
ここからは、最初の「試練の6日間」を書いた後の話です。
そう、試練は6日間で終わったと思いブログに書き始めたのですが、まだ終わっていなかったのです。
水曜日
インターネットも復活し、先週からの不運は取り払われたはずなのに
何か朝から嫌な予感がしてました。
何かスッキリしないような・・・。
いや、何もない。楽しいことを考えよう。
この日もまたVIPまで200キロの旅路でした。
仕事は少し遅くなりましたが滞りなく終わり、18:00には帰路につきました。
家までの走行時間は大体2時間半ぐらいです。
こちらのモーターウェイ制限速度は時速70マイル(時速約110キロ)です。
制限速度内で快調に走っていると・・・
スピードメーター内のインフォディスプレイが真っ赤に染まり、
またも空気圧警告!
なんで〜!?
タイヤ換えたじゃん!
嫌な予感はこれだったのか・・・。
もうやめてくれぇ・・・。
心が折れる・・・。
空気圧警告って、エラーは出てもどのタイヤが悪いのかは分からないんですよね。
いや、ここで心折れてたまるか!
独り言を愚痴り自らを奮い立たせ、でもペースは落としてガソリンスタンドまで走り、また空気圧確認です。
実は前回のパンクの時にスタンドで空気圧を測った際、右前のタイヤのエアバルブが硬くて外せず、測れなかったのを思い出しました。
その時はリヤタイヤの空気圧が明らかに落ちていたのと、釘も見つかったので
右前のタイヤの空気圧は大丈夫だろうと思っていたんです。
今回スタンドで測定すると、バルブの外れない右前のタイヤ以外は問題ありませんでした。
そうなるとやはり右前のタイヤが抜けているのか?
こちらのガソリンスタンドにはピットがないので、スタンドの兄ちゃんに見てもらうとかはできません。
先日タイヤ交換したガレージに寄って見ましたが、18:00まででクローズ。
仕方なく家に帰り、ラジペンやモンキーでバルブを開けてみようと試みましたがダメでした。
あまり強引にやるとゴムが破けて取り返しつきませんからね。
さらにここでまた追い打ち。
翌日木曜日はバーミンガム空港への出張者お迎えの後、VIPまでという片道220キロの旅路。
しかも早朝5:00出発です。
迎えに行かないと出張者は身動きが取れないので、絶対に行かなければなりません。
なんでこんなタイミングでこんなトラブルが起こるのか・・・。
何も悪いこともしてないんだけどな・・・。
折れそうになる心を必死に支えました。自分で(笑)
しかしこんな不安を抱えたタイヤで計440キロ。大丈夫だろうか・・・。
不幸中の幸いなのか?タイヤの見た目は、潰れていません。
ただAMG仕様の低扁平タイヤなので、空気圧が落ちても潰れが見えにくいだけかもしれませんし。
結局は空気圧を測らないと、何も分からず不安なだけです。
でもバルブキャップは外れない。
どうしようもないので、そのままの状態でなるべくゆっくり走って何とか1日走りきること。
これに賭けます。
木曜日
5:00 車に乗り込みハンドルに向かって手を合わせ祈りました。
どうかモーターウェイ上で止まりません様に・・・。
恐る恐る出発です。
ゆっくり走ると言っても、高速道路なのでそんなにゆっくりは走れません。
なるべくタイヤに負荷がかからないよう、クルコンで60マイル設定(95キロぐらい)し一定速で走ります。
幸い早朝で車が少なく、ほぼクルコン速度で道中行けました。
バーミンガム空港に到着。
出張者をピックアップして今度はVIPまで行きます。
乗車人数が増え、しかも路面も悪くて超ドキドキしましたが何とか到着。
仕事をして今度は帰りです。
出張者をバーミンガム空港まで送ります。
再度の悪路でドッキドキです。
まだタイヤは頑張っているようです。
空港で出張者を降ろし、いざロンドンまで約180キロ。
ここが正念場です。
行きは60マイルでしたが、帰りは怖くて怖くて50マイル(80キロ)で走りました。
相当数の車に抜かれ、煽られ・・・。
何とか途中停止することなく、先日タイヤ交換したガレージにたどり着きました!
ほんっと、怖かったです。
それにしても前回のパンク時に、来てもらうんじゃなくて自分でガレージに行っといて良かったです。
駆け込める場所ができたんですから。
メカニックに空気圧エラーがまた出たことと、バルブが外れない事、全タイヤのチェックをして欲しい旨を伝えました。
メカニックは前回のタイヤ交換のことを覚えており、快く対応してくれました。
ただ、外れないバルブはやっぱり外れず、ダメなので新しいものに交換することとなりました。
タイヤをホイールから外してホイール裏からバルブ本体ごと抜きました。
その際空気も当然抜けてしまうので、空気圧が一体いくつだったのか、確認はできませんでした。
ホイールからタイヤを外した時にタイヤを確認しましたが、釘も刺さってないし問題なさそうでした。
外れなかったバルブの蓋を無理やり外すと、タップが潰れて変形していました。
この変形で徐々に空気が抜けたのではないかと、メカニックが言っていました。
その他の3本のタイヤは空気圧低下はありませんでした。
このメカニックは僕の言うことをよく理解してくれて対応も早く、さらにこの作業はサービスでやってくれました。
ありがとう!
で、家に無事帰ってきました。
車にも、よく頑張って走ってくれたと、手を合わせました。
はあ〜ほんとに疲れた。
全くこの1週間、なんだったんだろう?
精神的にはもちろん、肉体的にも疲れ果てました。
走行距離が半端ないですし、朝4時起きとか土曜出社とか、ゴルフも疲れますしね。
これでやっと一連の問題は解決しました。
こんなに1度にトラブルに見舞われたのは生まれて初めてかもしれません。
イギリスに1人でいて言葉の壁がある。
そこもトラブル解決への大きな障壁です。
しかし、要所要所でイギリスに住む色んな人の助けがあり、何とかなりました。
この経験がこれからのイギリス生活に役立って行くでしょう。
何もなければ何も学べないけど、トラブルがあってこそ学ぶものも大きいですよね。
助けていただいたすべての人に感謝!
でも二度と御免だね!!!!!