
何気に、
2.5でなく2.4ってところがミソですね。
つまり、
2.5は比較から外せと?
それじゃ
2.4Lのクルマって何があるの??
って2007年以降のモデルで検索して唖然!
トヨタ:マークXジオ、カムリ、エスティマ、ブレイド、RAV4、ヴァンガード、アルファード、ヴェルファイヤ、ハリアー、イプサム
三菱:アウトランダー、デリカD:5、グランディス
ホンダ:アコード、エリシオン、オデッセイ、CR-V、ステップワゴン
日産:ティアナ(2.3L)
スズキ:エスクード
マツダ:MPV(2.3L)
アウディ:A6 2.4
ボルボ:C30・S40・V50、C70カブリオレ
クライスラー:PTクルーザー
ジープ:パトリオット
なんと殆どSUVやワンボックスじゃないですか!
気づいて良かったです。危うくマークXと比べるところでしたが、比較対象に入るのはマークXジオまでということですね。了解しました!(なーんだ、そういうこと...)
さあ、気を取り直して、
今回は一般国道・市街地・高速・峠道の全てでチェックできました(^^)
まず動力性能についてですが、アクセルをしっかり踏み込んだ際のトルク感は確かに向上しましたね。でも正直期待したほどでは...
乗員一名で一般道をキビキビ走る(爆走はしてません!)程度では、体感的には従来型と大きく変わりません。動力性能の違いをはっきり体感するためにはPWRモードにするか、アクセルをアグレッシブに踏み込むか、どちらかしないといけません。そもそもこういうクルマで激しい運転はしないでしょうから、普通の利用シーンにおいてはあまり変わらないというのが正直な感想です。それでも数名乗りこめば全然違うのだと思います。人とか重い荷物を載せる使い方なら新型を積極的に選んで良いかも知れませんね。
ハイブリッドの制御については色々進化しているのでしょうが、私が従来型との違いをはっきり感じたのは回生ブレーキの動作がスムーズになった点くらいです。これによって、制動の最中に回生ブレーキのオン・オフ(強弱の切り替え?)でカクカクしてしまう感じが消えました。
逆に気になったのは、走行中アクセルを抜いても殆ど減速することなくス~っと走ってしまう点です。エンブレ的な発電を抑えたのか?下り坂ではブレーキをいつも踏んでいないとどんどん速度が増してしまいます。素人考えですが、そもそもドライバーがアクセルから足を外すということは加速する意思が無いわけですから、あまり速度が上がらないよう勝手に介入して、じゃんじゃん発電して欲しい気がします。無理なのでしょうか?
さて、新型・従来型で全く違うのが走りの「しっかり感」でした。
私は従来型に「プリ薄」というあだ名をつけてきました。安っぽいという意味ではありませんが、冗談でもありません。コストダウン・軽量化・燃費をつきつめた結果でしょうが、従来型プリウスのボディの薄っぺらさや、車重に対し不足気味なグリップには、少なからず恐怖を覚えていました。
その恐怖感が、新型では無くなったのです。剛性を犠牲にしなくてもきっちり走れるこの感じ。そう、ちょうど1500ccクラスから1800ccクラスに乗り換えたくらいの違いです。
ただ、残念ながら2000ccオーバーのセダンと比較すると、そこまで走りの余裕は無いと思います。加速性能だけ見れば同等なのかも知れませんが、走る・曲がる・止まるのトータルパッケージで考えた場合、このクルマはセダンでいう1800ccクラス相当、SUVでいう2400ccクラス相当の実力だと思います。
上記を踏まえまして、
この日は、一般国道7:市街地1:高速1:峠道1といった割合、合計81.1kmを平均速度25kmで走り抜けました。その間、飛ばすわけでもなく、燃費を意識するわけでもなく、周囲の流れを邪魔しない普通の運転を心がけましたが、最終的に燃費は
20.4km/L!
10・15モード燃費38.0km/Lと聞いていたので少しがっかりですが、市街地・高速・峠も含め全く遠慮の無い運転をしたことを念頭に、セダン1800cc相当、SUV2400cc相当の走りをしたと考えれば、やはり異常に良い燃費だと思います。好きか嫌いかは別にして、エコ時代の移動手段として、やはり
プリウスは世界に誇れる一級品だと思います。
え?じゃあ欲しいかって??
正直、まだまだ環境性能のために
ドライバーが我慢することが多いと思います。エコカーの運転がエキサイティングなわけありませんが、例えば内装の質感や静粛性にしても...これがハイブリッドでなければ我慢なりません。私は、
仕事に使う移動手段として割り切るから、他のクルマより環境に優しいと割り切るから、プリウスに乗るのです。
自分が週末に楽しむためのクルマとして考えると、そこそこの環境性能に加えてハイブリッドならではの動力性能だとか、我慢を感じない質感が欲しいのです。そういう意味で、レクサスから来週新しく出る
HSには期待しています。もちろん近々試乗するつもりですよ(^^)
長々お付き合い頂きありがとうございました!
ブログ一覧 |
インプレッション | クルマ
Posted at
2009/07/09 21:26:18