思い出は？

某中学校の解体現場です。

新校舎は隣接地に建てられましたが、
庭にあった数体の石像は、
以前と同じ場所で解体されていく
旧校舎を見守っています…


いずれ石像も撤去処分されるのでしょう。


時が経ち、旧校舎を巣立った卒業生が
懐かしの母校を訪れた時、
彼らが懐かしむ物は有るのでしょうか？


たかが「石像」
　　されど「石像」


雨の日も 雪の日も　太陽が照り付ける夏の日も
生徒たちを見つめてきた石像に卒業生たちにも
何等かの思い出があるのではないのでしょうか？


有志を数名集め、クレーン付きトラックかショベルカーが
１台あれば簡単に移設できるのに…


この解体現場だけではありません。
幼い頃、走り回った公園や町並みの面影はありません。
就学や就職で故郷を離れた人々が、
数年後帰郷した時に、彼らの思い出の場所は幾つ残っているのでしょう。

私自信、十数年ぶりに地元に戻ると、
多くの思い出の空間が失くなっていました。

我が故郷ながら情けない…