大雄山線「赤電＆コデ165」と小田急ロマンスカーLSE

約３年ぶりに伊豆箱根鉄道大雄山線へ
　
「赤電＆コデ165」撮影会に行ってきました。

開業90周年記念の一環でリバイバルカラーの”赤電塗装”となった5501編成と、旧型国電を彷彿とさせる茶色に塗り替えられた工事用電車のコデ165が、大雄山駅構内で展示されます。



梅雨が明け晴天に恵まれ、今回はロマンスカーにも乗りたかったので電車で乗り歩き。
往路は小田原までこだま号でショートカットしました。



小田原駅の大雄山線乗り場。
改札口を通ってふと上を見上げると天狗が睨みをきかせています。
大雄山にある最乗寺には、創建した僧侶が天狗になったという伝説があるそうです。



ホーム１番線と２番線に交互発着し、早朝深夜を除き12分間隔の運転。
沿線には住宅が立ち並び利用者も多く、ローカル線とは言え意外と活気があります。



一方、ホーム端で発着する電車を見守る、鉄道むすめ「塚原いさみ」
大雄山線の駅務係だそうです。



小田原から20分ほどで大雄山に到着。



留置線に並んだ”赤電”とコデ165
開催案内に記載されてた「留１番線」「留２番線」は、この場所のことを指すんですね。



赤電塗装の5000系5501編成
昔の西武線カラー。西武グループの伊豆箱根鉄道でもかつては標準の塗装色でした。
ただ、5000形自体はこの塗装に塗られたことはありません。
前面窓も大きく赤電時代にはなかったスタイルですが、塗り分けも含めて意外と似合ってると思います。



コデ165
以前の黄色から「ぶどう色2号」と言われる茶色へ装いも新たに。
昭和初期に製造された旧型国電に端を発するものの、元は相模鉄道の2000系で車体も更新されています。。
相鉄時代も黄色だったので「黄色い電車」のイメージが強く、茶色に塗られた姿はむしろ新鮮でした。



そして本線１番線ホームに定期列車が到着すると、３編成が並ぶことに。
「今日はステンレス車しか走ってないな」と思っていたら、鋼製の5000系は現在”赤電”になってる１編成だけなのだそうです。



ホーム上改札口脇で同時に行われていたグッズの販売。
ここにも鉄道むすめ「塚原いさみ」が…
そう言えば各駅のホームにポスター貼ってるようでしたし、今の大雄山線の一推しっぽいです。



キーホルダーやクリアファイルなど定番のグッズが並んでました。
手前のクリアファイルに描かれた「修善寺まきの」は、駿豆線の鉄度むすめなんだとか。
鉄道むすめで全国の全路線制覇されそうな勢いですね(汗;



さて、帰りは間もなく引退する小田急ロマンスカーLSE(7000形)にお名残乗車することに。
はこね号では途中駅となる小田原からの乗車だと慌しくなりそうなので、始発の箱根湯本へ。



しかしLSEが到着するとロマンスカーホームはご覧の通りで、予想してたとは言え人の波に圧倒。
ここはホーム長がギリギリで強羅寄りでしか前頭部を見られないので、余計に混むんでしょうね。



側面に貼られた「引退記念ロゴマーク」を見て、とりあえず乗車します。



展望室
残念ながら席は押さえられず。
7月10日の定期ダイヤ運行最終日へ向けて、すでにここはどの列車も満席のようですね。



一般席が並ぶ中間車
連接構造なので１両の長さは短め。



座席。座り心地は若干固めです。
リニューアルされて落ち着いた色調になっていますが、横長の持ち上げ式テーブルあたりには昭和の香りが漂ってました。



１編成に２ヶ所設置された喫茶コーナー
ただし現在は「走る喫茶室」も含めて営業していません。
ワゴンサービスによる車内販売はありました。



新宿に到着後、ようやく編成全体を見渡すことができました。
バーミリオンオレンジとグレーを基調とした塗装。
かつてのロマンスカーのシンボルカラーといえばこの配色でした。
グレーの色使いとオレンジ色、白帯塗り分けが絶妙だと思います。



直線基調でまとめられ、先代のNSEをより洗練させた感じです。
運転席を２階として前面に展望席を設置する、その伝統はVSEと最新のGSEが受け継いでいくことになるのでしょう。