こんにちは。久しぶりの更新です。
先日の西日本豪雨によりお亡くなりになりました方のご冥福をお祈り致しますとともに被害に遭われた方へお見舞い申し上げます。
連日の被災地からの報道に接し何か自分にできることはないかと考えた結果、7月21~23日に岡山県倉敷市真備町へ災害復旧ボランティアに行ってきました。
土曜日だったので新倉敷駅前の連絡バス乗り場には全国からたくさんのボランティアが列をなしていました。
バスに乗りまずはボランティアセンターのある中国職業能力開発大学校へ。
受付を済ませ初回参加者向けのガイダンスを受け4人一組のグループに振り分けられた後、真備町箭田(やた)にあるサテライトセンターへ。
サテライトセンター周辺は被害も大きく目を覆いたくなるような光景ですが住民の皆さんやボランティアの皆さんの手で何とか元の生活を取り戻そうと懸命の作業が続けられています。
私たちのグループはサテライトセンター近所の家2軒の片付けを5グループ20名で受け持ちます。
今日は土曜でボランティアの人数も多く受付や移動のバス待ちに時間を要したので作業開始が11:30からとなりました
こちらのお宅は水深1.5mほど漬かったので母屋の畳を剥がし、倉庫の片付けを行いました。
畳は水を吸って非常に重いので4名掛かりで運び出し軽トラに乗せて近くの駐車場の集積場へ。
集積場と言ってもちょっとした空き地や駐車場、道端などいたるところにゴミが積まれています。
災害発生から約2週間が経過しましたがまだ手付かずのところも多いです。
非常に暑いので20分作業、15分休憩を繰り返しますが汗が滝のように出て水分を採った分そのまま汗で出ていく感じです。そんな感じで13:30まで作業を続け初日終了です。今日は気温が33度だったようでまだましでした。
翌22日は日曜で多くのボランティアがボランティアセンターへ集まっていましたが2回目なので受付も2度目以上の参加者用レーンがありスムーズです。
前日と同じ真備町箭田(やた)のサテライトセンターへ移動後、井原線吉備真備駅そばのお宅へ。
この水深4.5mほど漬かったとのことで築8年という新しい家でしたが二階の床の上まで水が来て家のベランダから船で救助してもらったそうです。
昨日は1グループ4名だったのが今日から5名となりました。
今日は10:30から壁の石膏ボードを剥がし、壁芯材を運び出すという作業を2グループ10名で行いました。
井原鉄道の高架下はご覧の様に延々廃棄物です。
至る所で車が水没していますがほぼ手付かずです。被害に遭ったみん友さんも結構いらっしゃるのではないでしょうか。
街中ではあまり見かけなかった自衛隊の車両も幹線道路ではたくさん走っています。
至る所に廃棄物が積まれています。
自分たちのグループの作業がちょっと早めに終わりサテライトセンターへ戻っている途中、女子中高生のグループが炎天下で土砂さらいをやっていました。見るに見かねてお手伝いすることにしました。が、水を吸った土砂は重く、粘り気があるためスコップから離れずなかなか土嚢袋へ入りません。30分ほどの作業でしたが3日間で一番堪えた作業でした。
こちらは小田川の決壊現場です。両端にガードレールが見えますがその間が決壊し濁流が真備町を水没させてしまいました。油圧ショベルが入り復旧工事が進められています。このような決壊箇所が地域で8、9か所もあるそうです。
最終日は真備町服部のサテライトセンターへ
こちらの地域ではまだ完全に水が引いておらずところどころに水が残っています。
今日はこの地区にある農家の片付けで2グループ10名で訪問しました。10;30から私たちのグループ5名で農機具を置いていた納屋の後片付けです。納屋の中はまだ完全に水が引いておらずぬかるみの中で片付けを行いました。
こちらの農家は老夫婦が住んでいたのですが奥様は高血圧で入院しおじいさんが一人で片づけていたそうです。
実際に被害に遭われた方と接しなかなかかける言葉が見つかりませんが、どなたも明るい表情で私たちに対し「ありがとう」とか「暑いのにご苦労様」とかの言葉をかけて下さいました。
ある程度片づけたところで13:30の帰りのバスの時間になったのでサテライトセンターに引き上げました。
道端には泥まみれになったピアノと学習机がありました。
小田川の土手には流れ着いたと思われるタンクローリーが。
帰り道で見かけたこちらのやや大きな集積場には油圧ショベルが入っていましたが数が全く足りていません。
災害復旧のボランティアは阪神大震災以来23年ぶりの参加でした。訪問前はこの暑さの事などもあり、なかなか踏ん切りがつきませんでしたが勇気を出して行って良かったです。
被害に遭われた方も非常に厳しい状況の中、なんとか前を向いて日常を取り戻すべく動き始めています。何も特別なことが無い平凡な毎日がどれだけ有難い事かということを改めて認識させられました。
ボランティアで同じグループになった方と色々話をしましたが地元だけでなく関東から来ている人が多かったですね。ボランティアだけでなくボランティアセンターのスタッフや送迎バスの運転手さんほかすごい数の善意の皆さんと接し私の心の汚いところが洗い流されました。(爆) 体は疲れましたが心は凄く満たされました。まだまだ復興には時間も人手もお金もかかりますが各自できる範囲で支援し続けることが大切だと思います。
岡山だけでなく、広島や愛媛も大きな被害を受けています。大雨だけでなく地震も各地で起きています。
時間や体力面でボランティアの参加が難しい人も多いと思いますがふるさと納税での復興支援もできるようです。私もできる範囲でまたボランティアに参加したいと思います。 ではでは。
第338回目