2009年05月30日
気がつけば1月以上放置という筆不精をしでかし…。
そんな訳で久々に書きます。
新型のZ4を試乗させていただく機会を頂きまして。
その際の思い付きをツラツラと・・・。
・エクステリア
最近のBMWって、新型の3シリーズもそうでしたがマッシブな外見になってる気がします。Z4も多聞に洩れず。
特にリアビューが随分とボリューム感を増しています。全長が10cmほど長くなったそうですが、そのせいもあるのかな?
とはいえ、このボリュームアップ感は個人的に高評価。特にクーペスタイルにした時のバランスが良く取れている。先代のZ4クーペは何か寸詰まり感があったのですが、それが見事に解消されていました。
ホイールのラインナップは先代に比べるとちょっと大人しめ。後述しますがクルマの方向性によるのかな?
・インテリア等々
今回は店内展示の35iと実試乗の23iを見せていただきましたが、両方とも第一印象が「高級車になったなぁ」。
展示車はウッドパネルをあしらったもの。シートもベージュのレザーで全体的に大人しくまとめてありました。
従来型では展示車もアルミパネルにブラックレザーとスポーティーなコクピットを演出していたはずですが、このチョイスで展示するところからもクルマの売り出すコンセプトが変わったのかなぁ、と。
トランクルームは前述の通り全長アップによって全体的な広さは広がっているのですが、それはあくまでクローズド状態のお話。
オープンにするためにはハードトップ格納のためにトランクルームは随分と制約を受けてしまい、最終的には先代の半分くらいのサイズに…。ハードトップ化の宿命とは言えこれは痛い。
また、コクピット内の収納スペースも変化。
今まであったシート裏、センターコンソール背部の収納スペース(これはオプションのスルーローディングあり時)が廃され、変わりにセンターコンソール上部に小物入れとドリンクホルダーが新設。ドアポケットの容量が増加していました。
収納スペースはトータルでは減った気がしますが、そもそもこのモデルにそういう部分を期待するのが間違いなのかな???
・乗り味
上で「高級車になった」なんて言っていますが、一度走り出せばその乗り味は変わらずZ4!
車重が上がったとは言え、その分エンジン出力も上がっているので重くなった感じは一切ナシ。ATの7速化(35iはMMTですが)により、逆に前より加速が軽快になった感がある。一番試乗して印象に残ったのがこのミッション。変速時のショックが先代までは「グイッ」とかかり、いかにも流体を介して動力を伝えている感があったのですが、新型は「サクッ」とまるでダイレクトにつながる。
そしてシフトダウン時のブリッピングとほんの少し強めの変速ショックは、この車の根っこがスポーツカーであることを小粋に演出してくれています。この味付けは「参った!」の一言。
試乗者にはオプションのアダプティブサスペンションが付いていまして、「Normal]、「Sports」、「Sports+」の3段階からサスの硬さとステアリングのアシスト量、アクセルレスポンスを選択できます。このセッティング、本気でお勧めします。オプション価格は65万とお高いですが…。
Normalは街中を優雅に流すには丁度いいモード。アクセルも穏やかになり、ステアリングも適度な軽さ。ところがSports+にするとステアリングの手ごたえが明らかに変わり、よりダイレクトに。アクセルワークも少々過敏になり、ちょっとじゃじゃ馬なクルマへと変身します。でも一緒にDTCもOFFになりますのでお気をつけて。(DSCは活きていてくれるので、もしもの時も安心デス。)
今回の走行はオープンだったのですが、ちょっと気になったのがウエストラインの高さ。個人的にヒジ引っ掛けてダラダラ運転するのが好きなので、これし辛くなったのは寂しいかな。。。
ワタシも176くらいあるので、それで苦しいということはもう少し身長の低い方々だともっと…。恐らく安全面からだと思うけど、残念な一点。
総評すれば、「外見は高級車、中身はスポーツカー」って、当たり前な事言ってますね(笑)
でも、このクルマは乗る人間もそれなりに高いハードルを要求されるなぁ。。。テクニックとかじゃなく、人間的なオーラって意味で。
少なくとも自分にはまだまだオーラが足りないっす(苦笑)
Posted at 2009/05/31 11:26:57 | |
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