黄８の松のブログ一覧

今NHKで放送しているドラマの主人公達が凄いのである。
特に野口二郎さんの凄さは以前から知っていたが、兄の明さんも凄かったのだ。

二郎さんは中京商業学校（現・中京大学附属中京高等学校）時代は1937年夏と1938年春の甲子園大会で主戦投手として優勝。
1937年夏の決勝は川上哲治の熊本工業学校に投げ勝つ。
1938年春は、ノーヒットノーラン1試合（対海草中学）を含む4試合連続完封勝利という選抜大会記録を作る。
嶋 清一さん、1920年12月15日 - 1945年3月29日）は、和歌山県出身の野球選手（投手）。
高校野球史に全5試合完封・2試合連続ノーヒットノーランの記録に次ぐ記録である。

二郎さんは、1942年の野球で全105試合で40勝である。
1939年の野球96試合でヴィクトル・スタルヒンがマークした42勝と、1961年の野球140試合で稲尾和久さんがマークした42勝に次ぐ勝ち星である。
スタルヒンは戦時中に須田博と改名し300勝した初めての投手。
稲尾さんは鉄腕と言われ日本シリーズ3敗から4連勝の4勝し生涯276勝した神様稲尾様と呼ばれた大投手である。

二郎さんが凄いのが通算：12年で237勝と通算：13年で830本の安打をマークした事である。
今で言う二刀流の大谷と同じである。
規定投球回数と規定打席の両方を満たしたシーズンが6回あり、そのうち1940年と1946年は両方でベスト10入りしている。
戦前の飛ばないボールとは言え5年で156勝し、戦後昭和21年には13勝したうえ規定打席に達して打率.298をマークし打撃ベストテンに入った事です。
おまけに年間19完封勝利と13無四球試合の日本記録を持っている。

そんな投手として最高なのは20年以上前から知っていたが、更に驚くのが投手でありながら31試合連続安打の記録を昭和46年1971年まで保持していた事である。
これがバッターと違い投手だったため1949年に日本プロ野球の記録に関する再調査が行われた際に、野口二郎さんが記録していた事が発覚している。
ただ長池選手の記録に投手コーチとして立ち会ったのも何かの縁であろう。
その後連続試合安打の１位は元広島カープの高橋慶彦さん３３試合になりましたが大変な記録です。

さて今回気付いたのが長男の明氏である。
投手として戦前活躍していたのは知っていたが、戦後はバッターとして活躍している。
戦前投手としての記録は最多勝と、バッターで打点王とこちらも二刀流であった。
投手とバッターでタイトルホルダーは水島新司さんのあぶさんに出てくる景浦の元になったと思われる景浦将さんの勝率1.000と防御率一位、首位打者一回と打点王2回以外、野球記録オタクの俺でも知らない。

アマチュア、プロの両方の公式野球で延長試合の最長を記録した試合に出場した唯一の野球選手である。
中京商業学校で○1-0明石中学（延長25回）と、1942年に大洋軍（東京セネタースの後身）に復帰し5月24日の対名古屋戦で一塁手を務めプロ野球記録である延長28回を経験しているタフな選手である。
三男と四男もプロ野球に入ったが俺の野球記録記憶にない事から数年で辞めたようである。