
先日2週連続で試乗する機会がありました。
1週目はRSQ3、ディーラーの担当者からTELあり、
「試乗車が来るのだけれど、乗ってみますか?」
どうも誰かが購入検討で、試乗車を依頼したようです。
2.5L 直列5気筒ターボエンジン搭載で、オーバー300HP、今乗っているオールロード
より排気量は200cc 小さいものの直噴化されているので、よりパワフルです。
車重は1710Kgで、以前乗っていたB6A43.0AVANTと同一車重で、パワーはおよそ
1.5倍あります。これで遅いわけはなく、なかなか良い加速をしています。
湿式7速S-トロニックの発進時はスムーズで挙動にも不満ありません。
コーナーでは、以前試乗したQ3より車高を下げ、サスも強化されているので、
車高の高めな車という感じは無く、サスの柔らかいオールロードよりも楽に
回れました。さすが、RSモデルかな?
高速に乗り入れましたが、巡航時、フラットで、目地を乗り越える時にも振動は
ほとんど感じられませんでした。
フロントブレーキはRS4などに使用されている8ポッドキャリパーです。
そして、ウエービングローター。一見B8RS4のものと似ていますが、
ハブ径が57.1mmになっています。もしかしたら、B7RS4のローター
と互換性があるかもしれません。
コックピットです。
Q3同様アイドリングストップがありますが、最新のA3とは異なり、ブレーキを踏んで
アイドリングストップになり、ニュートラルにに入れ、サイドブレーキを引いて、
ブレーキから足を放すとエンジンがかかります、この点はQ3と同じです。
とにかくブレーキを踏んでいないとアイドリングストップは終了します。
最新のPoloはアダプティック・クルーズコントロールが選べるようですが、普通の
クルーズコントロールが装備されていて、これも残念!
トランクです、全長が短いので、それなりです。
間違ってもオールロードのようにタイヤを立てて横に4本入ったりはしそうに
ありません。
RSモデルですが、マフラーは1本出し。
もし、オールロードとクロスポロを統合して、1台に絞ったら、と言う事で検討した
時にRSQ3が候補に挙がったのですが、これも有りかなと言う感じです。
安全・快適装備に関してはQ5やSQ5が宜しいですが、幅が問題です。
Q5クラスでは近所のスーパーの駐車場はちょっととなるので、Bセグメント車
を手放しにくいです。
続いて、先週の週末アウトランダーPHEVを1泊2日でレンタルしていただきました。
(残念ながら、写真は撮っていません)
無料で貸していただけるのですが、扱いとしてはレンタカーのようで、
「わ」ナンバーでした。
ハイブリッドカーなのですが、EV的要素が強いプラグインハイブリッドなので、
PHEVとしているそうです。基本はエンジンで発電して、前後2機のモーターで
走行するシリーズ・ハイブリッド
昔のアメリカの戦艦では蒸気タービンで発電し、モーター駆動する、
スチームエレクトリック
日本のヂーゼル機関車ではヂーゼル発電し、モーター駆動するので、
ヂーゼルエレクトリック
これで行くとガソリンエレクトリックと呼ぶべきか?
さらにバッテリー容量がでかいので、バッテリー満タン状態で、40Km以上
走行可能。60Km/H以上の速度で、バッテリー容量が減ってきたり、負荷が大きい時
にはエンジンで直接走行可能(トランスミッションのないため、直結状態)、
一般道ではあまり出番ありません。
1日半借りて、170-180Km程走りましたが、その間1回出先の三菱のディーラーで
急速充電を経験しました。
ほとんどバッテリーが空の状態(ちょくちょくエンジンが発電始める状態)から、
30分程で80%程度に回復、以後は急速充電ではなくなるので、トータル1時間
の予定。40分程、90%近くで中断しましました。
ガソリン満タン返しですので、返却前に給油しましたが、9L弱しか入りませんでした。
1.8トン有り、背も高く、空気抵抗も大きそうな車で20Km/Lはなかなかのものでは
無いかと思います。
この車で気に入った点として、パドルシフトで回生発電の程度をコントロール
できる点が有ります。右のパドルを引いていくと回生は減っていき、0段階では
所謂ニュートラルでコースティングしている状態から、左のパドルを引いていき
回生最強の5段階では2速か3速のエンジンブレーキに相当する感じがあります。
しかもエンジンブレーキとは異なり、速度エネルギーや位置エネルギーを変換し、
モーターでの走行可能距離を伸ばす事につながります。
長い山道の下りでは普通のハイブリッド車ではほとんどの位置エネルギーを
回収する事は出来ず(バッテリーの容量が小さいため)捨てざる得ないのに
PHEVでは有効利用できうらやましい限りです。
操作上気に入らないのが、シフトレバーで、BMWのものに似た戦闘機の操縦桿
みたいな形状です。ブレーキを踏み、起動ボタンを押し、走行可能の表示が出ると
ブレーキを踏んだままシフトレバーを右に倒し、手前に引くとDに、この時逆に
前に倒すとRにはいります。Nは右に倒したまま、2-3秒保持すると入ります。
さらにPはシフトレバーの前方に独立したスイッチになっています。
Dに入れるのは素早くできるのは良いのですが、Nにいれるのに時間がかかるのが
気に入らない、さらに問題は、Rに入れるのにロックがかかっていないので、
誤ってい入れた事が2-3回有る事です。意図せずしてRにはいるのは危険なので、
提案としては現在のRの操作で、Nに直ちに入るようにする。
そして、シフトレバーにRのボタンを取り付け、N位置でさらにRボタンを押すと
Rに入る仕様とする。
走りですが、モーターの特徴として、速度0時にトルクが最大となり、発進加速には
不満ありません。
床下のバッテリーのおかげで重心は見た目より低い事に加え、電動トルクベクタリング
機能も搭載されており、コーナリングは車高の割に苦手ではありません。
今回それなりに、楽しめましたが、車高は低めの方がよいようです。
個人的には横幅の方が、高さよりある車が良いですPHEVはほぼスクエアーだった
はずです。
返却後オールロードを運転して、運転が楽しいと感じましたが、車の挙動が
感性と一致していたためかもしれません。