
予め、候補車の3.2XSを手配してもらい、本日、最寄の三鷹アリーナへ試乗に行ってきました。
まずは、第一印象
思ったよりもデカイ!
SVXと比べると、背が高いうえに、なんと幅も40mm広く、”塊”感が強いものの、全長が4,420mmということもあり、慣れればそれ程でもない。
比較的直線基調の端正なスタイルは好感が持てる。T社やN社の妙に妖艶なボディーラインが好きではなかっただけに、まずは、第一関門突破というところ。
内装質感等
運転席に座ってみると、見晴らしの良さはさすがにクロカン。
シート表皮は、今時のOAチェアーの様で、高級感は無いものの、無理に高級に見せようとしていないところが潔し!
インパネも同様で、下手に木目調パネルなんぞを使っておらず、黒一色にシルバーのアクセント利いており、これも十分合格ライン。SVXの内装が、車格の割には”プラスチッキー”なチープ感が漂っていただけに、比べても遜色は無い。
装備
まずは、フル装備といって良い仕様である。
SVXと比べると、シートが電動ではない、ランバーサポートが無い、ステアリングにテレスコピック機能が無い等々、劣っているところもあるが、ランバーサポートは、シートそのものの質感がよければ無くても良いし、シートが手動でもそんなに不便さは無い。テレスコピック機能も、無いなりに運転ポジションに不満も無かったので、実運用面でのマイナスは殆ど無さそうであった。
自光式インパネやキーレススタート等、全体的な電装品の機能向上は、17年の年月を感じさせる。
ユーザー層の違いがあるにせよ、カップホルダーさえ付いていないSVXとは、隔世の感がある。
走行フィール等
エンジンを掛けてみたところ、アイドリングは非常に静かで、よく遮音されている。
さっそく、持参したCDをセットして、音楽を聴きながら走らせて見た。
幅はデカイが、見晴らしが良いこともあり、取り回しは易しい。
感覚は”乗用車”そのものであり,”クロカン”的な荒々しさは微塵も感じない。
家族4人と営業さんの5人乗車なので、2t近い重量があるはずなのだが、発進もスムーズで、中間域の加速感も全く不満は無い。さすがは3,200ccだけのことはある。ゲート式のATは、代車のレガシー等でわずかに経験しただけだが、慣れれば、一般的な直線式のスタイルよりもボタンが不要なだけシンプルだと感じた。
ここで、ひとつ大きな問題を見つけた。何と、2速で固定できるポジションが無いのである。「D」から左に動かして「4」、引いて「3」、更に引くといきなり「1」で、2速のポジションが無いのである。「3」でもエンジンブレーキの効きが弱いため、「2」を多用したいところだがそれが出来ない。これは、私にとっては大きな減点ポイントと感じた。(「D」に入れっぱなしの人には全く問題ないが)
この装備で、こんなに安くて一体、儲けが出るのか?と要らぬ心配をしていたのだが、2.4L車と共通のゲートデザインが採用されており、しっかりとコストダウン策が講じられていた。これは残念!
さて、標準オーディオの音だが、最初は、センタースピーカーの恩恵で低音が出ている感じがしたのだが、すぐに、ただこもっているだけと判った。ボーカルが伸びずに、ベース等の低音だけがこもりながらなっている感があり、今ひとつと感じた。BASSを絞って、TREBLEを持ち上げるとやや改善されるが、ヘッドユニットの問題なのか、スピーカーの問題なのかは、短期間の試乗では判断出来なかった。
総合的には、2速固定が出来ないシフトは大きな減点であるものの、後は、オーディオさえ何とかすれば、合格というところか?
SVXが秀逸なフラット6で、前車ローレルも直6だったため、次も6発は必須条件と考えていただけに、ライバルと目されるRAV4やデュアリス、フォレスターが、4発しか選べないことを思うと、同一価格帯では他に選択肢が無いのが実情。
ローバーのフリーランダー2が、同一排気量で、ほぼ同じサイズのボディーだが、最廉価グレードで395万、最上級グレードは550万とエスクードの倍以上もする。
3.2リッターのV6搭載車が200万円代というのは、極めてリーズナブルと感じた。
Posted at 2008/08/31 01:31:46 | |
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