
先日、映画「言の葉の庭」の聖地巡礼として新宿御苑を探訪してきたが、
劇中にも登場する新宿御苑にある、旧御涼亭(台湾閣)は90年代初期(平成初期)に、大沢在昌氏原作のハードボイルド小説「新宿鮫・毒猿」の舞台になった。その聖地も巡礼してみた。
御涼亭とは、昭和2年に昭和天皇のご成婚を記念して当時の台湾在住邦人の有志によって寄贈された建造物である。
中国南方地方(福建省)の建築(ビンナン建築)と同じ様式で造られており、本格的中国風建築で我が国に現存するものとしては数少ない貴重な建物である。
「新宿鮫・毒猿」は、'97年頃にNHKでドラマ化された。主演の鮫島警部役は当時40歳代であった、舘ひろしさん。
ストーリーは台湾マフィアのボスに彼女を殺害された台湾の殺し屋、毒猿が復讐のため、来日しているボスを追って日本へやってくるというもの。
毒猿は現地では伝説的な殺し屋で、軍の特殊戦闘部隊「水鬼仔」(スイクイア)の出身で、強力な戦闘能力とあらゆる武器の使用が出来る恐るべき殺人鬼。演じたのは、永澤俊矢さんであった。
ラストのクライマックスで、この台湾閣周辺を舞台に毒猿と新宿の暴力団が激突、そこへ鮫島が駆けつける。
しかし、御涼亭の周辺を散策してみたが、どうもドラマの映像と違うように思えた。
本当にここでロケを行ったのか、ここは文化財だからNHKのセット内で御涼亭を再現して撮影したのかもしれない。
実際の御涼亭周辺
ドラマでの御涼亭
もう20年以上も前の作品なので、NHKももう詳細は分からないであろう。
ここも今では日本の重要な文化財。あの時代の中国方式の建造物は、今では日本ではあまり残っていないであろう。
こんな貴重な場所を惨劇の舞台にするとは…、とも思ったが、それを言ったら何もできないか。
「新宿鮫・毒猿」はNHKとしては珍しくアクションシーンや爆破等、見ごたえのあるドラマだった。
舘ひろしさんも、当時は40歳代でまだお若い。毒猿役、永澤俊矢さんの華麗なアクションも素晴らしい。
「新宿鮫」ドラマシリーズは'02(平成14)年の「氷舞」以降、全く制作されなくなってしまったのが残念。またキャストを一新して、再開してもらえないかな。
念願であった新宿御苑探訪で、映画の各聖地巡礼が成し遂げられました。
都心にはここの他にも、自然の多い庭園が幾つかあると思うが、有名なのはどこでしょう。
将来また、他へも行ってみたいと思います。
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Posted at
2019/08/01 17:30:11