日本はどこへ．．．

昨日のランチ、元気な蛸が熱湯に落ちていきました。このあとチョキチョキされ．．．（笑）

仕事柄、海外特にアジア各国とアメリカの人間と話す機会が多いのですが、色々な国の人と話をすればするほど、日本経済の先行きに不安を感じずにはいられません。

今年の韓国経済、はっきり言ってウハウハです。ソウル市内の外車率（特にドイツ車）はとんでもないスピードで上がってます。ウォン安→輸出好調が最大の要因ですが、為替が元のレベルに戻った頃にはEUや米国との自由貿易協定も結ばれてますね。金融不安への対策もきっちり強化されています。きっと来年以降、サムスン・LG・ヒュンダイは圧倒的な価格競争力でジャパンブランドを蹴散らすことでしょう。

中国は実態がつかみにくいですが、どうやらまあまあ好調ですね。強みはなんと言っても政府のデシジョンと実行の早さではないでしょうか。やると決めてから実行・完了するまでのスピードときたら、他のどの国にも真似できません。なにしろややこしい調整など一切抜きで、頭ごなしに動かせるわけですから。来年のエキスポに向けて上海ではとんでもないスピードで地下鉄が整備されています。今週はじめに川崎重工に発注されたばかりの高速鉄道、開業はなんと2011年中とか！？

対照的なのはアメリカです。もはや失業率が10%を超えるのは確実。不動産の価値が上がり続けることを前提に、それを担保に借りた金で過剰な消費を続けてきた人々は、あっという間に破綻に追い込まれました。そこにきて雇用に対する不安が消費を更に抑制している状態。以前のような過剰消費はこの先もう無いでしょうが、失業率が下がらないと一般消費も適正レベルまでは回復しない訳です。でも現在の一般労働者の平均労働時間はたった38時間/週。ちょっとくらい景気が戻っても求人が増えるまでにはタイムラグがあるのだとか。たぶんまだまだ時間がかかりますね。

アメリカ政府・日本政府のお金のばら撒きについて上司（アメリカ人）が言ってました。「手元の金の動かし方を変えたところで仕方ない。新たな価値と競争力を生み出すことでしか景気は回復しない。」と．．．

全くその通りだと思います。
高速無料化、子育て手当て、献金問題、日航再建．．．
一体何を生み出すのでしょうか？

つまらないボヤキですみませんm(._.)m
さて、日本に帰りましょうか。