イトゥーパーンのブログ一覧

ちょっとご無沙汰してしまっておりますです。
いろいろ忙しくてですね・・。

さて、先日会社帰りにタクシーに乗りまして。。
いつもならイケてるクルマを探して待つのですが、その時は疲労困憊だったので
次に来たやつを拾う、と心に決めて手を挙げていたら、停まったのがヒュンダイの
タクシーでした。


行先を告げて、天気の話をしばらくして本題に

「運転手さん、これ、ヒュンダイですよね」
「ええ、そうなんですよ。珍しいでしょ？」
「珍しいですねぇ。初めて乗りました。結構いいですよね？」
「そうなんですよ。私もね、自信を持ってオススメしますよ」
「なんでヒュンダイにしたんですか？」
「それはね・・・」

要約すると、LPGの協会（?）みたいなところが、ヒュンダイから
「300台コミットしてくれたら、専用のライン作って安く入れてあげる」
と言われ、興味がある人を募集したそうな。
実際は、壊れた時とか大丈夫かなと不安だったけれど、なかなか壊れなかったし、
バックに商社がついているので大丈夫だと思ってるそうな。

その運転手さんは、決め手はヒュンダイというブランドではなく、
室内の広さ。リアシートの横幅もレッグスペースも広くて
「これなら個人タクシーとして申し分ない」
と思って買ったそう。

ただ、この車にして、お客さんに
「運転手さん、韓国の人？」
と聞かれることが増えて困惑してるとか。。


で、この話を聞いて、小さいコミュニティごとに攻めていくという
ヒュンダイの戦略を垣間見た気がしました。

沖縄でレンタカーは結構な割合でヒュンダイが入ってます。
これも「人目に触れる小さい市場に集中して入っていく」
という戦略の一つですし、
チューニングカー雑誌のオプションなどの編集部が入っている新木場に
間借りして「ジェネシスクーペ」を販売しているのも
http://www.genesis-japan.ico.bz/shinkiba.html
「改造車市場にFRクーペを売り込む」
という明確なターゲティングの上でやってることですね。

個人タクシーという、一日に何人もの人を乗せ、町をずーっと
徘徊しているクルマをヒュンダイを使ってもらうことで
良さを認識してもらおう、という戦略は非常に明快だなー
と感心しました。

次はどの市場だろう？

なーんて思いながら揺られていたらあっという間に自宅。

いやーいい経験でしたとさ。

おしまいっ