
ようやく解決したのでネタにできるんですが、本格的なイギリスの洗礼とも言うべき事態に見舞われておりました。
長くなるので何回かに分けようと思いますが、書かずにはいられません(笑)
始まりは先週の木曜日でした。
仕事を終えてラップトップの電源を抜いた時に、抜いた直後のプラグに触れてしまい感電しましたw
思えばこれは、この後起きるトラブルの前触れだったと思わざるを得ません。
家に帰ると、インターネットのルータがエラーを出していました。
これは良くあることで、いつもならしばらく放置しておくと復帰します。
しかしこの日は違いました。
いつまで経ってもエラー。
これではネットができません。
家族とのFace Timeもできません。
困った。
僕はBritish Telecom(略してBT)という、日本でいうとNTTみたいな所と契約して電話とネット(ADSL)を使っています。
このエラー状態に只ならぬ雰囲気を感じ取っていた僕は、BTに問い合わせをしました。
ただ、英語で電話をするのは非常に骨が折れるので、BTのホームページのヘルプから利用できるライブチャットをしました。
ネットが繋がらないのにライブチャット?と思いますよね。
実は会社の携帯がBlackBerryなので、3G回線を使ってインターネットが出来るのです。
電話をしたくなかった僕は、携帯の小さい画面とキーを駆使し、ライブチャットに臨みました。
オペレーターに繋がるまでの待ち時間約15分。
その時突然家の固定電話が鳴りました。
固定電話にかかってくる事なんて滅多にないのでビックリしながら受話器を取ると、「M田さんですか?」と。
日本人だ。僕の住んでいる辺りは日本人が多いので、前にこの電話番号を使ってた人はM田さんだったんだな。と思いました。
「うちはM田さんではないです。」と返答し、電話を切りました。
そうこうしいていたら、ライブチャットのオペレーターに繋がりました。
ネットが繋がらずルータがエラー状態であること、ルータのリセットをしたが状況に変化がない事を伝えました。
オペレーターからは、電話は繋がるかと質問がありましたが、先ほど間違い電話がかかってきたことから、電話は問題ないと伝えました。
BTのオペレーターと言っても相手は女性、簡単なトラブルシューティングしかしてくれませんでした。
ルータの再リセット、配線確認をしただけで、もちろん不具合は解決せず。
すると、ネットワークのスペシャリストチームへ問題を上げる。48時間以内にそこから電話が来るから対応してもらってくれ。とのこと。
簡単に48時間とか言わないでと思いましたが、待つしかありません。
不具合発生当日の解決は諦めました。
翌日金曜日、ルータのエラーランプを恨めしく睨みながら仕事へ出かけました。
金曜日はロンドンから北西へ200キロのバーミンガムの近く、VIPのユーザを訪問することになっていました。
日中そこで仕事をしていると、携帯が鳴りました。電話に出てみるとBTのスペシャリストチームからでした。
意外に早く電話がきて嬉しかった反面、電話での英語のやりとりは嫌だなあとも思いました。
ともあれ話を聞くと、彼は僕が今家にいるかと聞いてきました。
電話しながら何か操作をさせたいようでした。
しかし僕は家にいませんので、夕方ならいると伝えると彼は、18:30に掛け直すから、と言って電話を切りました。
仕方ないのでその時間に帰れるように仕事を切り上げました。
200キロの家路を高速道路を駆ける事1時間半、ここで二つ目の不運が襲いかかりました。
スピードメータ内のディスプレイに突然赤いアラートが!
「pressure low」みたいな。
タイヤの空気圧低下のエラーです。
パンクか?と思いましたが普通に走れます。
ただ怖いのでスピードを落として途中のガソリンスタンドへ入り、空気圧を測りました。
まあ、ここでも空気圧を測る機械の使い方がわからず店員と一悶着。本当英語って厄介です。
で空気圧はというと、右後ろのタイヤが極端に低く、どうも空気が抜けているようでした。
目視で確認すると、トレッド面に釘のような頭が見えました。
あー刺さってるわ・・・。
とりあえず空気を入れてアラートを消し、ゆっくり走って帰りました。
しかし会社の車の修理ってどうするのか知らないぞ。
会社に電話しようにも、只でさえ残業しない外国人、金曜の夜なんて会社に残っている人は間違いなく居ません。
さらに土曜日は会社に資料印刷と測定器を取りにいかないと行けないし、日曜日はゴルフコンペ(社長と同組)だし、
月曜日は再びVIPユーザへ200キロ走らないといけないし・・・。
問題ありだ・・・。何とか早く直さなければ。
そんな問題を抱えつつなんとかBT指定の18:30までに家に着き、電話を待ちます。
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かかってこない。
やれやれ・・・時間の約束って本当に守らないよね外人は。
結局19:10ぐらいにかかってきました。
しかし電話の向こうはなぜか女性。
昼間かけてきた兄ちゃんと違う。嫌な予感しかしない。
ベラベラと早口の英語でまくし立ててきます。
何度「Sorry」「Once more」「Please speak slow」を繰り返したでしょうかw
なんとか理解した所によると、どうやらうちの電話回線と別の家の電話回線が混線していると言う。
直るのは最長で来週の水曜日だと。
僕は彼女の言っていることを理解するのに必死で、もうとにかく直してくれと言うので精一杯。
水曜に直るのを信じて待つしかありません。
電話を切りました。最後にはその彼女も、僕があまりにも英語を聞き取れないので若干キレ気味でしたwww
電話を切った後、混線とはどんな状態かを確認することにしました。
携帯から固定電話にかけてみました。
携帯は呼び出しをしてますが、目の前の固定電話は鳴りません。
すると突然!
「Hello?」
誰かでた!!何々!?
混乱する頭でとりあえず「Sorry I am calling to wrong number」と逃げ、切ろうとした矢先、相手が「もしもし?」
あれ?日本人だ。偶然とはいえここで日本人とはビックリです。
しかしさらに驚くべき言葉がその人から発せられました。
「ひょっとしてうちと電話回線入れ替わってる方ですか?」
つづく。。。