2011年07月08日
今日はお仕事の話をちょこっと。
先日の勤務中のこと。
救急指令が入った。種別は急病、しかもPA出動。(PA出動とは,P:ポンプ車とA:救急車が同時に出動すること。)
急病でPA出動なので意識,呼吸がないかもしれないと思いながら救急車に乗車。
現場に着くと傷病者が床に倒れて意識,呼吸なし。すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始。
パットを貼ったら電気ショック適応、すぐに電気ショックをし処置を継続。
現場処置・救急車内処置をし病院へ。
途中で心電図が変化し、呼吸も回復。搬送中、車内で胸骨圧迫中断。
病院へ到着しストレッチャーからベッドに移そうとするといきなりムクッと起き上がった。まるで今まで寝ていただけかのように。
後日聞くと予後は良好だという。
現場に着いたときには家族や周りの方が胸骨圧迫と人口呼吸を行っていた。
なぜ行われていたか、それは…
倒れた方の息子さんが消防団に所属し心肺蘇生法の講習を受けていたとのこと。そしておそらくその講習内容を家族や周りに話していたのではないのかなと推測する。
結果的に救命の連鎖(その場に居合わせた人→救急隊→病院)が上手くいった例ではないのかなと思う。
世間一般的に正しい意見なのかは分からない。しかも,この職業に就いているので尚のこと正しいかは分からないが,
『家族だけでもいい,愛する人だけでもいい,親しい人だけでもいい,もしその人が目の前で倒れたらあなたが助けなければその人は助からない。だから心肺蘇生法を覚えよう。』
学校で教わった時には同級生にちゃかされ恥ずかしい。自動車学校では見ず知らずの人に見られ恥ずかしい。 そんな気持ちは分かります。
使う機会はないに越したことはないが、しかし、覚えておいて損はない!「いざ」という時使えなくては意味がない!!
一度ご家族、お知り合いとお話ししてみてはいかがですか?
『あなたが倒れたら私が助ける! 私が倒れたら助けてね!』ってね。
医療関係者からの意見は色々あるでしょうが、やはり一般市民は胸骨圧迫,人口呼吸を躊躇する。他人であれば尚そうだ。だからこそ自分の大切な人だけでも助けられるようにしてほしいと個人的には思う。
※このブログには個人的意見が含まれています。あくまでも私個人の意見であり、組織の意見ではありません。
Posted at 2011/07/08 21:04:00 | |
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