
先日のブログで「トヨタIQ」のデザインについて書いたのですが、
意外と反響があって驚きました。
私はデザインの勉強したわけでも何でもないんですが、
やっぱり車でいちばん気になるのは「デザイン」というわけで、
たま~にデザインについて書いてみたりしようかな、と。
で、今回は新型のライフについて。
今回のライフは「G」「パステル」「ディーバ」と3つの顔を持ってみたり、
全高が上がって正真正銘の「ハイトワゴン」になったこともあり、
「従来と違う何か」を持ち込みたかったのがよ~く分かります。
確かにそれは分かるんですが、結局デザイン面では何を持ち込みたかったのかがあまり伝わってこないんです。
いろんな要素を盛り込みたかったんでしょうが、何かチグハグな印象があります。
サイドビューでは、新たにクオーターウインドゥを採用し、6ライトウインドゥになっています。
「ワゴン」スタイルをアピールし、なおかつ視界も向上させる狙いでしょうが、
これがスタイル上、リヤドアとしか連続性を持っていない事に個人的に違和感を感じます。
センターピラーをブラックアウトすればサイドの連続感が出るんでしょうが、
ekワゴン&オッティ兄弟と似たイメージになるのを嫌ったんでしょうか?
おまけに、このクオーターウインドゥ、下辺より上辺が長いのがちょっと不安定要素があります。
そして、その連続性の無さは、斜め後ろからの見た目でも違和感を生じています。
リヤ正面から見た時にはあまり違和感を感じない大きなリヤドアのガラスと下辺が切れあがったテールランプ、
そしてリヤバンパーとリヤフェンダーの継ぎ目のライン・・・
どれもこれも勝手なラインを作っていて、どうもチグハグなんです。
幸いなことにフロントの顔は、フロントのみで完結している感じなんですが、
3種類の顔に共通する、エンジンフード前端の不自然な盛り上がり、
そして3種類のどれもが違う顔ながら、
「目」であるヘッドライトと「口」であるバンパー開口部が全く別の主張をしている様に見えます。
そして、内装。
これは・・・何ですか??
最近のホンダ内装・・・ほぼ全ての車種で凸凹が多く「2階建て」風のデザインで、
内装写真を見るたびに吐き気がしていたのですが(笑)、
ライフの内装は・・・
軽の幅と、2DINオーディオスペース前提でインパネ作ったら、事務机のようなデザインになった・・・という感じです(笑)。
総じて、私には全体的に存在する違和感から、妙な気持ち悪さを感じてしまいました。
こうなった理由に考えられるのが、
おそらく「あらゆる年代・性別・嗜好の人に受け入れられるように」と煮詰めていった結果の裏返しになのでは?という事。
従来のライフ、特に先代はファニーなデザインだったと思います。
私はじめ多くの人が「ライフは女性の車」と思わせるイメージだったかと。
それを、ライバルのワゴンR・ムーヴ・ekワゴン・ステラ等が持つ「全世代・全性別」に受け入れられる要素を入れつつ、
従来のライフのイメージも残しつつ・・・と欲張りすぎたのでは?と。
確かに先代のライフは私のようなむさくるしい男が乗るには少し腰が引けるファニーさがありましたが、
先代か新型どちらかを選んで乗れ、と言われたら迷うことなく先代に乗ります。
かつてのホンダデザインは、内外装ともクリーンでシンプルで知的なイメージがありました。
いつごろからでしょう?余計な線やアクセントが目立ち出したのは。
もう少し、シンプルな面や線に立ち返ってみても良いのでは?と思います。
Posted at 2008/11/18 22:48:49 | |
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デザイン | クルマ