くりまんのブログ一覧

「祈り」

僕は家のくるまが大好きだ。
いつも僕たちと一緒で楽しい思い出を作ってくれるから。
小さいやつだけどいつも大活躍。
お父さんがお休みの時はいつも一緒に洗車をしています。
お父さんが仕事の時はお母さんと一緒に買い物に行ったり公園に出かけたりしています。

みんなには内緒だけど僕はこの小さな黒いくるまに「ゲンゴロウ」と名前をつけてなんとなく友達のよ　　うに感じています。

あの日の朝もいつものようにちょっと眠たい僕の頭をくしゃくしゃになでながらお父さんは仕事に出か　　けていきました。
洗濯を済ませたお母さんは僕を連れて「ゲンゴロウ」に乗り込んで買い物にお出かけです。

　でもお母さんとのお出かけはいつも楽しいんだけどちょっとつまらない事がある。
「安全第一ね。」と言いながらにこにこしながらゆっくりと走ってるから。

　お父さんと２人で出かける時は「お母さんには内緒だぞ」と言いながらちょっと恐い位のスピードで道を　走ってくれる。景色はよく見えないけれどなんとなく大人になったようで誇らしい気持ちになります。

　でも今日のお母さんはちょっと違いました。さっきから後ろを気にしながら恐い顔をして走ってます。
　いつもよりスピードも出していて僕も少し恐くなりました。
　そんな僕に気が付いたのか、お母さんが言います。
　「大丈夫だからね、しっかり掴まっててね。」
　いったい全体何が起きているのだろう？不思議に思った僕は後ろを振り返りました。

　そこには「黒い怪物」が僕とお母さんと「ゲ　ンゴロウ」を追っかけて来てました。
それが何なのか僕には分からなかったけどとにかく黒くて大きくてすばやくて得体の知れないそいつが
僕たちのすぐ後ろでうなりを挙げて今にも襲いかかろうと迫ってきます。
「ゲンゴロウ！こんなやつに負けないで！お母さん頑張って！助けてお父さん！！」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

その後の事はよく覚えていません。周りが暗くなってお母さんが僕を必死で呼んでいた気がします。
「わっ！」
思わず叫んで目を覚ました僕の目の前にはお母さんがいつものようににこにこしながら僕の頭をやさしくなでてました。
そこはさっきまで必死に走っていた「ゲンゴロウ」の中。
何時の間にか眠ってしまったのかな。

目をこすりながらお母さんの膝枕から起きて窓の外を眺めるとそこにはもう「黒い怪物」はいませんでした。
青い空と暖かい日差し、奇麗なお花が沢山さいている見たこともないまっすぐな道に僕たちはとまってます。
「奇麗だねお母さん」
お母さんはすごくやさしくにこにこ笑ってます。
「あっ、向こうにお父さんがいる！」
いつのまに来たのかお父さんが道の向こうで手を振ってます。
「おばあちゃんとおじいちゃんも一緒だ」
「お母さん、ちょっと狭いけれどみんなでドライブしようよ！」
僕がそう言うとお母さんはいつものように静かに走り出しました。

みんなが乗ったゲンゴロウは何時の間にか少し広くなった気がします。
その後はいつまでもイツマデモみんなで楽しく奇麗な道をゲンゴロウと一緒に走りつづけて行きました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　完

震災で亡くなられた皆様の魂が平穏で安らかでありますように。

自分は短い言葉で上手く気持ちを表現できません、この悲惨で悲しい中にも子供たちの笑顔をみて
こんな形でしか思いを伝えられませんでした。
このような駄文をアップすることに正直迷いもありましたがみんカラの中で出来ることを少しづつ継続していきたいと思います。
願わくばこの惨状を目の当たりにした世界の人々がつまらぬいさかいを止め、怒り、ねたみ、暴力などを捨て手を携えて生きることが出来るような世界をつくるきっかけになることを切に願わずにはいられません。

本日計画停電による電車運行停止の為、通勤がNGとなりました。
明日以降はどうなるのか・・・。

GSも昨日には売り切れ休業。
先週入れておけば良かったと後悔。

被災された方々のみならず経済に与える影響も計り知れないものがありますね。

まあじたばたせずに家族の為日本の為に出来ることをしていこうかと。

20日のやぎさんも自粛です。

それにしても被害が甚大だ。

とりあえず節電のためPCも閉じます。

せっかく復帰したのに激務が続きかなりへばっております・・・。
また花粉の飛散に伴い自分も悲惨な状態となっております・・・。

思えば花粉症暦40年近い歴戦の勇者ではありますが今年は急に来たので結構辛いです。

ということで何も出来ませんでしたがよこさんや平己さんの写真に刺激をうけて出掛けの駐車場で写真を撮って見ました。

余計な謎の生物が写っているのはご愛嬌で。
もう少し精進したいと思います。