『JPN TAXI（ジャパンタクシー）』一部改良－車いすの乗降性を改善－

2019年03月15日
TOYOTA、JPN TAXIを一部改良－車いすの乗降性を改善－

[写真・画像] 車いす乗降用スロープ

　TOYOTAは、JPN TAXI（ジャパンタクシー）を一部改良し、全国のトヨタ店、トヨペット店を通じて、3月15日に発売しました。なお価格は据え置きとしています。
　JPN TAXIは、車いす乗降用スロープの設置作業が複雑で時間がかかり、実際の使用場面において困難とのご指摘を受けており、2月4日に車いす乗降改善対応について公表させていただきました。今回は、その際にご紹介しました一部改良車発売のご案内となります。
　今後も、皆様が乗ってみたい、また、乗務員の方が使いやすいと言っていただけるタクシーを目指して、改善を続けてまいります。

●車いす乗降改善に関する内容（2月4日公表済み）
▼以下の改善により、スロープ設置から車いす固定などにかかる時間を3分程度＊に短縮しました。
　・車いす乗降用スロープを、折り畳み3つ折りから2つ折りに変更、さらに延長用スロープについては、折り畳み構造から樹脂一枚板に変更し、設置作業を簡素化。また、車いす乗降用スロープ一枚で単独使用できる機会を増やすため、スロープの長さを840mmから1,100mmに延ばした
　・ベルト類を入れていた収納袋を廃止し、出し入れしやすいポケットをフロアに常設
　・設置作業手順を書いたラベルを各箇所に貼付け、作業忘れ対策を実施
＊　作業の習熟度が高い方の場合

その他の一部改良内容
▼衝突回避または被害軽減に寄与するToyota Safety Senseのプリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知機能を追加（2月4日公表済み）
▼発進までお客様をお待たせしないよう、パワースライドドアの閉じる時間を1.5秒短縮（6.5秒→5.0秒）
▼料金トレイの位置を10センチ低くし、手の届きやすい位置に変更
▼天候に応じて作動速度をHiとLoに切り替え可能な、間欠機能付きリヤワイパーに変更

　メーカー希望小売価格（北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 ： 円）
　グレード　定員（人）　LPGハイブリッドシステム　駆動　価格＊（消費税込み）
・和（なごみ）　5（車いす乗車時3名）　リダクション機構付のTHSⅡ（1NZ-FXP 1.5L）　2WD（FF）　3,277,800
・匠（たくみ）　5（車いす乗車時3名）　リダクション機構付のTHSⅡ（1NZ-FXP 1.5L）　2WD（FF）　3,499,200
THSⅡ : TOYOTA Hybrid System Ⅱ
＊ 価格にはリサイクル料金は含まれない

JPN TAXI 車両情報はこちら : https://toyota.jp/jpntaxi/

以上


≪くだめぎ？≫
　『JPN TAXI（ジャパンタクシー）(LPG車)』は市街地の一般タクシーとして１日２交代稼働も多いのでは。対して『シエンタ（6人または7人乗り・車いす仕様車)(ガソリン車・ガソリンハイブリッド車)』は介護タクシー・地方向け一般タクシーとして日中だけの稼働が多いだろう。「過剰タクシー」と言われて久しいが、セダン型「コンフォート」に比べ「JPN TAXI（ジャパンタクシー）」はコストアップのため、タクシー総数では減るだろうし、結果過剰タクシー問題はだんだん解決の方向に進むだろう。

　昨年５月から香港仕様『コンフォート』としても投入され、一般タクシーとして過酷稼働を始めた。『JPN TAXI（ジャパンタクシー）(LPG車)』としても一般的な"過酷稼働"の本命として代替えされて行くだろうし、「車いす仕様車」としての場面も増えていくだろう。