2008年06月02日
寝ても覚めても
お兄ちゃんとあのお姉ちゃん、
お兄ちゃんとお姉ちゃんのあの幸せそうな顔が出てくる…
お母さんとお父さんの写真と同じ感じ。
――壊れちゃえばいいのに
本当はそう思ってた
私だけのお兄ちゃん。
とられたくなくて。
でもクロお兄ちゃんとは
「シロお兄ちゃん幸せになればいいねっ」
強がってばかりだった。
そしてクリスマスがきた。
ケーキにはたこやk(ry
みたいのがのっかってました。
でもお父さんとシロお兄ちゃんは帰ってこなくて…
「んもう…せっかくのクリスマスなのに…お父さんとシロったら。ゆずめとクロは先に食べちゃって」
お母さんはクロお兄ちゃんと私のために言ってくれた。
「じゃあゆずめ食べよう!」
一生懸命クロお兄ちゃんが空気を変えようとしてくれたのに
「いらないっ!全部いらないっ!すぐ怒るお父さんも、強がってるお母さんも、無理矢理頑張るクロお兄ちゃんも、今のシロお兄ちゃんなんかだいっきらい!!」
泣かなかった。
けど、お母さんとクロお兄ちゃん困らせちゃった。
その時シロお兄ちゃん帰ってきたんだけど、あの時のお姉さんがお兄ちゃんの横にいた。
「お邪魔します…。あれ?妹さん!?…」
「うん。…ゆずめ、挨拶して」
私は無視して部屋に入った。
「ごめん…;ゆずめ恥ずかしかったみたい;」
「いいよ~^^?そうゆうお年頃だよ~」
「ありがと///w」
照れてるお兄ちゃんと可愛らしいお姉さんの声。
お母さんとクロお兄ちゃん、そのあとやっと帰ってきたお父さん…
皆の笑い声がする。
…私なんかいなくたって大丈夫なんだね…
むしろ…いないほうがいいのかな
現実なんかいらない
その時、私の目に入ったのは部屋にあったスーファミ。
たまたま刺さっていたカセットをやりだした。
そこからゲームヲタの道に…w
その日は知らないうちに寝てた
起きたらプレゼントが横にあった
中にはオルゴールが入ってたけど私は一度も鳴らさずに捨てた
サンタクロースなんてそんな夢はもうないから
次の日、やかんの音で起きた
「ゆずめおはよう!」
クロお兄ちゃんが起こしてくれた
「昨日は…ごめ「気にしてないよっ!一緒にケーキ食べよう^^あとカップ麺しかないけどさ;」
「…ありがとう。」
「ゆずめのケーキ、ちゃんと残したんだぞ?」
「べつによかったのに…」
「シロお兄ちゃんちゃんと残してって騒いでたんだからなw」
私のクリスマス。
クロお兄ちゃんに救われました;ω;
カップ麺とケーキw
私にとって今でもごちそう。

Posted at 2008/06/02 23:40:22 | |
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2008年06月02日
「シロお兄ちゃん今日も遅いね」
クロお兄ちゃんが私に話しかける。
「……シロお兄ちゃん…ふぇ;ω;」
いつしかシロお兄ちゃんよりクロお兄ちゃんと一緒にいる時間が増えていった。
――私の七歳の誕生日。
お兄ちゃんは友達の家に泊まるといって帰って来なかった。
その誕生日は全然覚えてないけどお母さん曰く、泣きながら
ケーキをぐしゃぐしゃにして
部屋に閉じ籠ってたんだって。
この日を境に私のせいで
家族が壊れていった。
「お前の教育が悪いからゆずめが…」
お父さんの怒鳴り声。
クロお兄ちゃんはもう慣れたみたいに何事もなかったようにゲームしてて、あたしはただ泣いてた。
もう誰もそばにいてくれなかった。
シロお兄ちゃんは遅くに帰ってきて、ご飯食べて寝るだけ。
私の顔見て逃げちゃうんだ。
仕方ないよね
もうゆずめはお兄ちゃんの
一番じゃなくなったんだからね
いつかの帰り道、
お兄ちゃんと髪の毛が長くて、ふんわりとした雰囲気で、目がくりくりしててとっても可愛らしいお姉ちゃんが一緒に手を繋いで歩いていたんだ。
……もう嫌だった
なにもかも嫌いになった
神様やサンタクロースなんて絶対いないんだって思えるようになった
でも一歩前進したんだよ?
泣き虫卒業したんだ。
もう私の知ってるお兄ちゃんはいなくなっちゃったから、
泣いてたってそばに誰もいてくれない。
だからもう泣くのやめたんだ。
お兄ちゃん、ゆずめ強くなったでしょ?
誉めてほしかったよ
よしよししてほしかったよ
寂しかったんだよ

Posted at 2008/06/02 13:26:18 | |
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