ターボ化してブーストコントローラーを付けていますが、正直あまり真面目にセッティングした事がありませんでした。
ここ最近色々セッティングを探ってデータを取ったので、まとめて残してみたいと思います。
(かなり長くて画像多いです)
まず使用しているコントローラーはブリッツDUAL SBCのかなり古いモデルです。
設定としては最大ブースト圧の設定とゲインの設定があります。
最大ブースト圧の設定値は実際のブースト圧とは直接の関係は無く、0~100までの数字でおそらくはソレノイドのデューティー比のようなものだと思われます。
ゲインの設定値も0~100で数字を大きくするほどブーストの立ち上がりは鋭くなるが、オーバーシュートが大きくなる傾向があります。
今までの設定はブースト立ち上がり重視でゲインが30、ブースト設定が55となっていて、ブーストが立ち上がった瞬間にオーバーシュートして盛大にホイールスピン→高回転ではブーストがそこまで高くないのでおいしいところが使えずといった状態でした。
セッティングの方向性としては、ゲインを低くしてオーバーシュートを少なくピークのブーストは控えめに、ブースト設定は高くして高回転でのブーストを落ち込みを抑えてピークパワーは絞り出す、と言った仕様を目指しました。
各設定ごとにログを取りながら比較を行いましたが、ログは以前設置した
ロガー用e-manageを使用しました。
フリーダムが吸入空気圧をmmhgで扱っているので、e-manageのログもmmhg表示にしています。
なぜかe-manageとフリーダムで認識する圧力に30mmhg程度のズレがあるようなので、測定値に+30mmhgすることにします。
オマケに使用しているブースト計は×100kpa単位。
kg/cm2と値が近くて分かりやすいであろう、hkpa(bar)に換算して扱う事にします。
e-manage計測圧力 mmhg + 30 - 760 / 750.06 = ブースト圧 hkpa(bar)
実にめんどくさい(笑)
まずはゲインを30→15にして計測。
計測条件は全て3速全開です。
ブースト設定55 最大ブースト1.27hkpa
ブースト設定63 最大ブースト圧1.31hkpa
ブースト設定65 最大ブースト圧1.41hkpa
最大ブースト圧は変化は見られますが、高回転域での圧力は1.1hkpa辺りであまり変化していないようです。
マフラーの抜けが悪く、2次排圧が高くてブーストが上がらない状態になっているのかもしれません。
そこで以前作ってみたけど、何となくトルクが無くなったような気がして元に戻した
バッフル除去ストレートマフラーを試してみる事に。
突貫工事で仕上げが甘い部分があったので、ちゃんと仕上げしてから装着。
とにかくやかましい(笑)
加工ストレートマフラーでの計測結果の比較がこちら。(どちらもブースト設定63)
変更前
変更後
グラフでは分かりにくいかもですが、2次排圧が下がったせいか、高回転域のブースト圧が1.15hkpa程度まで上昇しました。
データ上はブーストの立ち上がり方にも悪影響は無いようです。
以前使用したときはブーストの立ち上がりがイマイチな感じがしましたが、その後行ったEX側バルタイ変更(112°→115°)も効いているのかもしれません。
次は更にオーバーシュートを抑えるべく、ゲインの設定を15→5へ変更。
結果の比較がこちら。(どちらもブースト設定63)
ゲイン15
ゲイン5
データ上は僅かな差ですが、オーバーシュートはかなり抑えられた感じです。
ただ、全体的なブースト圧は下がってしまいました。
ゲイン変更で低下したブースト圧を戻すため、ブースト設定を変更。
ブースト設定70 最大ブースト圧1.40hkpa
高回転域でのブースト圧も1.18hkpa付近をキープできるようになり、ほぼ狙い通りのセッティングになったのではないかと思います。
データ上では1番初めのセッティングと比較すると4000rpm~7000rpmの到達時間が0.2秒程度短縮されているので、多少は速くなっているはず(笑)
ちなみにこのセッティングでトップエンドまで回すと、インジェクター噴射率100%超えで空燃比が11.6付近となかなかヤバイことになっています。
この辺が430ccインジェクターの限界のようなので、これ以上のパワーを望もうとするとインジェクター容量アップが必須になるようです。
だいぶ扱いやすくなったような気がするので、この騒動が収束したらサーキットで試してみたいですね♪
Posted at 2020/05/06 23:18:07 | |
トラックバック(0) | 日記