そら００７のブログ一覧

Ｔ君はアルファロメオ155に、モンローのショックとアイバッハのローダウンスプリングを“いきおい”で組み込むことにしました。

とりあえず僕のカードで決済しておいて、、、支払いは後で考えよう！！のいつものパターン。

Ｔ君とは昔からずっとこんなカンジでドタバタとやってきました。



Ｔ君はいいヤツです。

僕のモノサシを分かってくれます。

僕もＴ君のモノサシを楽しみます。



睡眠はいらない僕。

真夜中、２時前。

彼に電話。

僕「何してる？」

彼「寝てた」

まぁー、そうでしょ。世間はそんな時間です。

僕「下の駐車場にいるから出ておいでよ」

彼「…もう来てるんだ」



リトモアバルトで真夜中の東北自動車道をびゅんびゅん飛ばす。

群馬、栃木、福島通過、、宮城、、

すごいなぁと思うのは「どこに行くの？」と彼は僕に一度も訊かない。



早朝の峠に到着。

…山形県



樹木の少ない峠。

ソニーのハンディカムを取り出す。

エンジンをとめたリトモアバルト。

運転席に座ってもらう。

「手をあげて合図をしたら、エンジンをかけて」と頼む。


後ろに回る。

ローアングルでマフラーの出口を狙う。

朝の日差しにマフラーが光る。

画面いっぱいにマフラー、11秒。

手をあげる。

エンジンをかける彼、快音。

ゆっくりと引く、、リトモアバルトのおしり、レーシング音、28秒。

パンして画をすばやく空に振る。山形の早朝の青空。5秒。ストップ。


そら的オープニング・シーン

カーグラTVを超える（？）



峠を駆け上がってくるリトモアバルトを上から撮る。

樹木がない峠。遠く下にいる赤い豆粒のリトモアバルトをつかまえる。

豆粒だったリトモアバルトが、コーナーを回るにつれ、その姿を大きくする。

乾いたエキゾーストノートが大きくなる。

今ではタイヤのスキール音もしっかり聞こえる。

近づいてくる。爆音。赤い物体が目の前を飛んでいく。

ひゃっほー



助手席（僕が勝手に注文したスパルコのバケット）に乗り込む。

ハンディカムを左耳横の位置で支える。ブレていいのだ。

短いストレート。ブレーキング。

ステアリングにかかる重みに耐え、「くっ」という声をあげる彼、ノンパワーのステアリングを切り込む。

峠道を疾走する。乾いた葉が舞う。




牧場を見つけ、ふたり並んでソフトクリームをなめる。

牛が尾をふる。鳥がさえずる。平和である。


のんびり帰る。

降りるべきインターで僕は降りない。

通過。

遊び足りないのだ。

東京に向かう。


すごいなぁと思うのは、降りなくてはいけないインターを通過しても彼は何も言わない。

夜通し遊ぶ。


明け方、地元へたどり着く。

彼と別れて、帰る。

シャワーを浴びる。

ビデオを再生。

… カ、

カッコいい～♪



彼に電話する。

僕「何してる？」

彼「寝てた」

まぁー、そうでしょ、二晩寝ていない。

すっごくカッコいいからこれから行く、と彼に伝える。

「わかった」と彼が答える。


今度は、みかん号を撮ってみたいと思う。